「 筋 筋 膜 痛 症 候 群 」 か ら 「 線 維 筋 痛 症 」 へ




賢治の銀河鉄道の夜のモチーフめがね橋(岩手県遠野市)なつかしい~







                  民 意
時 代 の 流 れ か 、 マ ス コ ミ で 民 意 と い う 言 葉 を よ く 耳 に す る 。 国 民 の 総 意 に 基 づ い た 政 治 を 行 う べ き 、と い う 主 張 で あ る 。 正 論 に 聞 こ え る が 、問 題 は 民 意 が “ 正 し い ” か ど う か で あ る 。 「 天 の 声 に も 時 に は 変 な 声 が あ る 」と 、吐 露 し た 福 田 元 総 理 。

民 主 主 義 が 数 の 力 を 押 し 通 せ ば 、個 人 の 自 由 が 抑 圧 さ れ る 。集 団 が 個 人 の 権 利 を 奪 い 、 大 衆 愚 民 政 治 と な る 危 険 を 孕 む 。 理 性 は 感 情 の 大 流 の 前 で は 無 力 で 、大 衆 は フ ァ ッ シ ョ 化 す る 。 ナ チ ス ド イ ツ の ヒ ト ラ ー や 、 戦 前 の 大 政 翼 賛 会近 衛 首 相 。 彼 ら を 熱 烈 に 支 持 し た の は 、他 な ら ぬ 大 衆 ( 民 意 )で あ っ た 。 大 衆 も マ ス コ ミ も 歓 喜 し た 小 泉 劇 場 に は 、今 で は 閑 古 鳥 が 

時 に は 民 意 の 流 れ に 棹 さ す “ 勇 気 ” こ そ 、求 め ら れ る 。  女 ご こ ろ の よ う に 、羽 の よ う に 舞 う 、一 票 で あ っ て は な ら な い 。


症 例 : 中 年 男 性 。 3 ヶ月 前 か ら 現 場 研 修 が 始 ま り 、労 働 に 従 事 す る よ う に な っ た 。 1 ヶ月 後 に は 肉 体 労 働 か ら 離 れ る よ う に な っ た が 、そ の 頃 か ら 左 右 の 手 ・ 肘 関 節 や 腹 筋 に 痛 み を 感 じ る よ う に な っ て き た 。 痛 み は 四 肢 全 体 に も 広 が り 、痺 れ も 伴 う よ う に な っ て き た 。 手 指 ・ 肘 ・ 膝 ・ 足 趾 に ア ロ デ ィ ニ ア も 出 現 す る よ う に な っ た 。

リ ウ マ チ 科 受 診 し 、膠 原 病 の 疑 い で ス テ ロ イ ド を 投 与 さ れ 、症 状 は 多 少 改 善 し た が 、血 液 検 査 で 膠原 病 が 否 定 さ れ た 。 ス テ ロ イ ド 投 与 中 止 。 A 大 学 病 院 で は 特 に 問 題 は な か っ た 。 し か し 症 状 改 善 な い た め 、漢 方 治 療 を 希 望 し 受 診 と な っ た 。

血 圧 130/96 。 脈 は 70 、沈 滑 有 力 。 舌 : 暗 紅 で 胖 大 、白 膩 苔 。 食 欲 良 好 。 便 通 は 下 痢 傾 向 。 睡 眠 は痛 み で し ば し ば 覚 醒 。 疼 痛 は 四 肢 ・ 腹 筋 に 主 に 認 め ら れ 、歩 行 ・ 立 位 や 座 位 で 悪 化 。 線 維 筋 痛 症の 圧 痛 点 (*) は 陰 性 。 の ぼ せ や イ ラ イ ラ し た り 、抑 う つ 的 に な り や すい 。 一 時 期 治 療 を 受 け た こ と が あ る 。 治 療 は 疏 肝 清 熱 化 痰 、活 血 化 瘀 。 竹 筎 温 胆 湯 加 減 を 投 与。

柴 胡 7 、芍 薬 9 、牡 丹 皮 9 、桃 仁 9 、半 夏 9 、茯 苓 9 、竹 筎 9 、陳 皮 6 、枳 実 3 、山 梔 子 9 、黄 連 6 、木 通 6 、延 胡 索 6 、甘 草 5 。

2 週 間 後 、の ぼ せ と イ ラ イ ラ が 著 明 に 減 少 。 気 分 が よ く な っ た 。 痛 み も 多 少 改 善 し て き た 。 ア ロ デ ィニ ア は 消 失 。 脈 象 は 同 様 。 舌 の 前 半 が 少 苔 と な っ た 。 芍 薬 15 に 増 量 し 、知 母 9 を 加 え る 。

4 週 間 後 、疼 痛 は 前 回 よ り 改 善 。 B 大 学 病 院 の 麻 酔 科 を 受 診 。 CRPS と 診 断 さ れ 、ガ バ ペ ン 2 錠 を 投 与 。 痺 れ は 多 少 改 善 。 疏 肝 通 暢 を 強 め る 。 桂 皮 4 を 加 え 、延 胡 索 は 除 き、柴 胡 を 9 に 。 柴 胡 9 、桂 皮 4 、芍 薬 15 、牡 丹 皮 9 、桃 仁 9 、半 夏 9 、茯 苓 9 、竹 筎 9 、陳 皮 6 、枳 実 3 、 山 梔 子 9 、黄 連 6 、知 母 9 、木 通 6 、甘 草 5 を 投 与 。

6 週 間 後 、ま だ 疼 痛 は あ る が 、自 転 車 と バ ス で 通 勤 開 始 。 計 50 分 。 痛 み で 覚 醒 す る こ と は な く なっ た 。 前 方 を 投 与 。

本 例 は 線 維 筋 痛 症 で は な い が、前 段 階 の 病 態 と 考 え ら れ る 。 大 学 病 院 の 麻 酔 科 で 診 断 さ れ た CRPS と は 考 え ら れ な い 。 CRPS は 神 経 障 害 性 疼 痛 で あ り 、本 例 で は ト リ ガ ー と な る 神 経 へ の 傷 害 が 認 め ら れ な い 。 発 症 前 の 筋 肉 へ の 加 重 負 担 、 こ れ こ そ 本 例 の 発 症 要 因 と し て 重 要 と 考 え る べ き で あ る 。

線 維 筋 痛 症 の 原 因 は 科 学 的 に 確 立 し て い な い が 、疼 痛 発 生 の 原 発 部 位 を 神 経 に 求 め る 立 場 と 筋 肉 に 求 め る 立 場 が あ る 。 著 者 は 線 維 筋 痛症 の 疼 痛 は 筋 肉 が 原 発 で あ る と 考 え て い る 。 そ の 根 底 に は ス ト レ ス ( 心 理 的 / 肉 体 的 ) が 存 在 す る と 考 え る。

ス ト レ ス で は 筋 の 緊 張 が 亢 進 し 、筋 が 持 続 的 に 収 縮 す る た め 血 管 が 圧 迫 さ れ 、血 流 障 害 が 引 き 起 こ さ れ 、筋 が 傷 害 さ れ る 。 発 痛 物 質 や 炎 症 性 メ デ ィ エ イ タ ー が 漏 出 さ れ 痛 み が 生 じ る ( ポ リ モ ー ダ ル 受 容 器 を 刺 激 す る ) 。

疼 痛 刺 激 が 持 続 す る と 、大 脳 ・ 脊 髄 で 神 経 の 可 塑 性 が 生 じ 、 神 経 の 刺 激 を 伝え る シ ナ プ ス で 、神 経 の 連 絡 が 密 に な る 。 痛 覚 刺 激 に 対 す る 感 覚 が 敏 感 と な り、痛 み の 範 囲 も 広 がる 。 末 梢 神 経 で は 疼 痛 に 対 し 侵 害 受 容 器 の 感 受 性 が 亢 進 す る 。 こ の た め 二 次 的 に 神 経 障 害 性 疼痛 が 生 じ る 。 筋 か ら 神 経 へ 。

線 維 筋 痛 症 や 類 似 疾 患 は 、筋 の 虚 血 か ら 神 経 の 可 塑 性 が 線 維 筋 痛 症 に 伴 う 精 神 症 状 は 、炎 症 性 メ デ ィ エ イ タ ー で あ る イ ン タ ー ロ イ キ ン な ど が 、脳 内 に 働 く こ と に よ り 発 症 す る !?

線 維 筋 痛 症 の 発 症 機 序 ( 科 学 的 お よ び 中 医 学 的 ) は 、 拙 著 『 疏 肝 理 気 活 血 利 水 法 が 著 効 し た 線 維 筋 痛 症 』、 『 漢 方 の 臨 床 』 2 0 1 1 年 2 月 号 、P 271 ∼ 277 を 参 照 。



にほんブログ村 

テーマ:膝痛、腰痛、肩こりよ、さようなら! - ジャンル:ヘルス・ダイエット

最新記事
最新トラックバック
カテゴリ
QRコード
QRコード