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湿 熱 型 皮 膚 病 2 題


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妻 が 奥 様 と お 知 り 合 い に な っ た こ と か ら、 御 主 人 様 か ら 京 都 一 の 中 華 料 理 店 に ご 招 待 さ れ た 。 そ こ で 出 て き た の が 写 真 の キ ッ ピ ン ア ワ ビ 。 キ ッ ピ ン ア ワ ビ と は、 戦 前 か ら 本 場 中 国 に も 輸 出 さ れ て い る、 最 高 級 の ア ワ ビ の こ と 。 【 ア ワ ビ 】 は 漢 方 薬 に も な る 。 産 地 は 三 陸 海 岸 に あ る 三 陸 町 吉 浜 で あ る 。 キ ッ ピ ン を 吉 品 と 思 っ て い る 方 が い る が、 吉 浜 を 意 味 す る 。 中 国 人 の 店 長 も 吉 品 と 誤 解 し て い た 。

著 者 は 30 代 後 半 か ら 7 年 間、 岩 手 県 三 陸 町 の 無 医 村 に 勤 務 し た 。 三 陸 町 の 名 は 三 村 ( 綾 里 ・ 越 喜 来 ・ 吉 浜 ) が 合 併 し た こ と に 由 来 す る 。 三 陸 町 は そ の 後 大 船 渡 市 と 合 併 し て い る 。 三 陸 海 岸 で 採 れ る ア ワ ビ は エ ゾ 鮑 ( 黒 鮑 ) で、 漁 期 が 冬 場 で あ る た め、 身 が 引 き 締 ま り、 さ ら に 旨 味 を 増 す 。 そ れ を 屋 外 で 寒 風 に 晒 し 乾 燥 さ せ、 太 陽 の エ ネ ル ギ ー を 蓄 積 し た 乾 鮑 は、 山 海 の 珍 味 と 呼 ぶ に 相 応 し い 。

症 例 1 : 20 代 女 性 。 全 身 に 紅 色 膨 疹 ( 蕁 麻 疹 ) が 出 現 し 治 ら な い 。 皮 膚 科 か ら 抗 ヒ ス タ ミ ン 薬 を 投 与 さ れ て い る が、 薬 を 中 止 す る と 発 疹 が 出 現 す る 。 も う 3 年 近 く も 服 用 し て い る 。 便 秘 で あ る も 食 欲 良 好 。 脈 は 70 で 滑 。 舌 は 淡 紅 で、 薄 白 苔 あ り 。 茵 蔯 蒿 湯 エ キ ス 7.5 g を 投 与 。 数 日 で 蕁 麻 疹 が 出 現 し な く な っ た 。 1 ヶ 月 服 薬 し 中 止 す る も 再 発 は み ら れ な い 。

症 例 2 : 70 代 女 性 。 20 年 以 上 も 乳 房 下 か ら 上 腹 部 に か け て の 広 範 な 発 疹 が 治 ら な い 。 皮 膚 科 の ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 塗 っ て い る の で、 痒 み は 耐 え ら れ る が、 発 疹 の 改 善 は ま っ た く み ら れ な い 。 発 疹 は 紅 色 を 呈 し 触 れ る と 熱 感 が あ る 。 「 も う 治 ら な い と 諦 め て は い る 」 と 言 う が、 漢 方 治 療 を 勧 め る 。

食 欲 よ く 便 通 も 良 好 。 胸 焼 け が と き ど き あ る 。 脈 は 80 で 滑 偏 弦 。 舌 は 暗 紅 で 白 苔 に 被 わ れ る 。 茵 蔯 蒿 湯 エ キ ス 7.5 g と 黄 連 解 毒 湯 エ キ ス 7.5 g を 投 与 す る 。 2 週 間 後、 痒 み が な く な っ た 。 紅 斑 も か な り 薄 く な っ て い る 。 予 想 以 上 の 改 善 で あ る 。 そ の 後 も 同 剤 を 続 け、 8 週 間 服 用 し た 時 点 で 完 治 と し た 。 再 発 は な い 。 胃 が ス ッ キ リ す る よ う に な っ た、 と も 。

湿 熱 が 日 本 人 の 皮 膚 病 の 原 因 の 多 く を 占 め る 。 欧 米 人 と 比 べ る と 体 質 や 飲 食 の 習 慣 や 胃 腸 の 働 き の 違 い は 明 ら か で、 胃 ( 脾 ) に 湿 熱 が 形 成 さ れ や す い 。 胃 に 湿 熱 が 貯 留 す る と、 「 膈 」 を 通 じ て 肌 に 表 出 す る こ と に な り、 皮 膚 炎 と し て 表 現 さ れ る の だ 。 茵 蔯 蒿 湯 は “ 湿 熱 ” を 除 く 代 表 的 方 剤 で あ り、 黄 疸 や 皮 膚 疾 患 に 多 用 さ れ る 。 熱 が 著 し い 場 合 は 黄 連 解 毒 湯 を 加 え る 。

蕁 麻 疹 や 乾 癬 や 掌 蹠 膿 疱 症 に、 茵 蔯 蒿 湯茵 蔯 五 苓 散 を 使 用 す る 機 会 は 多 い 。 今 日、 難 治 性 皮 膚 疾 患 が 増 え て い る 。 こ れ ら は 飽 食 の 時 代 の 落 と し 子 で あ る 。 過 剰 な エ ネ ル ギ ー の 摂 取 ( 飽 食 )、 そ れ に 加 え 労 働 環 境 の 変 化 に よ る エ ネ ル ギ ー 消 費 ( 発 散 ) の 減 少 。 生 活 習 慣 病 や 奇 怪 な 皮 膚 病 の 増 加 は、 漢 方 的 に は “ 湿 熱 ” の 停 滞 ( 貯 留 ) に 起 因 す る 場 合 が 多 い の だ 。


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テーマ:漢方・東洋医学 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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