掌 蹠 膿 疱 症 は 簡 単 に 治 る




江戸時代の薬屋






50 代 の 女 性 。 10 年 前 か ら 掌 蹠 膿 疱 症 が 治 ら な い 。 足 裏 と 手 掌 の 皮 膚 に 小 膿 ( 水 ) 疱 が 出 現 し、 そ れ が 破 れ て 皮 膚 が 糜 爛 。 そ の 後、 病 巣 が 乾 燥 し て 治 る か に み え る の だ が、 再 び 小 膿 疱 が 出 現 し て 皮 膚 炎 を 繰 り 返 す 。 あ ち こ ち の 皮 膚 科 で 長 年 治 療 す る も 一 向 に 治 ら な い た め、 3 時 間 以 上 も か け 漢 方 治 療 を 希 望 し 受 診 。

元 気 が あ っ て 食 欲 も 良 好 。 睡 眠 は 痒 み の た め、 寝 つ き が よ く な い 。 日 中 も 痒 い が 床 に 入 る と ひ ど い 。 皮 膚 科 か ら ス テ ロ イ ド 軟 膏 と 抗 ア レ ル ギ ー 薬 が 投 与 さ れ て い る が、 ま っ た く 効 果 が な い 。 手 掌 足 裏 の 皮 膚 は 地 図 状 に 剥 離 し 暗 紅 色 の 薄 い 表 皮 で 被 わ れ、 そ の 下 に 小 膿 疱 が 認 め ら れ る 。 手 掌 ・ 足 底 が ほ て る 。

脈 80、滑 弦、 両 尺 沈 細 。 舌 は 暗 紅 で 乾 燥、 無 苔 。 暑 が り 。 陰 虚 内 熱 に 水 停 を 兼 ね る も の と 考 え、 竜 胆 瀉 肝 湯黄 連 解 毒 湯 を 投 与 。 2 週 間 後、 手 掌 と 足 底 の 痒 み と 熱 感 が 減 少 し、 水 泡 も 少 な く な っ て き た 。 初 診 4 週 後、 痒 み が ま っ た く な く な っ た 。 水 泡 も 出 現 し な く な り、 き れ い に な っ て き た 。 初 診 6 週 間 後、 手 掌 ・ 足 底 と も 正 常 の 皮 膚 と な っ た 。 陰 血 不 足 ( 陰 虚 ) は 代 償 的 に 代 謝 ( 異 化 ) を 亢 進 さ せ る 。 こ の た め 体 内 の 熱 産 生 が 高 ま る ( 内 熱 ) 。

熱 ( 火 ) が 四 肢 末 端 ( 手 掌 ・ 足 底 ) の よ う な 狭 い 部 位 に 到 達 ・ 集 合 す る と、 火 の 勢 い は 強 調 さ れ、 ほ て り ・ 発 赤 が 容 易 に 出 現 す る 。 そ の 火 が 真 皮 に 存 在 す る “ 水 ” を 熱 し、 皮 膚 表 面 に 表 出 さ せ る と 水 疱 ・ 膿 疱 が 生 じ、 皮 膚 を 燻 蒸 ・ 焼 灼 す る と 糜 爛 ・ 剥 離 が 生 じ る 。 こ れ が 掌 蹠 膿 疱 症 発 症 の 川 村 セ オ リ ー ( 著 者 )で あ る 。

竜 胆 瀉 肝 湯 」 の 構 成 生 薬 は、 地 黄 ・ 当 帰 ・ 黄 芩 ・ 山 梔 子 ・ 竜 胆 ・ 車 前 子 ・ 沢 瀉 ・ 木 通 ・ 甘 草 で あ る 。 “ 陰 血 ” を 地 黄 ・ 当 帰 で 補 い、 黄 芩 ・ 山 梔 子 ・ 竜 胆 で “ 熱 ” ( 火 ) を 鎮 め、 車 前 子 ・ 沢 瀉 ・ 木 通 で “ 水 ” を 排 除 す る 。 「 黄 連 解 毒 湯 」 は 火 を 鎮 め、 水 を 排 除 す る 力 を 強 め る 。 水 疱 が 治 り に く い と き は 猪 苓 湯 を 加 え る 。 本 例 で は 滋 陰 清 熱 利 水 法 が 著 効 し た 。 漢 方 で 掌 蹠 膿 疱 症 は 治 り や す い 。


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テーマ:漢方・東洋医学 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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