「 糖 質 い じ め 」 頭 痛 ・ 胸 悶 ・ 嘔 吐 に 「 呉 茱 萸 湯 」

    光 輝 く 2017 年 に

IMG_2088山梨県日蓮宗身延山よりのダイヤモンド富士





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い じ め 。 今 に 始 ま っ た 問 題 で は な い 。 学 校 だ け で は な く、 村 八 分 の よ う に、 昔 か ら 世 間 に 広 く 存 在 し て い た 。 自 己 顕 示 欲、 裏 を 返 せ ば 自 己 愛 が 強 い 人 間 は、 集 団 生 活 の な か で 生 き て 行 く た め に 人 身 御 供 を 必 要 と し た 。 あ る も の を 攻 撃 ・ 犠 牲 に す る こ と で、 自 分 た ち を 護 ろ う と す る 集 団 心 理 で あ る 。 国 家 的 規 模 に な る と、 国 家 の 存 在 を 脅 か す

先 日 安 倍 総 理 は パ ー ル ハ ー バ ー で、 敗 戦 後 の 困 窮 に あ え ぐ 日 本 国 民 に 、 敵 国 で あ っ た に も か か わ ら ず、 多 大 の 物 資 ・ 食 料 を 提 供 し て く れ た 米 国 民 に 対 し、 衷 心 よ り の 感 謝 の 気 持 ち を 伝 え て い た 。 著 者 も 同 感 で あ る 。 不 評 で あ っ た よ う だ が、 給 食 の ス キ ン ミ ル ク が 大 好 き だ っ た 。 そ れ な の に 主 食 で あ る 穀 物 ( 糖 質 ) を 「 毒 」 で あ る か ご と く 述 べ る 輩 が い る 。 糖 質 を 人 身 御 供 に し、 生 活 習 慣 に 対 す る 自 己 責 任 を 糖 質 に 擦 り つ け よ う と す る 。 人 類 は 穀 物 の 生 産 と 共 に 急 速 に 進 化 を 遂 げ、 文 明 を 築 き 上 げ て き た 。 糖 質 を 利 用 で き な い 生 命 は 消 滅 し た

80 代 女 性 。 筋 力 が 低 下 し て き た た め ベ ッ ト 上 の 生 活 が 多 い が、 頭 は し っ か り し て い る 。 本 人 の 訴 え は 頭 痛 と 胸 悶 感 で あ る 。 頭 痛 は 若 い こ ろ か ら あ る が、 と き ど き 項 部 か ら 頭 全 体 が ガ ン ガ ン 痛 く な る 発 作 が み ら れ 嘔 吐 を 伴 う 。 嘔 吐 は ゲ ー ゲ ー と 激 し い わ り に は、 ほ と ん ど 唾 液 の よ う な 液 体 で あ る ( 乾 嘔 ) 。 と き ど き 胸 の 何 と も い え な い 不 快 な 胸 悶 感 を 伴 な う が、 胸 悶 感 が 単 独 で 出 現 す る こ と も あ る 。 食 欲 は 好 き 嫌 い が 激 し い が、 好 物 な ら ペ ロ リ と 平 ら げ る 。 足 は 冷 え る 。 昔 か ら 自 律 神 経 が 不 安 定 で、 抗 う つ 剤 や 安 定 剤 や 頭 痛 薬 な ど を 常 用 し て い る 。

血 圧 は 110/66 。 脈 は 60 で 沈 細 弦 。 舌 は 暗 紅 色 調 で 無 苔 で 鏡 面 的 。 腹 部 は 虚 弱 で は な く 上 腹 部 は 膨 満 し て い る 。 心 下 痞 硬 と、 中 脘 と 左 下 腹 部 に 圧 痛 を 認 め る 。 動 脈 の 拍 動 や 小 腹 不 仁 は 認 め な い 。 典 型 的 な 呉 茱 萸 湯 証 と 考 え ら れ た た め 、エ キ ス 剤 で 本 湯 を 投 与 。 2 週 間 後、 効 果 て き め ん 。 頭 痛 が 軽 く な り、 嘔 吐 や 胸 悶 感 も 現 れ な く な っ た 。 さ ら に 以 前 に 比 べ 表 情 が 明 る く な り、 愚 痴 数 も 少 な く な っ た の だ 。

呉 茱 萸 湯 の 適 応 病 態 と は、 体 内 の エ ネ ル ギ ー 代 謝 が 低 下 し た 結 果、 肝 と 胃 の 機 能 が 低 下 し て い る ( 虚 寒 ) 状 態 で あ る 。 も ち ろ ん 代 謝 が 低 下 し て い な く て も、 外 寒 や 冷 飲 ( 寒 邪 = 実 寒 ) な ど で 体 内 が 侵 襲 さ れ た 場 合 も 適 用 と な る が、 本 例 は 前 者 で あ る 。 肝 が 冷 え て 機 能 が 低 下 す る と、 気 の 疎 通 が う ま く 行 か な く な る た め、 胃 に 存 在 す る 寒 邪 ( 虚 / 実 ) が 上 逆 ・ 上 衝 し 症 状 が 現 れ る 。 胃 で は 痞 満 や 嘔 気 ・ 嘔 吐 が 生 じ、 胸 に 上 衝 す る と 胸 悶 感 が、 頭 で は 頭 痛 が 出 現 す る 。 手 足 は 冷 え る 。

呉 茱 萸 湯 の 構 成 生 薬 は、 呉 茱 萸 ・ 人 参 ・ 大 棗 ・ 生 姜 で あ る 。 呉 茱 萸 は 厥 陰 肝 ( 血 ) と 陽 明 胃 ( 気 ) を 温 め る 。 人 参 と 大 棗 は 胃 気 を 補 い 気 の 上 逆 を 降 ろ す 。 生 姜 は 胃 の 消 化 を 助 け る 。 四 剤 な が ら 周 到 で あ る 。


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グ レ リ ン は 片 頭 痛 を 悪 化 さ せ る? 特 効 薬 は 立 効 散?


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IMG_0059Christmas tree in Kyoto 伊勢丹











5、6 年 前 、 東 京 の N 大 学 の 精 神 科 の 教 授 の 講 演 会 に 出 席 し た 。 睡 眠 と 覚 醒 に 関 す る生 理 活 性 物 質 の 説 明 後 、 生 理 的 な 睡 眠 薬 と は ど の よ う な も の な の か、 と の 問 い が あ っ た 。 著 者 は オ レ キ シ ン の 拮 抗 薬 の 睡 眠 薬 と し て の 可 能 性 を 述 べ た が、 オ レ キ シ ン に 関 す る 創 薬 は 難 し い と の こ と で あ っ た 。 し か し 2014 年、 オ レ キ シ ン 受 容 体 拮 抗 薬 で あ る ベ ル ソ ム ラ が 、 薬 価 収 載 さ れ た の だ 。

オ レ キ シ ン は 覚 醒 作 用 の 他 に 食 欲 増 進 作 用 が 有 名 で あ る 。 野 生 動 物 に と っ て fight-or-flight は 生 死 を 分 け る 重 要 な 決 定 と な る 。 闘 う に し ろ 逃 げ る に し ろ、 脳 の 覚 醒 と エ ネ ル ギ ー の 補 充 は 重 要 で あ る 。 生 物 が 自 然 界 を 生 き 抜 い て 行 く た め に 、 必 須 の 物 質 で あ る 。 し か し こ れ だ け で な く オ レ キ シ ン は、 片 頭 痛 の 発 症 に か か わ る 重 要 な 物 質 で あ る こ と が、 次 第 に 明 ら か に な っ て き て い る 。

オ レ キ シ ン に は 2 つ の 受 容 体 が 存 在 す る が、 両 者 を 抑 制 す る ア ン タ ゴ ニ ス ト が 、 片 頭 痛 の 発 症 を 抑制 す る と い う 。 創 薬 の 可 能 性 を 秘 め た 報 告 だ 。 と こ ろ が 「 小 建 中湯 が 奏 功 し た 小 児 一 次 性 頭 痛 の 5 症 例 」 で 寺 澤 捷 年 氏 は、 オ レ キ シ ン の 低 下 が 片 頭 痛 を 惹 起 す る と の 報 告 紹 介 し、 オ レ キ シ ン の 分 泌 を 促 進 す る グ レ リ ン、そ し て 漢 方 薬 に、 片 頭 痛 薬 と し て の 可 能 性 を 想 定 し て い る 。

六 君 子 湯 や 小 建 中 湯 や 呉 茱 萸 湯 や 桂 枝 人 参 湯 が グ レ リ ン を 活 性 化 さ せ 、 オ レ キ シ ン の 分 泌 を 亢 進 さ せ る た め と 想 定 し てい る 。 先 の 論 文 と は 真 逆 の 考 え だ 。 片 頭 痛 で は 嘔 吐 がみ ら れ 、 前 兆 と し て 空 腹 感 も み ら れ る 。 グ レ リ ン は 食 欲 と 覚 醒 を 促 す た め 症 状 を 悪 化 さ せ る 。 片 頭 痛 に は 安 静 が 必 要 。 片 頭 痛 の 原 因 と し て 近 年 CGRP が 注 目 さ れ 、CGRP を 標 的 と す る 抗 体 療 法 の 開 発 が 進 ん で い る 。 ト リ プ タ ン と 違 い 血 管 収 縮 作 用 が な く 有 望 だ 。

片 頭 痛 は 三 叉 神 経 血 管 系 が 刺 激 さ れ、CGRP が 放 出 さ れ る こ と で 発 症 す る 。 広 い 意 味 で は 三 叉 神  の 炎 症 と 考 え ら れ る 。 そ れ な ら 三 叉 神 経 の 痛 み に 有 効 な 薬 剤 が、 片 頭 痛 に も 有 効 と 考 え ら れ る 。 ズ キ ー ン ズ キ ー ン と 痛 む 歯 痛 は、 三 叉 神 経 を 介 す る 痛 み で あ る 。 歯 の 痛 み に は 立 効 散 が 有 名 だ 。 下 手 公 一 氏 は 片 頭 痛 に 立 効 散 が 著 効 し た 症 例 を 報 告 し て い る 。 検 討 に 値 し そ う だ 。

炎 症 に は 腫 脹 ( 浮 腫 ) が 伴 う 。 片 頭 痛 で は 脳 内 に も 浮 腫 が 出 現 し て い る と 思 わ れ る 。 五 苓 散当 帰 芍 薬 散 も 奏 功 し ま い か 。 そ れ に こ れ は 著 者 の 想 像 で あ る が、 こ れ ら の 漢 方 に は 脳 に 有 害 な 物 質 を 脳 外 に 運 び 出 し て く れ る 作 用 が あ る 、と 考 え る か ら だ 。



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