唐 辛 子 ( カ プ サ イ シ ン ) で 片 頭 痛 を 治 す

東京駅丸の内口東京の下町「谷中ぎんざ」






塩 は 味 を 引 き 立 た せ 料 理 を 旨 く す る 。 塩 味 は 甘 味 と 同 じ 舌 の 先 で 感 じ、 う ま み と 油 味 は 奥 で 感 じ る 。 舌 先 の 味 覚 は 顔 面 ( 鼓 索 ) 神 経、 奥 は 舌 咽 神 経 が 支 配 す る 。 と こ ろ が 味 の 刺 激 が 強 す ぎ る と、 三 叉 神 経 を 刺 激 す る こ と に な る 。

唐 辛 子 の 辛 味 は カ プ サ イ シ ン 受 容 体 ( TRPV1 ) を 刺 激 す る 。 TRPV1 は 痛 み や 熱 刺 激 を 三 叉 神 経 を 通 し て 大 脳 に 伝 え る 。 ブ ー ム の 激 辛 は 味 覚 で は な く、 too hot な 痛 み 刺 激 な の だ 。 汗 を 流 し、 咳 を し、 鼻 水 を 垂 ら し な が ら 食 べ る、 マ ゾ ヒ ズ ム で あ る 。 こ れ ら は 三 叉 神 経 か ら の 刺 激 が、 迷 走 神 経 や 舌 咽 神 経 を 介 し て 生 じ る 反 射 な の だ 。

陳 さ ん の マ ー ボ 豆 腐 を、 汗 を た ら し、 咳 込 み な が ら 食 べ た 。 こ の 刺 激 が 病 み つ き に な る の で あ る 。 ヒ ト は 生 来 マ ゾ ヒ ス テ ィ ッ ク な の か? 病 み つ き は 脳 か ら 分 泌 さ れ る オ ピ オ イ ド が 原 因 ら し い 。 痛 み 刺 激 は、 大 脳 皮 質 感 覚 野 の ほ か、 扁 桃 体 に も 伝 え ら れ、 そ の 後 → 視 床 下 部 → 下 垂 体 へ と 伝 え ら れ、 β - エ ン ド ル フ ィ ン が 分 泌 さ れ る 。 β - エ ン ド ル フ ィ ン は、 鎮 痛 作 用 を 有 す る 快 感 ホ ル モ ン で あ る 。 ド ー パ ミ ン も 病 み つ き に は 関 係 す る は ず な の だ が 。

食 事 の 美 味 し さ は 味 覚 や 食 感 だ け で な く、 に お い も 関 与 す る 。 鼻 を つ ま ん で 食 事 を す る と、 美 味 し さ が が 感 じ ら れ な い 。 風 味 ( flavor ) と い う も の だ 。 flaor ( に お い ) と sovor ( 味 ) の 合 成 語 と い う 。 食 事 は 目 で 見、 に お い を か ぎ、 想 像 を た く ま し く し て 楽 し む も の だ 。 だ が こ の 嗅 覚、 ア ル ツ ハ イ マ ー 病パ ー キ ン ソ ン 病 で は 早 期 か ら 障 害 さ れ る ら し い 。 こ れ じ ゃ、 踏 ん だ り 蹴 っ た り で は あ り ま せ ん か ~~~

片 頭 痛 の 発 症 に は、 TRPV1 の 関 与 が 明 ら か に な っ て き た 。 脳 の 硬 膜 に 生 じ た 微 小 な 炎 症 が、 硬 膜 に 存 在 す る TRPV1 受 容 体 を 介 し、 三 叉 神 経 に 伝 え ら れ る た め 発 症 す る と い う 。 そ こ で TRPV1 受 容 体 の ア ン タ ゴ ニ ス ト ( 拮 抗 薬 ) が、 片 頭 痛 発 作 に 有 効 と の こ と だ 。 こ れ は 以 前 紹 介 し た、 「 立 効 散 の 片 頭 痛 に 対 す る 有 効 性 」 に 矛 盾 す る よ う に 感 じ る 。 立 効 散 の 鎮 痛 効 果 は 細 辛 に 因 る と こ ろ が 大 き い か ら だ 。 だ が 細 辛 の 主 成 分 は カ プ サ イ シ ン で あ る 。 確 か に 矛 盾 す る 。

し か し、 カ プ サ イ シ ン は TRPV1 受 容 体 を 刺 激 し 疼 痛 を 引 き 起 こ す の だ が、 一 方 で TRPV1 受 容 体 の 過 分 極 ( 不 応 期 ) を 生 じ さ せ る 。 つ ま り TRPV1 受 容 体 を 痛 み 刺 激 に 反 応 さ せ な く す る の だ 。 既 に カ プ サ イ シ ン ゲ ル の 有 効 性 を 示 す 報 告 が み ら れ る 。 細 辛 の 薬 効 も TRPV1 受 容 体 の 過 分 極 に 因 る も の と 考 え た い 。 呉 茱 萸 は 漢 方 用 生 薬 中、 最 強 の TRPV1 活 性 化 能 を 示 す と い う 。 呉 茱 萸 湯 が 片 頭 痛 に 有 効 な の も 頷 け る 。

Korean red pepper に は AMPK や PPAR-γ を 活 性 化 す る 働 き も あ る 。 こ れ ら は 筋 肉 内 に お い て、 イ ン ス リ ン と は 異 な る 経 路 で、 血 糖 を 筋 肉 内 に 取 り 込 み、 エ ネ ル ギ ー と し て 利 用 す る 。 イ ン ス リ ン を 必 要 と せ ず 糖 を 利 用 で き る 。 唐 辛 子 に は 肥 満 や 糖 尿 病 を 予 防 す る 効 果 が 存 在 す る こ と に な る 。 た だ 筋 ト レ に は こ れ 以 上 の 効 果 が あ る こ と も お 忘 れ な く 。 穀 類 ( で き れ ば 未 精 製 ) を 摂 取 し、 運 動 を 行 い、 筋 肉 を 鍛 え る 。 過 激 な 糖 質 制 限 は 生 命 を 縮 め ま す よ ~

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難 治 性 「 片 頭 痛 」 の 治 療


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介 護 施 設 は 高 齢 者 で 溢 れ か え る 。 な か に は 介 助 や 介 護 を 必 要 と し な い ほ ど 元 気 な 方 も い る 。 巷 で は、 「 手 の か か ら な い 方 に は、 誘 い の 手 を 差 し 伸 べ、 救 い の 手 が 必 要 な 方 か ら は、 手 を 引 い て い る 」 と の 声 も 聞 か れ る 。 入 所 を 断 ら れ 介 護 地 獄 に 陥 っ て い る 家 庭 も 見 聞 さ れ る 。 ど ん な に 理 念 が す ば ら し い も の で あ っ て も、 評 価 は 現 場 で 下 さ れ る 。 「 戦 略 は 細 部 に 宿 る 」 と ~~~

30 代 女 性 。 思 春 期 よ り 片 頭 痛 も ち 。 半 年 前 か ら 仕 事 の ス ト レ ス の た め か 頭 痛 が 悪 化 し て き た 。 と く に 生 理 前 か ら 生 理 中 に ひ ど く な る た め 鎮 痛 剤 を 乱 用 し て し ま う 。 数 ヶ 月 前 か ら は 起 床 時 に 体 も だ る く な り 気 力 が 湧 か な い 。 今 ま で い ろ い ろ な 医 療 機 関 を 受 診 し た が 改 善 し な い 。 眠 り は 良 い 。 胃 が 弱 く も た れ や す く、 疲 れ や す い 。 手 足 が 冷 え る 。 頭 痛 は ガ ン ガ ン し、 音 や 光 で 悪 化 し、 嘔 気 を 伴 う 。 生 理 は 規 則 的 。 血 圧 正 常 。 脈 は 80、 沈 細、 按 じ て 無 力 。 舌 は 淡 紅、 白 苔 で 被 わ れ る 。

脾 胃 の 機 能 が 低 下 し て い る た め 湿 濁 が 産 生 さ れ、 清 気 を 脳 に 搬 送 す る 心 下 - 膈 - 胸 の 国 道 ① 号 線 を 塞 い で い る 。 こ の た め 気 力 が 低 下 し だ る さ を 感 じ る 。 さ ら に と き ど き 病 理 産 物 で あ る 湿 濁 が、 Route 1 を 逆 走 し 脳 に 上 逆 す る た め、 激 し い 頭 痛 が 出 現 す る 。 治 療 は 袪 湿 化 痰 ・ 昇 清 降 濁 し、 清 気 を 脳 に 上 達 さ せ 湿 濁 を 降 ろ す 。 柴 胡 3、 香 附 子 5、 細 辛 3、 川 芎 4、 羗 活 3、 半 夏 5、 茯 苓 6、 蒼 朮 6、 陳 皮 3、 黄 耆 6、遠 志 4、 生 姜 1、 生 甘 草 2 ( す べ て 保 険 適 用 ) を 投 与 。 2 週 間 後、 頭 痛 は 著 明 に 改 善 し、 鎮 痛 剤 を 使 用 す る こ と が な く な っ た。

湿 濁 は 半 夏 ・ 茯 苓 ・ 蒼 朮 ・ 陳 皮 で 排 除 す る 。 胃 で 産 生 さ れ る 清 気 を 脳 に 運 搬 す る の は、 柴 胡 ・ 細 辛 ・羗 活・ 黄 耆 の 働 き で あ る 。 『 神 農 本 草 経 』 に は 細 辛 の 働 き に つ い て 、「 頭 痛 脳 動 を 治 し、 九 竅 を 利 す 」 と あ る よ う に、 「 体 の 隅 々 ま で 気 を 通 し、 頭 痛 ・ 眩 暈 を 治 す こ と が で き る 」 の で あ る 。 川 芎 に つ い て は 「 風 が 脳 に 入 り 頭 痛 す る も の を 治 す 」 と あ り、 頭 痛 の 妙 薬 で あ る 。 遠 志 は 化 痰 し 清 気 を 布 達 し、 脳 を 賦 活 す る 。

本 邦 の 頭 痛 も ち は、 約 3,000 万 人 と 言 わ れ る 。 筋 緊 張 型 頭 痛 が 一 番 多 く、 次 い で 偏 頭 痛 で 約 840 万 人 が 罹 患 し て い る と 推 測 さ れ て い る 。 片 頭 痛 の 特 効 薬 で あ る ト リ プ タ ン が 使 用 さ れ る よ う に な っ た が、 効 果 が 不 十 分 な ケー ス も 多 い 。 鎮 痛 薬 を 離 せ な く な る と、 痛 み を 感 じ る 閾 値 が 低 下 し、 頭 痛 が 頻 繁 に 発 症 す る こ と に な る ( 薬 物 乱 用 頭 痛 ) 。

ト リ プ タ ン の ノ ン レ ス ポ ン ダ ー に は、 エ キ ス 製 剤 な ら、 立 効 散呉 茱 萸 湯柴 胡 桂 枝 湯 な ど。 現 代 医 学 で は、 デ パ ケ ンク ロ ル プ ロ マ ジ ン と い う 選 択 肢 が あ る  著 者 は 難 治 性 の 片 頭 痛 に 抑 肝 散釣 藤 散竹 筎 温 胆 湯 が 著 効 し た 経 験 も も つ 。


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「 糖 質 い じ め 」 頭 痛 ・ 胸 悶 ・ 嘔 吐 に 「 呉 茱 萸 湯 」

    光 輝 く 2017 年 に

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後光が差してます (下鴨神社で)





い じ め 。 今 に 始 ま っ た 問 題 で は な い 。 学 校 だ け で は な く、 村 八 分 の よ う に、 昔 か ら 世 間 に 広 く 存 在 し て い た 。 自 己 顕 示 欲、 裏 を 返 せ ば 自 己 愛 が 強 い 人 間 は、 集 団 生 活 の な か で 生 き て 行 く た め に 人 身 御 供 を 必 要 と し た 。 あ る も の を 攻 撃 ・ 犠 牲 に す る こ と で、 自 分 た ち を 護 ろ う と す る 集 団 心 理 で あ る 。 国 家 的 規 模 に な る と、 国 家 の 存 在 を 脅 か す

先 日 安 倍 総 理 は パ ー ル ハ ー バ ー で、 敗 戦 後 の 困 窮 に あ え ぐ 日 本 国 民 に 、 敵 国 で あ っ た に も か か わ ら ず、 多 大 の 物 資 ・ 食 料 を 提 供 し て く れ た 米 国 民 に 対 し、 衷 心 よ り の 感 謝 の 気 持 ち を 伝 え て い た 著 者 も 同 感 で あ る 。 不 評 で あ っ た よ う だ が、 給 食 の ス キ ン ミ ル ク が 大 好 き だ っ た 。 そ れ な の に 主 食 で あ る 穀 物 ( 糖 質 ) を 「 毒 」 で あ る か ご と く 述 べ る 輩 が い る 。 糖 質 を 人 身 御 供 に し、 生 活 習 慣 に 対 す る 自 己 責 任 を 糖 質 に 擦 り つ け よ う と す る 。 人 類 は 穀 物 の 生 産 と 共 に 急 速 に 進 化 を 遂 げ、 文 明 を 築 き 上 げ て き た 。 糖 質 を 利 用 で き な い 生 命 は 消 滅 し た

80 代 女 性 。 筋 力 が 低 下 し て き た た め ベ ッ ト 上 の 生 活 が 多 い が、 頭 は し っ か り し て い る 。 本 人 の 訴 え は 頭 痛 と 胸 悶 感 で あ る 。 頭 痛 は 若 い こ ろ か ら あ る が、 と き ど き 項 部 か ら 頭 全 体 が ガ ン ガ ン 痛 く な る 発 作 が み ら れ 嘔 吐 を 伴 う 。 嘔 吐 は ゲ ー ゲ ー と 激 し い わ り に は、 ほ と ん ど 唾 液 の よ う な 液 体 で あ る ( 乾 嘔 ) 。 と き ど き 胸 の 何 と も い え な い 不 快 な 胸 悶 感 を 伴 な う が、 胸 悶 感 が 単 独 で 出 現 す る こ と も あ る 。 食 欲 は 好 き 嫌 い が 激 し い が、 好 物 な ら ペ ロ リ と 平 ら げ る 。 足 は 冷 え る 。 昔 か ら 自 律 神 経 が 不 安 定 で、 抗 う つ 剤 や 安 定 剤 や 頭 痛 薬 な ど を 常 用 し て い る 。

血 圧 は 110/66 。 脈 は 60 で 沈 細 弦 。 舌 は 暗 紅 色 調 で 無 苔 で 鏡 面 的 。 腹 部 は 虚 弱 で は な く 上 腹 部 は 膨 満 し て い る 。 心 下 痞 硬 と、 中 脘 と 左 下 腹 部 に 圧 痛 を 認 め る 。 動 脈 の 拍 動 や 小 腹 不 仁 は 認 め な い 。 典 型 的 な 呉 茱 萸 湯 証 と 考 え ら れ た た め 、エ キ ス 剤 で 本 湯 を 投 与 。 2 週 間 後、 効 果 て き め ん 。 頭 痛 が 軽 く な り、 嘔 吐 や 胸 悶 感 も 現 れ な く な っ た 。 さ ら に 以 前 に 比 べ 表 情 が 明 る く な り、 愚 痴 数 も 少 な く な っ た の だ 。

呉 茱 萸 湯 の 適 応 病 態 と は、 体 内 の エ ネ ル ギ ー 代 謝 が 低 下 し た 結 果、 肝 と 胃 の 機 能 が 低 下 し て い る ( 虚 寒 ) 状 態 で あ る 。 も ち ろ ん 代 謝 が 低 下 し て い な く て も、 外 寒 や 冷 飲 ( 寒 邪 = 実 寒 ) な ど で 体 内 が 侵 襲 さ れ た 場 合 も 適 用 と な る が、 本 例 は 前 者 で あ る 。 肝 が 冷 え て 機 能 が 低 下 す る と、 気 の 疎 通 が う ま く 行 か な く な る た め、 胃 に 存 在 す る 寒 邪 ( 虚 / 実 ) が 上 逆 ・ 上 衝 し 症 状 が 現 れ る 。 胃 で は 痞 満 や 嘔 気 ・ 嘔 吐 が 生 じ、 胸 に 上 衝 す る と 胸 悶 感 が、 頭 で は 頭 痛 が 出 現 す る 。 手 足 は 冷 え る 。

呉 茱 萸 湯 の 構 成 生 薬 は、 呉 茱 萸 ・ 人 参 ・ 大 棗 ・ 生 姜 で あ る 。 呉 茱 萸 は 厥 陰 肝 ( 血 ) と 陽 明 胃 ( 気 ) を 温 め る 。 人 参 と 大 棗 は 胃 気 を 補 い 気 の 上 逆 を 降 ろ す 。 生 姜 は 胃 の 消 化 を 助 け る 。 四 剤 な が ら 周 到 で あ る 。

) 米 国 は 先 の 3・11 の 東 日 本 大 震 災 に お い て も、 ト モ ダ チ 作 戦 な る オ ペ レ ー シ ョ ン を 迅 速 に 展 開 し て く れ た 。 同 盟 国 ア メ リ カ に 感 謝 申 し 上 げ る 。


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グ レ リ ン は 片 頭 痛 を 悪 化 さ せ る ? 特 効 薬 は 立 効 散 ?


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5、6 年 前、 東 京 の N 大 学 の 精 神 科 の 教 授 の 講 演 会 に 出 席 し た 。 睡 眠 と 覚 醒 に 関 す る 生 理 活 性 物 質 の 説 明 後、 生 理 的 な 睡 眠 薬 と は ど の よ う な も の な の か、 と の 問 い が あ っ た 。 著 者 は オ レ キ シ ン の 拮 抗 薬 の 睡 眠 薬 と し て の 可 能 性 を 述 べ た が、 オ レ キ シ ン に 関 す る 創 薬 は 難 し い と の こ と で あ っ た 。 し か し 2014 年、 オ レ キ シ ン 受 容 体 拮 抗 薬 で あ る ベ ル ソ ム ラ が、 薬 価 収 載 さ れ た の だ 。

オ レ キ シ ン は 覚 醒 作 用 の 他 に 食 欲 増 進 作 用 が 有 名 で あ る 。 野 生 動 物 に と っ て fight-or-flight は 生 死 を 分 け る 重 要 な 決 定 と な る 。 闘 う に し ろ 逃 げ る に し ろ、 脳 の 覚 醒 と エ ネ ル ギ ー の 補 充 は 重 要 で あ る 。 生 物 が 自 然 界 を 生 き 抜 い て 行 く た め に、 必 須 の 物 質 で あ る 。 し か し こ れ だ け で な く オ レ キ シ ン は、 片 頭 痛 の 発 症 に か か わ る 重 要 な 物 質 で あ る こ と が、 次 第 に 明 ら か に な っ て き て い る 。

オ レ キ シ ン に は 2 つ の 受 容 体 が 存 在 す る が、 両 者 を 抑 制 す る 働 き の あ る ア ン タ ゴ ニ ス ト が、 片 頭 痛 の 発 症 を 抑 制 す る と い う 。 創 薬 の 可 能 性 を 秘 め た 報 告 だ 。 と こ ろ が 「 小 建 中湯 が 奏 功 し た 小 児 一 次 性 頭 痛 の 5 症 例 」 で 寺 澤 捷 年 氏 は、 オ レ キ シ ン の 低 下 が 片 頭 痛 を 惹 起 す る と の 報 告 を 紹 介 し、 オ レ キ シ ン の 分 泌 を 促 進 す る グ レ リ ン に、 片 頭 痛 治 療 薬 と し て の 可 能 性 を 想 定 し て い る 。 そ し て 話 は 漢 方 薬 に そ の 可 能 性 が 及 ぶ 。

六 君 子 湯 や 小 建 中 湯 や 呉 茱 萸 湯 や 桂 枝 人 参 湯 は、 グ レ リ ン を 活 性 化 さ せ る た め、 オ レ キ シ ン の 分 泌 を 亢 進 さ せ 片 頭 痛 に 有 効、 と 想 定 し て い る 。 先 の 論 文 と は 真 逆 の 考 え だ 。 片 頭 痛 で は 嘔 吐 が み ら れ、 前 兆 と し て 空 腹 感 も み ら れ る 。 グ レ リ ン は 食 欲 と 覚 醒 を 促 進 す る た め 症 状 を 悪 化 さ せ る 。 片 頭 痛 に は 安 静が 必 要 で あ る 。 片 頭 痛 の 原 因 と し て 近 年 CGRP が 注 目 さ れ、 CGRP を 標 的 と す る 抗 体 療 法 の 開 発 が 進 ん で い る 。 ト リ プ タ ン と 違 い 血 管 収 縮 作 用 が な く 有 望 だ 。

片 頭 痛 は 三 叉 神 経 血 管 系 が 刺 激 さ れ、 CGRP が 放 出 さ れ る こ と で 発 症 す る 。 広 い 意 味 で は 三 叉 神 の 炎 症 と 考 え ら れ る 。 そ れ な ら 三 叉 神 経 の 痛 み に 有 効 な 薬 剤 が、 片 頭 痛 に も 有 効 と 考 え ら れ る 。 ズ キ ー ン ズ キ ー ン と 痛 む 歯 痛 は、 三 叉 神 経 を 介 す る 痛 み で あ る 。 歯 の 痛 み に は 立 効 散 が 有 名 だ 。 下 手 公 一 氏 は 片 頭 痛 に 立 効 散 が 著 効 し た 症 例 を 報 告 し て い る 。 検 討 に 値 し そ う だ 。

炎 症 に は 腫 脹 ( 浮 腫 ) が 伴 う 。 片 頭 痛 で は 脳 内 に も 浮 腫 が 出 現 し て い る と 思 わ れ る 。 五 苓 散当 帰 芍 薬 散 も 奏 功 し ま い か 。 そ れ に こ れ は 著 者 の 想 像 で あ る が、 こ れ ら の 漢 方 に は 脳 に 有 害 な 物 質 を 脳 外 に 運 び 出 し て く れ る 作 用 が あ る、 と 考 え る か ら だ 。


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