高 齢 者 や 慢 性 疾 患 の 便 秘 に 「 潤 腸 湯 」


京都伏見にある明治天皇御陵明治天皇妃昭憲皇太后御陵





明治天皇御陵から10数分「桓武天皇柏原陵」(石田三成)治部少輔の伏見屋敷跡の治部池




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五山の送り火 2016/8/16五山の送り火 2016/8/16






出 産 後 の 難 治 性 便 秘 に 小 建 中 湯 + 麻 子 仁 丸 が 著 効 し た 症 例 を 以 前 報 告 し た 。 女 性 は 妊 娠 中 胎 児 を 育 て る た め、 母 体 の 陰 血 を 大 量 に 使 用 す る た め、 産 後 は 体 内 の 滋 陰 物 質 が 不 足 す る 。 産 後 の 便 秘 に は、 潤 腸 通 便 の 代 表 薬 「 麻 子 仁 丸 」 、と 云 わ れ る 所 以 で あ る 。 し か し、 分 娩 ( labor ) 時 に は、 気 陰 も 消 耗 す る た め、 産 後 の 頑 固 な 便 秘 に は、 便 を 潤 す 麻 子 仁 丸 だ け で な く、 太 陰 の 気 虚 ( 虚 労 ) に も 配 慮 し た、 小 建 中 湯 が 必 要 に な る 場 合 が あ る 。

麻 子 仁 丸 は 陽 明 ( 胃 ・ 大 腸 ) を 潤 し 便 を 下 す 。 『 金 匱 要 略 』 に 「 趺 陽 の 脈 浮 に し て 濇、 浮 な れ ば 則 ち 胃 気 強 し、 濇 な れ ば 則 ち 小 便 数 な り、 浮 濇 相 搏 て ば、 大 便 則 ち 堅 し、 そ の 脾 約 を 為 す、 麻 子 仁 丸 之 を 主 る 。 」 と あ る 。 胃 は 陽 明 に 属 す た め、 胃 陰 が 不 足 し 乾 燥 す る と 熱 化 す る 。 胃 熱 は 胃 気 強 と 同 義 で あ り、 趺 陽 の 脈 (足 背 動 脈 ) は 浮 と な る 。 胃 熱 は 表 裏 の 関 係 の 脾 陰 を 灼 損 す る た め、 趺 陽 の 脈 は 濇 と な る 。 穀 道 は 乾 燥 し 便 は 堅 く な る 。

で は 陰 血 の 不 足 に よ る 便 秘 に は、 麻 子 仁 丸 が 第 1 選 択 な の か 。 麻 子 仁 丸 の 主 薬 は 潤 腸 通 便 の 麻 子 仁 で あ る が、 陰 血 を 補 う 力 は 弱 い 。 若 く て 体 力 の あ る よ う な 産 後 に は 適 す る が、高 齢 者 や 慢 性 疾 患 を 有 す る よ う な 場 合 に は、役 不 足 の 感 を 否 め な い 。 高 齢 者 や 慢 性 疾 患 で は 肝 腎 の 陰 血 不 足 が 存 在 す る 。 パ ー キ ン ソ ン 病 に 麻 子 仁 丸 、と の 論 文 が あ る が、 い た だ け な い 。 著 者 は パ ー キ ン ソ ン 病 の 漢 方 治 療 で は、 腎 陰 へ の 配 慮 の 重 要 性 を 報 告 し て い る 。

す な わ ち 高 齢 者 や 慢 性 疾 患 で は、 肝 腎 に 対 す る 滋 陰 養 血 を 考 慮 し な け れ ば 片 手 落 ち で あ る 。 地 黄 や 山 茱 萸 や 何 首 烏 や 当 帰 な ど の 生 薬 が 必 要 と な る 。 そ の 点、 透 析 患 者 の 便 秘 に 潤 腸 湯 、と す る 論 文 は 貴 重 だ 。 潤 腸 湯 に は 麻 子 仁 丸 に な い、 地 黄当 帰 が 含 ま れ る 。 潤 腸 湯 は 便 秘 だ け で な く、 加 齢 や 慢 性 疾 患 に も 有 効 だ  



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下 剤 は 便 秘 を 悪 化 さ せ 大 腸 が ん の 原 因 に


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     2016 五 輪 開 幕 in Rio de Janeiro 

高 齢 者 や 女 性 の 大 き な 悩 み の ひ と つ に 便 秘 が あ る 。 市 中 に は 便 秘 薬 の コ マ ー シ ャ ル が 溢 れ、 医 療 機 関 で も 便 秘 薬 が 多 数 処 方 さ れ て い る 。 手 軽 に 使 用 さ れ て い る 便 秘 薬 で あ る が、下 剤 の 常 用 者 は、常 用 し て い な い 便 秘 の 方 よ り、 大 腸 が ん の リ ス ク が 高 い 。 日 本 女 性 の が ん の 死 亡 率 ト ッ プ が 大 腸 が ん で あ る 。 大 腸 が ん が 死 亡 率 1 位 の 国 は 世 界 に 類 を み な い 。 便 秘 薬 と 関 係 あ り や

慢 性 便 秘 は 腸 の 動 き が 悪 い た め 弛 緩 し 発 症 す る ( 弛 緩 性 便 秘 ) と、 腸 の 収 縮 運 動 が 過 剰 に な り 過 ぎ て 蠕 動 運 動 が 停 滞 す る た め 発 症 す る ( 痙 攣 性 便 秘 ) に 大 別 さ れ る 。 本 邦 で は ド イ ツ 医 学 の 影 響 か、 古 く か ら 便 秘 の 原 因 を 弛 緩 性 と 考 え、 腸 を 刺 激 し 動 き を 活 発 に す る 便 秘 薬 ( ア ン ト ラ キ ノ ン 系 下 剤 ) が 主 流 と し て 使 用 さ れ て き て い る 。 が、 最 近 の 研 究 に よ る と 混 合 型 が 半 数 を 超 え る 。

弛 緩 性 と 痙 攣 性 の 要 因 が 混 在 し て い る 便 秘 で は、 ア ン ト ラ キ ノ ン 系 下 剤 で は、 ス ッ キ リ し た 排 便 が 得 ら な い こ と に な る 。 さ ら に 弛 緩 性 と 痙 攣 性 の 便 秘 の 比 率 が 同 程 度 と も い わ れ、 本 邦 で 使 用 さ れ て い る 下 剤 の 多 く が、 効 果 を 発 揮 し て い な い 可 能 性 が あ る 。痙 攣 性 便 秘 の 場 合、 刺 激 性 の 便 秘 薬 は 症 状 を 悪 化 さ せ る 危 険 が あ る 。 痙 攣 性 の 要 因 の 多 く は、 自 律 神 経 の 失 調 に 起 因 す る 。

交 感 神 経 の 緊 張 が、 痙 攣 性 便 秘 や 混 合 性 便 秘 を 誘 発 す る た め漢 方 で は 柴 胡 桂 枝 湯 や 大 柴 胡 湯 の よ う な 柴 胡 剤 が 有 用 と な る 。 気 の 鬱 滞 が 著 し く 陽 明 腑 気 が 不 通 と な れ ば、 大 黄 ・ 厚 朴 ・ 枳 実 を 含 む 大 承 気 湯 や 小 承 気 湯 を 投 与 す る 。 柴 胡 剤 と 合 方 す る 場 合 も あ る 。 漢 方 で は 便 秘 の 原 因 を、 弛 緩 性 や 痙 攣 性 の よ う に、 腸 の 動 き に 限 定 し て 考 え る だ け で な く、 腸 内 の 環 境 や 糞 便の 状 態 ( 乾 燥 の 度 合 い ) を も 考 慮 し、 き め の 細 か い 治 療 を 行 う 。

糖 尿 病 で は 便 秘 は 危 険 だ 。 厳 し い 糖 質 制 限 食 で は 動 物 性 蛋 白質 を 多 く 食 す る た め、 便 秘 に な る 場 合 が 多 く、 悪 玉 腸 内 細 菌 が 増 え、 健 康 を 害 す る 。 同 じ タ ン パ ク 質 で も 小 麦 の グ ル テ ン か ら つ く ら れ る 「 麩 」 は、 便 秘 を 防 ぎ、 糖 尿 病 に も 有 効 で あ る 。 美 肌 効 果 も 抜 群 で、女 性 の 力 強 い 味 方 だ 。 不 眠 や 夜 間 頻 尿 に も お 薦 め だ 。
         潤 腸 湯 や 麻 子 仁 丸 の 解 説 は 次 回 に



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妊 婦 や 産 後 の 便 秘 に 「 小 建 中 湯 」


大覚寺大沢の池





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                 女 ひ と り

小 建 中 湯 は 小 児 の 種 々 の 疾 患 に 投 与 さ れ 奏 功 す る 。 小 児 期 は 成 長過 程 で あ る た め、 陰 ↑ 陽 ↓ ・ 陰 ↓ 陽 ↑ の よ う に、 陰 陽 の バ ラ ン ス が 崩 れ や す く、 病 的 状 態 に 陥 り や す い 。 小 児 の 疾 患 は 成 人 と 異 な り、 日 常 的 疾 患 の 病 根 は 深 く な く、 陰 陽 の 平 衡 失 調 に 起 因 す る 場 合 が 多 い 。 小 建 中 湯 の 出 自 は 桂 枝 湯 で あ る た め、 主 た る 働 き は、 陰 陽 の 失 調 ( 陽 浮 而 陰 弱 )を 正 常 に 戻 す こ と で あ る 。

小 児 は 成 長 が 著 し い 。 エ ネ ル ギ ー ( 気 ) の 産 生 が 増 加 し、 血 肉 と な る 素 材 ( 陰 ) が 不 足 す る 。 陽 常 有 余 陰 常 不 足 、 で あ る 。陰 分 を よ り 補 わ な け れ ば な ら な い 。 そ こ で 小 建 中 湯 で は 桂 枝 湯 の 芍 薬 を 増 量 し 膠 飴 が 加 え ら れ てい る 。 『 金 匱 要 略 』 の 血 痺 虚 労 病 編 の 小 建 中 湯 の 条 文 に は 「 虛 勞 裏 急 , 悸 , 衄 , 腹 中 痛 , 夢 失 精 , 四 肢 痠 疼 , 手 足 煩 熱 , 咽 乾 口 燥 , 小 建 中 湯 主 之 。」 と あ る 。

こ れ は 陰 ・ 陽 が 失 調 し て、 陰 が 不 足 し て い る た め、 陽 が 相 対 的過 剰 な 状 態 で あ る 。小 建 中 湯 は 桂 枝 湯 由 来 で あ る た め、 小 児 の 陽 の 有 余 は あ く ま で、 陰 の 不 足 に 対 す る 相 対 的 な も の で、 実 際 、 陽 も 陰 も 不 足 し て い る 状 態 で あ る 。 小 建 中 湯 証 は 稚 陰 稚 陽 で あ り、陽 の 有 余 は 陰 の 不 足 の 上 に 成 り 立 つ 。 バ ー チ ャ ル な の だ 。 虚 労 の 為 に 陰 が 不 足 し 、 独 り 虚 陽 が 偏 盛 し て い る 状 態 で あ る 。

小 建 中 湯 は 小 児 の 陰 陽 が 失 調 し 発 症 し て い る、あ ら ゆ る 疾 患 に 適 応 が あ る 。 虚 弱 体 質、 ア レ ル ギ ー 体 質 (花 粉 症 ・ 気 管 支 喘 息 )、 胃 腸 虚 弱、 ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 、 精 神 的 不 安 定 、 不 眠 症、 夜 尿 症 、 夜 泣 き、寝 汗、鼻 出 血 な ど な ど で あ る 。 ま た 成 人 に も 使 用 さ れ る 。 成 人 に 使 用 さ れ る と き の 目 標 は、 一 過 性 の 「 陰 損 及 陽 」 で あ る 。

出 産 後 2 週 間 も 排 便 が な い た め、 市 販 の 下 剤 を 毎 日 使 用 し て い る 。 そ れ で も コ ロ コ ロ し た 便 が 少 量 で る だ け で、 お 腹 が ス ッ キ リ せ ず 不 快 で あ る 。 こ こ 数 日 は 便 が 出 な く 苦 し い 。 出 産 直 後 だ が 顔 色 良 好 で、疲 労 感 な し 。 会 話 も 明 瞭 で、食 欲 も 良 好 。 脈 は 沈 細 弱 。 舌 は 暗 紅 で 薄 白 苔 だ が、乾 燥 気 味 で あ る 。 舌 下 静 脈 の 怒 張 な し 。 お 腹 は 軟 弱 で あ る 。 冷 え は な く 、 む し ろ 多 少 ほ て り 気 味 。

産 後 の 陰 血 不 足 と 考 え、 麻 子 仁 丸 を 投 与 。 1 週 間 後、 排 便 は 毎 日 出 る よ う に な っ た が 、 市 販 の 下 剤 も 併 用 し て い る 。 多 少 は 有 効 だ が 的 を 得 て い な い と 考 え て、 小 建 中 湯 を 追 加 投 与 し た 。 1 週 間 後、 下 剤 な く て も ス ッ キ リ 出 る よ う に な っ た 。 本 例 は 妊 娠 出 産 に よ る、 陰 損 か ら 陰 陽 失 調 が 生 じ、 便 秘 が 発 症 し た も の だ 。

古 矢 知 白 も あ ら ゆ る 医 師 が 治 せ な か っ た 女 性 の 便 秘 を、 陰 陽 失 調 と と ら へ、 小 建 中 湯 で 全 治 せ しめ て い る 。 大 塚 敬 節 氏 は 冷 え 症 で 腹 痛 ・ 腹 満 を 訴 え る 患 者 ( 半 数 以 上 に 開 腹 手 術 の 既 往 ) に 大 建 中 湯 + 小 建 中 湯 を 投 与 し 改 善 さ せ、 中 建 中 湯 と 命 名 し て い る 。 中 建 中 湯 に 似 た 方 剤 に 当 帰 湯 が あ る 。 大 建 中 湯 、 帰 耆 建 中 湯 、 半 夏 厚 朴 湯 を プ ラ ス し た よ う な 生 薬 構 成 で あ る 。 冷 え 症 で、 左 上 腹 部 に 鼓 音 ( ガ ス 貯 留 ) を 呈 す る と い う 。 著 者 は 高 齢 者 の 麻 痺 性 イ レ ウ ス に 、 当 帰 湯 の 浣 腸 を 用 い 治 し た 経 験 が あ る 。



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