産 後 う つ 病 は 百 合 病



大船渡さんま祭り in 2013, 焼き方を指導する田端君






い ま は 聞 か れ な く な っ た が 、 昔 は 「 O O 持 っ て る の か! 」 と い う 罵 声 が よ く 聞 か れ た 。 男 ら し く な い 女 々 し い 奴 の こ と を 言 っ た も の だ 。 balls は 男 性 の “ あ れ ” を 意 味 し 、 男 ら し さ の 象 徴 で あ る 。 な の に have a ball と い う イ デ ィ オ ム が あ る 。 O O じ ゃ な く て 1 個 し か 持 っ て な い と 言 う の だ 。 胆 っ 玉 の 小 さ い 奴 の こ と 言 う の か 。 い や 男 性 の O O と は 関 係 の な い 表 現 な の だ 。 楽 し い 時 を 過 ご す と い う 意 味 。 have a good time だ 。 や っ ぱ り ball は 2 つ で あ っ た

2007 年 2 月 、 大 杉 君 枝 ア ナ ( 日 テ レ ) の 自 殺 が 報 じ ら れ た 。 昨 年 の 10 月 に 長 男 を 出 産 後 、 線 維 筋 痛 症 を 発 症 し 悩 ん で い た と の こ と で あ る 。 華 や か な 世 界 の 女 子 ア ナ の 飛 び 降 り 自 殺 だ け に 、 当 時 マ ス コ ミ に 衝 撃 が 走 っ た 。 マ ス コ ミ の フ ォ ー カ ス は 線 維 筋 痛 症 に 向 け ら れ て い た が 、 自 殺 の 直 接 原 因 は う つ 病 で あ る 。 産 後う つ に 罹 り や す く 、線 維 筋 痛 症 は う つ に 合 併 し や す い 。 産 後 は 線 維 筋 痛 症 に 罹 り し や す い こ と に な る 。 産 後 の 体 内 環 境 の 変 化 が 関 係 す る 。

出 産 に と も な い 、 妊 娠 を 維 持 す る た め に ホ ル モ ン を 分 泌 し て き た 胎 盤 が 失 わ れ る 。 こ の た め 出 産 後 は ホ ル モ ン の 急 激 な 変 化 が 生 じ 、 マ タ ニ テ ィ ー ブ ル ー の 原 因 と な る 。 一 方 、 免 疫 学 的 に 原 因 を 捉 え る 考 え 方 : 宿 主 対 移 植 片 反 応 ( 母 体 ー 胎 児 関 係 ) ; も 存 在 す る 。

妊 娠 を 一 種 の 同 種 移 植 と み な す と 、同 種 抗 原 ( 血 液 型 や H L A 抗 原 な ど ) が 移 植 の 障 害 に な ら な い 唯 一 の 例 外 が 、 妊 娠 で あ る ( 正 確 な 理 由 は 今 の と こ ろ 不 明 ) 。 に も か か わ ら ず 、H L A 抗 原 に 対 す る 抗 体 が 、 初 産 婦 で 20 ~ 30 % に 、 経 産 婦 で は 50 ~ 60 % に も 認 め ら れ る 。 

妊 娠 中 の 母 体 で は 、イ ン タ ー ロ イ キ ン (IL) や イ ン タ ー フ ェ ロ ン (IFN) な ど の サ イ ト カ イ ン の 産 生 が 亢 進 し て い る 。 IL- 1 や IL- 6 や IFN- α な ど が 異 常 に 分 泌 さ れ る と 、 コ ル チ コ ト ロ ピ ン 放 出 ホ ル モ ン (CRH) や ACTH や 糖 質 コ ル チ コ イ ド の 分 泌 が 高 ま る 。 こ の 視 床 下 部 - 下 垂 体 - 副 腎 系 ( HPA系 ) の 活 動 の 亢 進 が 、う つ 病 発 症 の 危 険 因 子 で あ る 。 さ ら に IL- 1 は 脳 内 の セ ロ ト ニ ン 情 報 伝 達 を 低 下 さ せ 、プ ロ ス タ グ ラ ン ジ ン (PG) の 産 生 を 促 進 す る 。 PG は モ ノ ア ミ ン に よ る 神 経 伝 達 情 報 を ブ ロ ッ ク す る 。 う つ 病 発 症 の リ ス ク が 高 ま る の で あ る 。

症 例 は 20 代 後 半 の 女 性 。 3 年 前 に 第 2 子 を 分 娩 。 1 ヶ 月 ほ ど し て 急 に 無 気 力 と な り 不 安 感 に 襲 わ れ る よ う に な っ た 。 混 乱 状 態 も 出 現 す る よ う に な っ た が 、母 に 来 て も ら い 数 日 で 落 ち 着 い た 。 産 後 4 ヶ 月 ほ ど し て パ ニッ ク に 陥 っ た た め 精 神 科 を 受 診 し 、 SSRI と 安 定 剤 を 投 与 さ れ た 。 1 年 ほ ど し て 仕 事 に 復 帰 し た が 、 た び た び 無 気 力 状 態 が 現 わ れ る た め 、 そ の つ ど 実 家 で 静 養 を 繰 り 返 し て い た 。

頭 が ス ッ キ リ し な い 。 体 が だ る く て ど う に も な ら な い 。 不 安 で 緊 張 し や す い 。 入 眠 が 悪 く 夢 が 多 い 。 寝 汗 が あ る 。 食 欲 は あ る が 便 秘 。 の ぼ せ は な い 。 手 と 下 半 身 の 冷 え が あ る 。 生 理 1 週 間 前 と 排 卵 日 に イ ラ イ ラ す る 。 月 経 血 は 少 な く 、血 塊 は な い 。 口 は 渇 く 。 脈 は 72 、沈 細 滑 、両 尺 無 力 。 舌 は 淡 紅 、化 燥 。 陰 血 不 足 に 内 熱 が と も な う た め 、乾 地 黄 7 、当 帰 6 、芍 薬 7 、百 合 7 、麦 門 冬 7 、知 母 9 、黄 耆 5 、茯 苓 6 、遠 志 4 、大 棗 3 、酸 棗 仁 ( 炒 )15 、牡 蠣 7( 先 煎 ) を 投 与 。 2 週 間 後 、 イ ラ イ ラ し な く な っ た 。 尿 量 が 増 え 、 足 の 冷 え が な く な っ た 。 眠 剤 を 半 量 に し た 。 2 週 後 、 不 安 が な く な り 落 ち 着 い て き た 。 気 力 が で て き た 。 前 方 を 加 減 。 仕 事 に 復 帰 す る も 症 状 は 安 定 し て い る 。

女 性 は 月 経妊 娠授 乳 な ど で 陰 血 が 不 足 し や す い 。 陰 血 が 不 足 す る と 心 陰 の 滋 養 が 不 足 す る 。 漢 方 で は 脳 の 機 能 ( 用 ) は 、心 が 行 な う も の と 考 え る 。 心 陰 が 不 足 す る と 脳 の 機 能 障 害 が 生 じ 、産 後 う つ 病 が 発 症 し 得 る 。 以 前 「 産 後 う つ 病 は 百 合 病 」 で 、本 症 は 『 金 匱 要 略 』 の 「 百 合 病 」 に 記 載 さ れ て い る 症 状 に 類 似 す る こ と を 指 摘 し た 。 本 例 で 用 い た 処 方 を 一 口 で 言 う と 、 百 合 知 母 湯 合 百 合 地 黄 湯 合 括 樓 牡 蠣 散 に 、 肝 の 陰 血 を 補 う 当 帰 ・ 芍 薬 ・ 酸 棗 仁 、 心 肺 の 陰 を 補 う 麦 門 冬 を 加 味 ( 加 減 ) し た も の で あ る 。

百 合 に は 理 気 作 用 も あ る た め 、百 合 病 に は 欠 か せ な い 生 薬 だ 。 線 維 筋 痛 症 で は ス ト レ ス や ウ イ ル ス の 感 染 な ど に よ り 、 免 疫 機 能 が 異 常 に 働 く た め 、 サ イ ト カ イ ン の 産 生 が 亢 進 す る 。 こ れ が )中 枢 神 経 に 作 用 す る と 、 う つ 病 が 発 症 す る リ ス ク が 高 ま る 。 漢 方 的 に は 原 因 の い か ん に 関 わ ら ず 、 心 陰 に 影 響 ( 損 耗 ) が 及 ん だ 病 態 と 思 わ れ る 。 妊 娠 中 か ら 分 娩 時 に お け る 滋 養 物 質 の 不 足 が 心 陰 に 及 ん だ り 、 肝 鬱 ( 出 産 後 の 自 律 神 経 の 変 調 ) が 心 陰 を 損 耗 す る ( 母 病 及 子 ) こ と な ど が 原 因 と 考 え ら れ る ( 母 が 肝 、 子 が 心 )。

し か し 日 本 人 の 場 合 、 陰 血 を 補 う 治 療 の 過 程 で 、潜 在 す る 痰 飲 が 顕 在 化 し 、 一 旦 改 善 し て き た 症 状 が 悪 化 す る ケ ース が し ば し ば み ら れ る 。 速 や か に 理 気 化 痰 薬 を 加 え 治 療 方 針 を 変 更 す べ き だ 。



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テーマ:漢方・東洋医学 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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