月 経 前 症 候 群 (PMS) の 漢 方 治 療



安曇野の大王わさび農場、October 8th, 2012開智学校(松本市). 7 October 2012














生 理 前 の 女 性 は 感 性 が 研 ぎ 澄 ま さ れ、 予 知 能 力 や イ ン ス ピ レ ー シ ョ ン が 冴 え 渡 る 。 こ の た め 古 代 社 会 で は 巫 女 と し て 政 ( ま つ り ご と ) を 執 り 行 う 立 場 に あ っ た 。 し か し 時 代 と 伴 に そ の 能 力 は 薄 れ、 現 代 で は む し ろ 月 経 前 症 候 な ど と い う ト ラ ブ ル に 見 舞 わ れ る 。 月 経 前 症 候 群 は 生 理 の 1 ∼ 2 週 間 前 か ら イ ラ イ ラ、 不 安 感、 気 分 の 動 揺、 疲 労 感、 頭 痛、 乳 房 の し こ り や 脹 痛、 む く み な ど が 現 れ る 。

「 正 ・ 続 医 者 の 知 ら な い ホ ル モ ン バ ラ ン ス 」 の 著 者 Dr. ジ ョ ン ・ R ・ リ ー に よ る と、 今 日 の ス ト レ ス 社 会 に よ り 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン ( コ ー チ ゾ ル ) の 分 泌 が 高 ま る こ と が 原 因 と い う 。 コ ー チ ゾ ル は 「 プ ロ ゲ ス テ ロ ン 」 の “ 受 容 体” に 結 合 し 活 動 を 阻 止 す る た め、 一 方 の 女 性 ホ ル モ ン で あ る 「 エ ス ト ロ ゲ ン 」 が 相 対 的 に 過 剰 と な る 。 月 経 前 症 候 群 と は ス ト レ ス に 起 因 す る 「 エ ス ト ロ ゲ ン 優 位 」 な 状 態 で あ る 。

生 理 や 妊 娠 や 出 産 を つ か さ ど る の が 衝 任 脈 ( 衝 脈 と 任 脈 ) で あ る 。 ス ト レ ス で は 肝 の 働 き が 抑 圧 さ れ、 気 の 流 れ が 鬱 滞 す る ( 肝 気 鬱 結 )。 肝 と 衝 任 脈 は 密 接 な 関 係 が あ る た め、 肝 気 鬱 結 で は 婦 人 科 の 機 能 が 障 害 を 受 け や い 。 そ の 結 果、 生 理 不 順 や 不 妊 が 生 じ る 。 乳 房 は 肝 経 の 支 配 を 受 け る 。 生 理 前 は 肝 血 が 子 宮 へ 向 か う た め、 肝 気 の 推 進 力 が 低 下 し、 肝 経 の 流 れ が 鬱 滞 し、 乳 房 が 脹 っ て 痛 む 。 肝 気 鬱 結 で は PMS で み ら れ る よ う な “ 精 神 的 ” 不 安 定 も 生 じ る 。

治 療 は 柴 胡 な ど で 気 の 流 れ を 改 善 ( 疏 泄 ) し、 当 帰 や 芍 薬 な ど で 肝 血 を 補 う 。 イ ラ イ ラ や カ ー ッ と な り や す い 場 合 は 清 熱 薬 を 加 え る 。 エ キ ス 剤 で は 加 味 逍 遥 散柴 胡 桂 枝 湯抑 肝 散 が 頻 用 さ れ る 。
 
著 者 の リ サ ー チ で は、 当 帰 に は 女 性 ホ ル モ ン 様 活 性 は な か っ た 。 当 帰 は エ ス ト ロ ゲ ン 受 容 体 に 対 し エ ス ト ラ ジ オ ー ル と 競 合 的 に 結 合 す る と の 報 告 。 当 帰 は エ ス ト ラ ジ オ ー ル の ア ン タ ゴ ニ ス ト、 す な わ ち 「 抗 エ ス ト ロ ゲ ン 活 性 」 を 有 す る と の レ ポ ー ト が あ っ た 。

す る と 当 帰 は エ ス ト ロ ゲ ン 受 容 体 に 結 合 し て、 エ ス ト ロ ゲ ン の 作 用 を ブ ロ ッ ク す る と い う こ と に な る 。 女 性 疾 患 に 対 す る 漢 方 薬 の 効 果 は 著 し い 。 地 黄 や 当 帰 や 芍 薬 な ど 陰 血 を 補 う 生 薬 の 科 学 的 解 明 が 待 た れ る 。 エ ス ト ロ ゲ ン の 過 剰 な 作 用 を 抑 え、 プ ロ ゲ ス テ ロ ン の ホ ル モ ン 活 性 を 高 め、 女 性 ホ ル モ ン の バ ラ ン ス を 図 る の で あ ろ う 。


にほんブログ村

テーマ:歯科治療 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

「 加 味 逍 遥 散 」 と 「 抑 肝 散 」



たなかや(奈良井宿)奈良井宿






松 本 周 辺 は す ば ら し い 。 大 自 然 の 探 索 や 野 外 ス ポ ー ツ の 拠 点 だ 。 乗 馬 や 気 球 に ス キ ー 、 そ し て 蕎 麦 。 セ カ ン ド ハ ウ ス が フ ィ ッ ト す る 。 蕎 麦 と 言 え ば 奈 良 井 宿 の た な か や の ソ バ が 旨 い 。 喫 茶 た な か や と あ る の が 誤 解 を 生 む 。 二 度 訪 れ た 秋 篠 宮 様 と 同 じ 席 で い た だ い た 。 た だ 松 本 市 内 と 小 仏 ト ン ネ ル の 大 渋 滞 に は 閉 口 さ せ ら れ た 。

医 学 の 世 界 で は EBM と い う 言 葉 が 頻 繁 に 使 わ れ る 。 科 学 的 に 有 効 性 を 示 す 証 拠 ( エ ビ デ ン ス ) の あ る 医 療 を 行 な う と い う 意 味 で あ る 。 中 医 学 は 数 千 年 に お よ ぶ 膨 大 な 経 験 の 集 積 に 基 づ く 医 学 で あ る 。 一 朝 一 夕 に 科 学 的 な 有 効 性 を 示 す こ と は 難 し い 。 し か し こ れ を も っ て 漢 方 を 非 科 学 的 と し、 排 除 し よ う と す る 輩 が い る 。 こ う い う 輩 に 限 っ て 漢 方 を 勉 強 し た こ と が な い オ ン チ な の で あ る 。 現 代 医 学 と て 百 年、 二 百 年 の 後 に は 果 た し て ど の よ う に 評 価 さ れ て い る こ と や ら 。 

科 学 の 進 歩 に よ り、 現 代 人 は 長 年 の 肉 体 労 働 か ら 解 放 さ れ た 。 仕 事 は マ ッ ス ル か ら ブ レ イ ン に 移 行 し、 成 果 主 義 が 取 り 入 れ ら れ た 。 こ れ に 伴 い 社 会 の 構 造 は 二 極 化 し( 勝 ち 組 ・ 負 け 組 み )、 熾 烈 な 競 争 社 会 が 出 現 し た 。 こ の た め 神 経 ( 脳 ) へ の 過 剰 な 負 担 が 生 じ、 精 神 ( こ こ ろ ) の 変 調 が 引 き 起 こ さ れ て き て い る 。 

不 安 感 や イ ラ イ ラ、 の ぼ せ や 頭 痛、 動 悸 や 胸 悶、 肩 こ り や 腰 痛 や し び れ、 不 眠 や 多 夢、 無 気 力、 生 理 不 順 や 生 理 痛 や 不 妊、 胃 潰 瘍 や 過 敏 性 腸 炎、 ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 や 気 管 支 喘 息 な ど 枚 挙 に い と ま が な い 。 こ れ ら の 者 は あ ち こ ち ド ク タ ー シ ョ ッ ピ ン グ を 繰 り 返 す。 EBM を 掲 げ る 西 洋 医 学 が こ の ざ ま で あ る 。 医 療 財 政 を 圧 迫 す る 。 治 ら な い ほ ど 儲 か る と い う こ と か 。 腕 の 良 い 医 師 が 優 遇 さ れ な い、 日 本 の 医 療 の 最 大 の 問 題 だ 。

加 味 逍 遥 散 」 は 更 年 期 障 害 の 頻 用 処 方 で あ る 。 逍 遥 散 に 牡 丹 皮 と 山 梔 子 を 加 え た も の が 加 味 逍 遥 散 で あ る 。 構 成 生 薬 の 柴 胡 は う つ 滞( 停 滞 )し た 気 の 流 れ を 改 善 す る 。 当 帰 と 芍 薬 に よ り 肝 の 陰 血 を 補 給 す る 。 白 朮 と 茯 苓 は 胃 の 働 き を 改 善 し、 食 物 の 消 化 吸 収 を 高 め、 鬱 滞 し 不 足 し た “ 気 ” と 消 耗 さ れ た “ 陰 血 ” を 補 給 す る 。 

燃 料( 陰 血 )が 不 足 す る と、 エ ン ジ ン( 肝 )が 回 ら ず、 気 の 流 れ が 鬱 滞 す る 。 燃 料 を 補 給 す る と 自 然 に エ ン ジ ン は 回 り だ す 。 気 の 鬱 滞 が 強 く 熱 化 が み ら れ る 場 合 に 逍 遥 散 に 牡 丹 皮 と 山 梔 子 を 加 え る 。 女 性 は 生 理 や 出 産 の た め 陰 血 が 不 足 し 自 律 神 経 が 失 調 し や す い 。 

抑 肝 散 」 も 更 年 期 障 害 に 使 用 さ れ る が 、 気 が か な り 高 ぶ っ て い る 場 合 に 用 い ら れ る 。 気 が 風 を 巻 き 起 こ して( ト ル ネ ー ド の よ う に )上 昇 す る た め、 気 の 表 出 が 激 し く、 言 葉 の 節 々 が 心 に 突 き 刺 さ る 。 話 を 早 々 に 切 り 上 げ て お 引 き 取 り 願 い た く 感 じ る 面 々 な の で あ る 。 こ の た め 抑 肝 散 の 適 応 患 者 は 診 察( 問 診 )で ほ と ん ど が 判 明 す る 。 イ ラ イ ラ ・ カ ッ カ し て い る 更 年 期 障 害 に 著 効 す る の だ が 、 抑 肝 散 を 有 名 に し た の が 認 知 症 の 周 辺 症 状( 問 題 行 動 )へ の 効 用 で あ る 。 認 知 機 能 を 改 善 す る こ と は で き な い が、 迷 惑 行 為 に は 著 効 す る 。

抗 精 神 病 薬 の よ う に 注 意 力 を 低 下 さ せ 転 倒 ・ 骨 折 な ど を 生 じ る 危 険 が な い た め 臨 床 の 現 場 で は 広 く 用 い ら れ る よ う に な っ た。 さ ら に は 抑 肝 散 は 難 治 性 疼 痛 や 慢 性 皮 膚 病 に も 著 効 す る 。 慢 性 疼 痛 は 長 ら く 治 ら な い た め 心 因 的 要 素( 扁 桃 体 )が か ら む よ う に な る た め、 扁 桃 体 に も 働 く 抗 う つ 薬 や 抑 肝 散 が 必 要 と な る 。 「 加 味 逍 遥 散 」 は 抑 肝 散 と 対 照 的、 お と な し く 控 え め に 感 じ ら れ る 。 だ が 一 旦 話 し 出 す と、 堰 を 切 っ た よ う に あ れ こ れ と 訴 え が 多 く な る 。


にほんブログ村

テーマ:漢方・東洋医学 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

最新記事
最新トラックバック
カテゴリ
QRコード
QRコード