不 妊 症 の 実 践 的 漢 方 治 療


IMG_040926A






不 妊 症 に は “ 血 の 道 ” の 薬 が 処 方 さ れ る こ と が 多 い 。 当 帰 芍 薬 散 と 桂 枝 茯 苓 丸 が 代表 的 処 方 で あ る 。 当 帰 芍 薬 散 は 冷 え に よ り 血 行 不 良 が 生 じ、 水 が 停 滞 し て い る 方 に 有 効 で あ る 。 桂 枝 茯 苓 丸 は ス ト レ ス や ホ ル モ ン の ア ン バ ラ ン ス な ど に よ り 細 小 血 管 に 微 小 炎 症 が 生 じ た た め、 血 流 が 淀 み 粘 性 が 増 し て い る 瘀 血 に 有 効 で あ る 。 そ れ で は 冷 え 症 で 浮 腫 ん で い れ ば、 当 帰 芍 薬 な の か? そ う と は 限 ら な い と こ ろ が 難 し い 。 病 態 生 理 を 考 え て み る 。

エ ネ ル ギ ー 代 謝 が 低 下 し て い れ ば、 真 に 冷 え 症 と 言 え る の だ が、 手 足 の 冷 え の 訴 え は、 冷 え 症 で な い 場 合 に も み ら れ る 。 い や、 そ の 方 が 多 い と 感 じ る 。 外 気 が 冷 え る と 末 梢 の 細 小 動 脈 は、 血 液 が 冷 え な い よ う に 収 縮 し、 血 液 は 動 静 脈 吻 合 を 通 過 す る た め 熱 の 放 散 を 防 ぐ 。 気 温 が 下 が る と、 冷 た く 感 じ る の は当 然 だ 。 交 感 神 経 系 が 緊 張 す る ス ト レ ス で も、 同 じ よ う な 機 転 が 生 じ る 。 筋 で エ ネ ル ギ ー 産 生 は 亢 進 す る が、 皮 膚 の 血 流 は 低 下 す る 。

「 体 は 暑 い が 手 足 は 冷 え る 」 「 暑 が り の 寒 が り 」 こ の よ う な 方 は 現 代 社 会 で は 多 く み ら れ る 。 こ れは 過 食 ( 動 か な い の に 食 べ る ) や ス ト レ ス な ど で 生 じ る 。 気 の 巡 り を よ く し て、 余 分 な 熱 を 発 散 さ せ る こ と だ 。 運 動 が 大 切 。 漢 方 で は 鬱 滞 し た 気 を 散 結 し、 気 を 疎 通 す る 。 肝 気 を 推 進 し、 気 滞 を 除 く 。 柴 胡 剤 が 頻 用 さ れ る 。瘀 血 に は 桂 枝 茯 苓 丸 が 処 方 さ れ る こ と が 多 い が、 実 は こ れ だ け で は 十 分 と い え な い 場 合 も 多 い 。 そ れ は 瘀 血 は 川 下 だ か ら だ 。

川 下 と は 結 果 と い う 意 味 。 漢 方 に は 「 気 は 血 の 帥 」 と い う 言 葉 が あ る 。 血 行 を ス ム ー ズ に 運 行 さ せ る の は “ 気 ” の 力 な の だ 。 ス ト レ ス 社 会 で は 気 が 鬱 滞 し や す い た め、 瘀 血 が 生 じ や す い 。 そ こ で 川 上 対 策 ( 根 治 ) と し て、 先 に 述 べ た よ う に 柴 胡 剤 が し ば し ば 必 要 と な る 。 す な わ ち、 婦 人 科 の 血 の 道 を 改 善 さ せ る た め に は、 当 帰 芍 薬 散 や 桂 枝 茯 苓 丸 だ け で は 不 十 分 な こ と が 多 い 。

治 療 を 考 え よ う 。 真 の 冷 え 症 で な け れ ば、 小 柴 胡 湯 + 香 蘇 散 + 桂 枝 茯 苓 丸、 の よ う な 処 方 が必 要 と 考 え ら れ る 。 そ れ な ら 気 の 疎 通 を 良 く し、 血 の 道 の 薬 を 合 わ せ た 加 味 逍 遥 散、 と の 意 見 が 出 そ う だ 。 し か し 気 滞 で は 痰 飲 が 産 生 さ れ る 場 合 が 多 く、 加 味 逍 遥 散 で は 重 い 。 不 妊 症 は 温 め る と い う 早 計 で は、 受 胎 は な か な か 難 し い 。 以 上 は、 多 く の 不 妊 症 を 診 察 し 治 し た 経 験 に よ る 。


にほんブログ村

テーマ:漢方・東洋医学 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

「 子 宮 内 膜 症 」 の 漢 方 治 療



To steal someone’s “ thunder ” is to take the attention away from someone.「大船渡さんままつり」 雨の中でも大盛況, でも煙が目にしみます(9月23日)






月 経 困 難 症 の 代 表 的 疾 患 が 子 宮 内 膜 症 で あ る 。 子 宮 内 膜 症 に お け る 異 所 性 の 子 宮 内 膜 組 織 は 、 正 常 の 子 宮 内 膜 組 織 と は 異 な る 。 子 宮 内 膜 組 織 が 自 ら エ ス ト ロ ゲ ン を 産 生 す る の で あ る 。 そ し て エ ス ト ロ ゲ ン 活 性 が 最 も 高 い エ ス ト ラ ジ オ ー ル ( E 2 ) が 、 プ ロ ス タ グ ラ ン ジ ン E 2 ( PGE 2 ) の 合 成 酵 素 で あ る シ ク ロ オ キ シ ゲ ナ ー ゼ 2 ( COX-2 ) を 誘 導 す る 。 一 方 で PGE 2 は E 2 の 合 成 酵 素 で あ る ア ロ マ タ ー ゼ を 誘 導 す る 。 

す な わ ち 病 巣 の 子 宮 内 膜 で は E 2 か ら PGE 2 、 PGE 2 か ら E 2 、 そ し て ま た ・ ・ ・ 、 と い う 生 化 学 的 な 反 応 が 繰 り 返 さ れ る 。 オ ー ト マ チ ッ ク に E 2 と PGE 2 の 産 生 回 路 ( 悪 循 環 ) が 形 成 さ れ る 。 PGE 2 は 炎 症 惹 起 物 質 で あ り 、 E 2 は 子 宮 内 膜 を 増 殖 さ せ る 。 E 2 ・ PGE 2 と も に 子 宮 を 収 縮 さ せ る た め 、 ひ ど い 疼 痛 が 生 じ る 。

健 常 者 に お け る 月 経 困 難 症 は 、 エ ス ト ロ ゲ ン ( 卵 胞 ホ ル モ ン ) の 過 剰 分 泌 and / or プ ロ ゲ ス テ ロ ン ( 黄 体 ホ ル モ ン ) の 分 泌 低 下 に よ る も の と 考 え ら れ る 。 エ ス ト ロ ゲ ン の 分 泌 が 亢 進 し て い な く て も 、 プ ロ ゲ ス テ ロ ン の 分 泌 が 減 少 す る と 、 エ ス ト ロ ゲ ン 受 容 体 の 活 性 が 高 ま る 。 エ ス ト ロ ゲ ン の 働 き が 活 発 と な り 、 子 宮 内 膜 は 増 殖 を 続 け 、 PGE 2 の 含 量 が 増 加 し 、 子 宮 内 膜 症 に 類 似 す る 症 状 が 現 れ る 。

生 理 痛 が ひ ど い と 、 非 ス テ ロ イ ド 性 消 炎 鎮 痛 薬 ( NSAIDS ) が 処 方 さ れ る 。NSAIDS は PGE 2 の 合 成 酵 素 で あ る COX-2 の 活 性 を 阻 害 す る 。 PGE 2 ( 炎 症 惹 起 物 質 ) の 産 生 が 抑 制 さ れ る と 、 子 宮 の 収 縮 も 和 ら ぎ 疼 痛 は 軽 減 す る 。 し か し 、 「 排 卵 は 、 卵 巣 に あ る 卵 胞 の PGE 2 が 増 加 す る こ と で 促 進 さ れ る 」 こ と が 明 ら か と な っ て い る 。 NSAIDS の 長 期 の 服 用 は 、 排 卵 を 阻 害 す る こ と に な り 不 妊 症 の 原 因 と な る 。 鎮 痛 薬 で は ア セ ト ア ミ ノ フ ェ ( カ ロ ナ ー ル ) は 比 較 的 安 全 で あ る 。
  市販薬の 小児用バファリンアセトアミノフェン、病院で処方されるものは アスピリン 、 間違わないように!

桂 枝 茯 苓 丸 や 当 帰 芍 薬 散 は 、下 垂 体 お よ び 卵 巣 ( 黄 体 ) に 作 用 し 、 プ ロ ゲ ス テ ロ ン の 分 泌 を 促 進 す る 。 エ ス ト ロ ゲ ン 優 位 な 状 態 が 改 善 さ れ 、 月 経 困 難 症 が 解 消 す る 。 漢 方 薬 で は 1+1=2 と は 限 ら な い 。 1+1=10 で あ っ た り 、 ゼ ロ や マ イ ナ ス で あ っ た り も す る の だ 。



にほんブログ村

テーマ:子宮筋腫 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

「 子 宮 後 屈 」 で 不 妊 ・ 腰 痛 ・ 下 痢 が















30 代 女 性 。 子 供 の 頃 か ら 疲 れ や す く 、 朝 礼 で よ く 失 神 が み ら れ た 。 今 で も 立 ち く ら み や 眩 暈 が み ら れ る が 、 腰 痛 が 一 番 の 悩 み の 種 。 食 欲 は あ る が 下 腹 が 重 苦 し な り や す い 。 検 診 で は 毎 回 血 尿 を 指 摘 さ れ る が 、 超 音 波 検 査 で は 異 常 な し 。 胃 の バ リ ウ ム 検 査 で は 胃 下 垂 が み ら れ る が 、 腰 の X-P は 異 常 な し 。 腎 機 能 検 査 も 正 常 で あ る 。 腰 痛 は 生 理 中 に よ り ひ ど く な る 。 疼 痛 は 床 で 仰 向 け で 休 む と ひ ど く な り 、 腹 ば い に な る と 楽 に な る 。 月 経 後 帯 下 が 長 引 き 疲 れ や す い 。

こ れ ら は 内 臓 下 垂 に よ る 症 状 で あ る 。 血 尿 は 腎 下 垂 ( 遊 走 腎 ) で よ く み ら れ る ( 女 性 に 多 い ) 。 そ れ で は 本 例 み ら れ た 特 徴 的 な 腰 痛 も  内 臓 下 垂 に よ る も の で あ ろ う か 。 そ う 子 宮 後 屈 に よ る 症 状 で あ る 。

内 臓 が 体 に し っ か り 固 定 さ れ て い な け れ ば 、胃 下 垂 、 遊 走 腎 や 子 宮 後 屈 が 生 じ 、 そ の 活 動 性 が 低 下 す る 。 “ 気 ” の ベ ク ト ル が 下 に 向 か う た め 元 気 が で な い 。 気 の ベ ク ト ル は 上 に 向 か い  を 充 足 し な け れ ば 活 力 は 生 ま れ な い 。 「 正 気 は 昇 ら せ 濁 気 は 降 ろ す 」 の だ 。
 
遊 走 腎 で は 腎 が 下 垂 し 腰 に 負 担 が か か る た め 、腰 が 重 だ る く な る 。 顕 微 鏡 的 血 尿 も み ら れ る 。 子 宮 後 屈 が あ る と 子 宮 が 腰 を 圧 迫 す る た め 疼 痛 が 生 じ る 。 仰 向 け に な る と 腰 へ の 圧 迫 が 強 ま る た め 症 状 が 悪 化 す る 。 月 経 時 に は 子 宮 は 腫 大 す る た め 腰 痛 も よ り 悪 化 す る 。 内 臓 下 垂 を 防 ぐ た め に は 、気 の ベ ク ト ル を  に 向 け る 必 要 が あ る 。
さ ら に 腎 の 収 斂 作 用 を 強 め る 必 要 が あ る 。 補 中 益 気 湯 加 減 か な ?

帯 下 は 湿 熱 が 原 因 の こ と が 多 い が 、 気 の 不 足 ( 気 虚 ) で も 帯 下 が ふ え る 。 帯 下 を 止 め ( 支 え ) よ う と す る パ ワ ー 不 足 に よ る の だ が 、 こ の 場 合 に は 漏 れ 出 な い よ う に ( 収 斂 ) す る 配 慮 も 必 要 と な る 。 烏 賊 骨 ・ 山 茱 萸 ・ 五 味 子 ・ 烏 梅 ・ 蓮 肉 な ど を 加 え る 必 要 が 生 じ る 。 子 宮 発 育 不 全 ( 不 妊 症 ) の 治 療 に は 鹿 茸紫 河 車 も 必 要 と な る 。



にほんブログ村

テーマ:漢方・東洋医学 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

最新記事
最新トラックバック
カテゴリ
QRコード
QRコード