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中 風 に 「 続 命 湯 」 or 「 血 府 逐 瘀 湯 」 (;一_一)


標高2,038mの岩手山と高松の池 (盛岡市)シベリアから越冬に訪れた白鳥たち







ふ る さ と の 山 に 向 か ひ て 言 う こ と な し 
  ふ る さ と の 山 は あ り が た き か な
  
                     石 川 啄 木

中 風 の 薬 と 云 え ば 古 来 よ り 続 命 湯小 続 命 湯 が 有 名 で あ る 。 続 命 湯 は 風 引 湯 と 伴 に 『 金 匱 要 略 』 に 掲 載 さ れ て い る 。 「 『 古 今 録 験 』 続 命 湯 : 治 中 風 痱, 身 体 不 能 自 収 持, 口 不 能 言, 冒 昧 不 知 痛 処, 或 拘 急 不 得 転 側 。( 姚 云 : 与 大 続 命 同, 兼 治 婦 人 産 後 出 血 者, 及 老 人 小 児 。 )麻 黄 桂 枝 当 帰 人 参 石 膏 乾 姜 甘 草 各 三 両 芎 藭 一両 杏 仁 四 十 枚 」 。 小 続 命 湯 の 方 意 も 続 命 湯 に 近 い も の で あ る 。

構 成 生 薬 を み る と 麻 黄 湯( 麻 黄 ・ 桂 枝 ・ 杏 仁 ・ 甘 草 )の 加 味 方 で あ る 。 麻 黄 湯 は 辛 温 解 表 薬 で あ る た め、 熱 産 生 を 高 め 発 汗 を 生 じ さ せ、 外 邪 を 駆 逐( 外 泄 )す る 。 外 風 に よ る 中 風( 外 中 風 )に は 有 効 な の だ が、 内 風( 内 中 風 )で あ れ ば、 風 火 を 激 発 さ せ 悪 化 さ せ る 。 内 風 は 肝 火 が 上 炎 し、 風 を 巻 き 起 こ し た も の で あ る( 火 は 風 を 呼 ぶ )。 麻 黄 湯 か ら 派 生 し た 続 命 湯 は 火 に 油 を 注 ぐ 。 続 命 湯 は 脳 卒 中 の 急 性 期 に は 禁 忌 で あ る 。

脳 卒 中 は 超 急 性 期 に 治 療 を 行 わ な け れ ば、 脳 の 機 能 を 保 持 す る こ と は で き な い 。 麻 痺 後 は リ ハ ビ リ や 脳 血 流 促 進 薬 に よ り、 脳 の 可 塑 性 を 高 め、 機 能 の 回 復 を 図 る こ と に な る 。 続 命 湯 は 脳 神 経 に 働 く わ け で は な い 。 肌 肉 に 働 く 。 麻 痺 に よ り 体 を 動 か せ な いで い る と、 血 流 が 低 下 し 肌 肉 に 浮 腫 が 生 じ る 。 浮 腫 の た め 体 は 重 だ る く、 リ ハ ビ リ が 進 ま な い 。 続 命 湯 は 浮 腫 を 外 泄 す る こ と で、 血 流 を 促 進 し、 麻 痺 を 回 復 に 導 く 。

【 症 例 】 25 年 前、 岩 手 の 無 医 村 で の こ と 。 ク モ 膜 下 出 血 後 遺 症 の 中 年 男 性 を 往 診 し た 。 四 肢 麻 痺 で 言 葉 を 話 せ ず、 意 思 疎 通 が で き ず、 完 全 介 護 の 状 態 で あ っ た 。 血 府 逐 瘀 湯( 乾 地 黄、 当 帰、 赤 芍、 川 芎、 桃 仁、 紅 花、 牛 膝、 柴 胡、 枳 実、 桔 梗、 甘 草 )加 減 を 投 与 し た と こ ろ、 2 週 間 で 表 情 が 表 れ る よ う に な り、 言 葉 を 話 そ う と す る 様 子 が み ら れ、 多 少 の 理 解 力 が 伺 わ れ た 。 驚 く よ う な 改 善 で あ っ た が、 残 念 な こ と に 後 日 再 発 作 で 亡 く な ら れ た 。

血 府 逐 瘀 湯 は、 桃 紅 四 物 湯四 逆 散 を 合 わ せ た よ う な 薬 で あ る 。 桃 紅 四 物 湯 は 血 の 鬱 滞( 瘀 阻 )を 破 り、 血 行 を 回 復 さ せ る四 逆 散 は 肝 の 疏 泄 を 高 め、 気 の 流 通 を 促 進 す る 。 「 気 は 血 の 帥 」 で あ る た め、 血 行 を 相 乗 的 に 改 善 す る こ と が で き る 。 ま た 「 血 は 気 の 母 」 で あ る た め、 血 行 が 改 善 す る と 臓 腑 の 働 き が 高 ま り、 脳 の 機 能 も 回 復 す る 。 急 性 期 の 脳 卒 中 に は 使 用 さ れ な い が、 薬 効 は 西 洋 薬 を 遥 か に 凌 ぐ 。

で は、 真 の 中 風 で あ る 内 中 風 に 使 用 さ れ る 方 剤 は? 『 金 匱 要 』 に は 「 風 引 湯 」 が あ る 。 脳 卒 中 の 他 に、 中 枢 の 感 染 症 な ど 用 い ら れ る 。 張 錫 鈍 の 名 方 「 鎮 肝 熄 風 湯 」 は、 一 説 に よ る と 風 引 湯 が 起 源 と の 説 が あ る 。 今 年 最 後 の ブ ロ グ で し た 。 ま た 来 年 お 会 い し ま し ょ う ~


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「 脳 出 血 後 遺 症 」 の 漢 方 薬



大船渡さんま祭に, 来さっせん! 9 月 2 3 日 ( 秋 分 の 日 )
 東 京 タ ワ ー 特 設 会 場 で
  大 船 渡 さ ん ま 祭
 1 0 時 か ら 行 わ れ ま す 。
 お 誘 い 合 わ せ く だ さ い 。






6 0 代 女 性 。1 0 年 前 の 脳 出 血 の た め 右 半 身 に 軽 い 麻 痺 あ り 。 そ の 後 、右 上 肢 に 動 作 時 に 不 随 意 運 動 が 生 じ る よ う に な り 、発 声 も ス ム ー ズ に 出 な く な る 。 近 医 受 診 す る も 症 状 は 徐 々 に 進 行 す る た め 来 院 。 麻 痺 は ほ と ん ど 消 失 し て い る が 、動 作 時 に 右 腕 が 不 随 意 に 粗 大 に ジ ャ ー キ ー に 動 く 。 こ の た め 包 丁 や 箸 の 使 用 や 食 器 の 受 け 渡 し が 大 変 で あ る 。 発 声 も 突 発 的 で 声 帯 が “ 痙 攣 ” し て い る よ う に 感 じ る 。 食 欲 や 睡 眠 は 正 常 で あ る が 、便 秘 で あ る 。

動 作 を し よ う と す る と 右 腕 が 上 下 左 右 に 粗 大 に 発 作 的 に 動 く た め 、左 手 で 抑 え な け れ ば な ら な い 。 咽 喉 が 乾 燥 し 物 が 付 着 し て い る よ う で 、大 声 を 出 そ う と し て も 出 せ な い 。 時 々 の ぼ せ や 頭 痛 や 動 悸 が す る 。 血 圧 160/90 、脈 は 80 で 細 滑 弦 、尺 脈 無 力 。 舌 は暗 紅 、少 苔 で 化 燥 。 こ の 不 随 意 運 動 を hyperkinesie volitionnelle と 考 え 、ク ロ ナ ゼ パ ム 0 . 5mg を 1 週 間 ご と に 増 量 し 1 . 5 mg と す る と 、不 随 意 運 動 は 半 減 し た 。 し か し 、そ の 後 の 増 量 は 眠 気 の た め 不 可 能 で あ っ た 。 そ こ で 漢 方 の 出 番 !

肝 の 陰 血 不 足 、筋 脈 不 養 ・ 攣 急 と 考 え 、柴 胡 4 、芍 薬 1 5 、木 瓜 6 、括 楼 根 9 、桂 皮 6 、乾 地 黄 9 、当 帰 9 、麦 門 冬 9 、百 合 9 、天 門 冬 6 、貝 母 6 、桔 梗 5 、知 母 9 、甘 草 5 、牡 蠣 9 ( 先 煎 ) を 投 与 。 2 週 間 後 、体 が 軽 く な り 動 き が ス ム ー ズ に な っ た 。 不 随 意 運 動 も 減 少 し 、声 も 出 や す く な っ た 。 ク ロ ナ ゼ パ ム は 継 続 中 で あ るが 、漢 方 薬 は 約 2 年 後 に 中 止 し た 。 症 状 の 悪 化 は 認 め ら れ て い な い 。 

肝 の 陰 血 が 不 足 す る と 筋 脈 の 滋 養 が 不 足 し 、筋 肉 は 攣 縮 す る よ う に な り 伸 縮 運 動 が ス ム ー ズ に 行 わ れ な く な る 。 ひ ど い 場 合 は 筋 肉 の 協 調 運 動 が 障 害 さ れ るた め 、粗 大 な 痙 攣 性 の 不 随 意 な 動 き を 伴 う よ う に な る 。 大 脳 基 底 核 ー 視 床 ー 小 脳 に か け て の 損 傷 で 出 現 す る 。 著 者 は ク ロ ナ ゼ パ ム の 有 効 で あ っ た 視 床 出 血 後 の 3 症 例 を 報 告 し て い る ( 医 療 : 416 - 420,vol 42, 1988 ) 。 ク ロ ナ ゼ パ ム に よ る  “ 眠 気 ” や “ 脱 力 ” や “ 効 果 が不 十 分 ” な 場 合 は 漢 方 薬 の 使 用 を 考 慮 す る 。

肝 の 陰 血 を 補 う の で あ る が 、筋 の 攣 急 が 著 し い 場 合 、大 量 の 芍 薬 ( 症 例 に よ り 数 十 g ) と 木 瓜 ・ 甘 草 の コ ン ビ が 必 要 と な る 。 声 帯 の 痙 攣 を 伴 う 場 合 は 、 麦 門 冬 や 沙 参 や 百 合 や 天 門 冬 や 貝 母 な ど も 必 要 と な る 。 「 神 経 内科 」 の 領 域 の 疾 患 の 治 療 は 、原 則 的 に は 「 現 代 医 学 」 的 治 療 が 優 先 さ れ る が 、症 例 に よ り 「 漢 方 薬 」 と の コ ラ ボ レ ー シ ョ ン が 著 効 す る 。

(注) a c t i o n m y o c l o n u s は 動 作 に と も な い 振 え が 出 現 す る も の で あ る が 、そ の 振 え が 粗 大 な 激 し い 動 き の 場 合 に は 、h y p e r k i n e s i e v o l i t i o n n e l l e ( 仏 語 ) と 言 わ れ る 。



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