女 性 の 「 尿 失 禁 」 の 漢 方 治 療



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東 京 の 鮨 屋 で は ア オ リ イ カ が 高 級 で 時 価 の 木 札 を 時 々 み か け る 。 ヤ リ と モ ン ゴ の ハ イ ブ リ ッ ト の よ う な 食 感 。 歯 ご た え が な く 締 り のな い 味 に 感 じ る 。 イ カ は ヤ リ に 限 る 。 透 き 通 っ た 身 の パ リ ッ と し た 食 感 が た ま ら な い 。 と く に ミ ミ が 最 高 で 塩 と レ モ ン で い た だ く 。 モ ン ゴ 系 の イ カ は 弾 力 性 に 乏 し く 鮨 で は な く 天 麩 羅 に 向 い て い る 。

そ の モ ン ゴ 系 の コ ウ イ カ が 魚 屋 に あ っ た の で 買 っ て き た 。 捌 い て い た ら 、紡 錘 形 を し た 白 い 15 セ ン チ 程 の 甲 骨 が 出 て き た 。 こ れ が 生 薬 名 「 烏 賊 骨 」 、 別 名 「 海 螵 蛸 」 。 似 た 名 前 に 「 桑 螵 蛸 」 と い う の が あ る 。 カ マ キ リ の 卵 を 包 ん だ 鞘 で 、 小 さ な 綿 菓 子 の よ う な 感 じ で あ る 。

烏 賊 骨 は 皮 膚 や 粘 膜 を 収 斂 ( 収 縮 ) し 、 血 液 や 浸 出 液 が 漏 れ 出 る の を 防 ぐ 。 止 血 薬 や 止 帯 薬 と し て 働 く 。 膀 胱 の 筋 肉 の 収 縮 力 も ア ッ プ す る た め 尿 漏 れ に も 有 効 だ が 、 こ れ に は 桑 螵 蛸 の 方 が 上 だ 。 尿 漏 れ は 老 人 だ け の 問 題 で は な い 。 外 出 に 尿 漏 れ パ ッ ト を 使 用 し て い る ご 婦 人 も 多 い 。 妊 婦 さ ん も 大 変 で あ る 。 子 宮 が 大 き く な る と 前 に 位 置 す る 膀 胱 が 圧 迫 さ れ る た め 、 頻 尿 や 失 禁 が 起 き や す い 。

尿 失 禁 は 内 臓 下 垂 の 一 面 の 性 質 を 有 す る 。 内 臓 の 固 定 が 弛 緩 す る と 、 膀 胱 が 下 垂 す る た め 刺 激 を 受 け 、 頻 尿 や 失 禁 が 起 き や す い 。内 臓 下 垂 で は 子 宮 後 屈 も 生 じ や す く 、 直 腸 が 刺 激 さ れ る と 便 秘 や 下 痢 が 引 き 起 こ さ れ る 。 内 臓 下 垂 の 治 療 は 難 し い が 、 萎 え て い る “ 気 ” の ベ ク ト ル を 上 に 向 け 、 内 臓 を 持 ち 挙 げ よ う と す る 試 み は あ る 。 1 例 と し て 補 中 益 気  に 収 斂 ・ 固 摂 作 用 の あ る 山 薬 と 五 味 子 を 加 え る と い う も の で あ る 。 腎 陰 を 補 う こ と も 必 要 と な る 。

桑 螵 蛸 は 腎 気 を 補 い 、 尿 漏 れ を 防 ぐ 。 女 性 は 生 理 、 妊 娠 、 出 産 な ど で 腎 が 損 傷 さ れ や す く 、 桑 螵 蛸 は 理 想 的 だ 。 1 味 で も 妊 婦 の 尿 漏 れ に 対 し 高 い 有 効 性 が 実 証 さ れ て い る が 、 熱 ( 火 ) に は 禁 忌 。



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「 尿 漏 れ 」 も 漢 方 で 治 す



奥州・平泉「金色堂」、藤原初代清衡公創建平泉「毛越寺」薄氷の大泉ヶ池、二代基衡公創建






2 月 3 日 の 日 経 の 夕 刊 、「 医 師 の 目 」 に 漢 方 の 記 事 が あ っ た 。 慶 応 大 学 の W 氏 の 談 話 な の だ が、 理 解 に 苦 し む 内 容 で あ っ た 。

「 漢 代 の 医 学 は あ る 症 状 に あ る 漢 方 が 効 果 が あ る、 と い う 極 め て シ ン プ ル な も の だ っ た 。 し か し、 な ぜ 効 く の か を 追 求 す る あ ま り、 中 国 で は 理 論 が 大 き く な り 過 ぎ て 実 践 的 で な く な っ て し ま っ た 」 。

漢 代 の 医 学 と は 『 傷 寒 論 』 を 念 頭 に 述 べ て い る の で あ ろ う が、 医 聖 「 張 仲 景 」 の 短 い 条 文 の 背 景 に は、 深 い 理 論 が 展 開 す る 。 現 代 で も 『 傷 寒 論 』 は 広 く 研 究 さ れ、 方 剤 は 深 く 浸 透 し て い る 。 “ な ぜ ” を 追 い 求 め な け れ ば、 学 問 に “ 進 化 ” は 期 待 で き な い 。 漢 方 を 民 間 療 法 か ら 学 問 に 高 め る た め、 先 人 は 努 力 し て き た 。 経 験 の 集 積 の 上 に “ 理 論 ” が 構 築 さ れ、 学 問 に 昇 華 し て き た 。

今 日 に 伝 わ る 『 傷 寒 論 』 も 漢 代 の も の が 変 遷 ・ 発 展 し た の だ 。 中 国 医 学 の 奥 儀 は 深 い 。 軽 軽 に 論 ず る こ と な ど で き な い 。 氏 の 漢 方 へ の 認 識 は、 “ 未 熟 ” と 言 わ ざ る を 得 な い 。

「 や っ て み も せ ん で、 何 を い っ と る か 」  本 田 宗 一 郎    


7 0 代 男 性 。 以 前 か ら 尿 漏 れ が 気 に な っ て い た が 最 近 ひ ど い 。 昔 か ら 高 血 圧 で 治 療 中 。 食 欲 ・ 便 通 ・ 睡 眠 な ど は 問 題 が な い 。 力 ん だ り し な く て も 日 常 的 に 尿 漏 れ が あ る 。 夜 間 尿 は 2 ,3 回 。 脈 は 80 で 沈 細 滑 、尺 は 無 力 。 舌 は 暗 紅 で 薄 白 苔 、や や 乾 燥 。 六 味 丸 を 投 与 。 1 週 間 後 、3 日 で 尿 漏 れ が 止 ま っ た 。 ビ ッ ク リ 。

4 0 代 女 性 。 最 近 、尿 漏 れ が 頻 繁 に な り 、漢 方 を 希 望 し 受 診 。 2 年 前 か ら ク シ ャ ミ や 力 ん だ り す る と 尿 漏 れ を 自 覚 し だ し た 。 食 欲 良 好 。 夕 方 に 足 が む く み 、足 腰 が 冷 え る 。 腰 が だ る い 。 脈 は 6 2 滑 。 舌 は 淡 紅 で 薄 白 滑 苔 。 歯 痕 あ り 。 静 脈 怒 張 あ り 。 苓 姜 朮 甘 湯 投 与 。 2 ヶ 月 後 に は 尿 漏 れ 治 癒 。 腰 も 軽 く な っ た 。

今 回 の 症 例 は 常 識 的 で あ ろ う か 。1 例 目 は 腎 虚 に よ る 尿 漏 れ 。 腎 陰 が 不 足 し た た め 腎 気 の 固 摂 作 用 が 失 調 し た た め に 発 症 。 腎 の 尿 を 保 持 す る 働 き が 低 下 し た た め 、尿 が 漏 れ 出 し た の だ 。 2 例 目 は 腰 か ら 下 の 諸 脈 を 束 ね る 帯 脈 の 機 能 失 調 が 原 因 か 。 帯 脈 の 固 摂 作 用 が す る と 下 腹 部 の 諸 臓 器 の 気 も 下 陥 す る 。 遊 走 腎 (腎 著 病) ・ 子 宮 脱 ・ 膀 胱 脱 ・ 尿 漏 れ ・ 帯 下 が 出 現 す る 。 苓 姜 朮 甘 湯 は 腰 の 薬 、と の 認 識 は 偏 狭 だ 。 内 臓 下 垂 の 薬 だ 。 年 齢 を 問 わ ず 女 性 を 悩 ま す 尿 漏 れ 。 原 因 は 内 臓 下 垂 と は ! ?

追 伸 : 帯 下 は 帯 脈 が 緩 み 発 症 す る 場 合 あ り 。



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