真 水 を 生 じ 濁 水 を 排 す


新装なった東京駅 丸ビルより 2015年5月左下に大丸デパートの看板が 2008年2月






政 界 が に わ か に 騒 が し く な っ て き た 。 希 望 の 党 の 立 ち 上 げ、小 池 百 合 子 氏 の 代 表 就 任、 そ し て 民 進 党 の 事 実 上 の 解 体 議 員は 駆 け 込 み 寺 へ 一 目 散 。 だ が、 門 前 払 い が あ る ら し い 。 共 産 ・ 社 民 は 蚊 帳 の 外 。 小 池 氏 の 目 指 す も の は 。 不 甲 斐 の な い 民 進 党 に 代 わ り、 保 守 二 大 政 党 の 実 現 か 。 不 倫 騒 動 な ど 何 処 へ や ら 政 治 の 世 界 は ま さ に 「 ま さ か 」 の 坂 で あ る 。 幕 末 の 勤 皇 の 志 士 の よ う に、 民 意 を 味 方 に で き る か だ 。 前 原 氏 と 小 池 氏 は 肌 が 合 い そ う だ が 。 そ う い え ば 昔 「 黒 百 合 の 歌 」 と い う の が あ っ た な あ ~ さ て さ て

“ 越 婢 加 朮 湯 ” は 頻 用 処 方 で あ る 。 ア ト ピ ー や 慢 性 皮 膚 炎、 花 粉 症、 関 節 炎、 多 汗 症 / 無 汗 症 や 浮 腫 な ど、 痰 飲(水)が 関 与 す る 疾 患 に 用 い ら れ る 。 ア ト ピ ー は 長 期 化 す る と 皮 膚 が 乾 燥 し 苔 癬 化 し て 来 る の だ が、 皮 下 に は 湿 熱 が 停 滞 し て い る こ と が 多 い 。 越 婢 加 朮 湯 は 湿 熱 を 排 除 す る だ け で な く、 生 理 的 な 水 を 布 達 す る 働 き も あ る た め、 湿 熱 型 の ア ト ピ ー に 頻 用 さ れ る 。 ま た 汗 疹( あ せ も )に も 有 効 な こ と は よ く 知 ら れ る 。 汗 疹 に は 白 虎 加 人 参 湯 を 合 方 す る こ と が 多 い 。

花 粉 症 に も 越 婢 加 朮 湯 が 有 効 で あ る 。 熱 性 の 症 状 を 有 す る 初 期 の 状 態 で、 と く に 鼻 閉 が 強 い 場 合 に 有 効 で あ る 。 熱 性 が 著 し い と き は 麻 杏 甘 石 湯桔 梗 石 膏 を 加 え る 。 朝 方 に 鼻 水 が ひ ど い な ら、 麻 黄 附 子 細 辛 湯 を 頓 服 す る と よ い 。 た だ 麻 黄 の 過 量 に は 注 意 が 必 要 だ 。 熱 性 の 花 粉 症 が 長 引 く と、 “ 傷 陰 ” す る た め、 “ 鼻 閉 ” が 悪 化 し 治 り 難 く な る 。 辛 夷 清 肺 湯 に 変 更 な い し は 合 方 す る 。 花 粉 症 の 予 防 に は ワ セ リ ン が 有 効 だ

多 汗 症 の 漢 方 治 療 も い ろ い ろ 報 告 さ れ て い る が、 「 汗 を 尿 と し て 排 泄 す る 」 と いう 思 い つ き が、 奏 功 し た 症 例 を 経 験 し て い る 。 暑 が り で 皮 下 に 湿 熱 が 停 滞 し て い る 場 合 に 有 効 と 考 え る 。 一 見 矛 盾 す る よ う に 思 わ れ る が、 多 汗 症 と 真 逆 の 無 汗 症 に も 越 婢 加 朮 湯 は 有 効 だ 。 越 婢 加 朮 湯 は 皮 下 の 津 液( 水 )の 循 環 を 促 進 す る た め で あ る 。 停 滞 す る 濁 水 は 尿 と し て 排 泄 し、 汗 の 素 と な る 必 要 な 水 は 供 給 す る 。 熱 性 を 帯 び る 場 合 が 多 い た め、 適 時 白 虎 加 人 参 湯黄 連 解 毒 湯 を 加 え る 。

熱 性関 節 炎 や 筋 肉 痛 の フ ァ ー ス ト チ ョ イ ス も 越 婢 加 朮 湯 で あ る 。 痛 風 発 作 に も 有 効 で あ る 。 漢 方 的 な 痛 み の 原 因 は 不 通 則 痛 だ 。 体 内 に 不 要 な 水( 湿 濁 = 病 理 産 物 )が 停 滞 す る と、 病 理 産 物 で 末 梢 血 管 が 圧 迫 さ れ る た め、 気 血 の 運 行 不 利 が 生 じ、 疼 痛 が 発 症 す る 。 ホ ー ス が 外 か ら 圧 迫 さ れ る と、 水 の 流 れ が 細 く な る 。 陰 血 が 不 足 し、 筋 肉 や 関 節 が 滋 養 さ れ な い た め、 痛 み が 発 症 す る 場 合 は 疎 経 活 血 湯 だ 。 川 が 干 上 が っ て い る よ う 場 合 だ 。


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治 ら な い ・ 治 せ な い 「 ア ト ピ ー 」 (ToT)/~~~  



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40 代 男 性 。 小 学 入 学 前 か ら の 全 身 性 の ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 で 通 院 中 。 ス テ ロ イ ド 軟 膏 と 抗 ヒ ス タ ミ ン 薬 を 服 用 し て い た が、 症 状 の 改 善 が な い た め、 数 か 月 前 か ら ス テ ロ イ ド の 経 口 薬 が 開 始 さ れ た 。 し か し 症 状 は 一 進 一 退 の た め 紹 介 で 受 診 と な っ た 。 脈 は 80 で 滑、 有 力 。 舌 は 暗 紫 紅、 白 膩 苔 で 被 わ れ る 。 食 欲 は 良 好、 二 便 も 正 常 。 睡 眠 は よ く な い 。 皮 膚 は 全 体 に 粗 造 で 乾 燥 し 暗 赤褐 色 に 変 色 し て い る 。 四 肢 に は イ ボ(結 節)状 に 隆 起 し た 病 変 が 多 数 認 め ら れ、 痒 み が ひ ど く 掻 く と 出 血 す る 。 顔 は ほ て り、 汗 か き で あ る が、 口 渇 は そ れ ほ ど で は な い 。

湿 熱 が 内 蘊 し、 は け 口 を 求 め 肌 表 に 游 溢 し、 皮 膚 を 薫 蒸 し て い る 。 湿 熱 の 一 部 は 血 分 に も 波 及 し て い る 。 こ の た め 四 肢 は 結 節 性 痒 疹 と 化 し て い る 。 治 療 は 化 痰 清 熱 が 中 心 で あ る 。 蒺 梨 子 9、 芍 薬 9、 牡 丹 皮 9、 半 夏 9、 茯 苓 9、 栝 楼 仁 15、 枳 実 6、 黄 連 5、 山 梔 子 9、 夏 枯 草 9、 黄 柏 9、 甘 草 5( 処 方 は す べ て 保 険 適 用 )を 投 与 。 2 週 間 後、 痒 み が 減 少 し 皮 膚 の ガ サ ガ サ も 改 善 し て き た 。 四 肢 の ボ コ ボ コ し た 結 節 性 病 変 も 少 な く な っ て き た 。 釣 藤 鈎 10( 後 下 )を 前 方 に 加 え る 。 4 週 間 後、 さ ら に 改 善 し て き た 。 ス テ ロ イ ド の 経 口 が 中 止 と な っ た 。 顔 が 多 少 赤 い 。 石 膏 30 を 前 方 に 加 え る 。 そ の 後 順 調 に 経 過 し 略 治 と な っ た

飽 食 の 時 代 に 暮 ら す 現 代 人 は、 過 食 に よ り 胃 に 湿 濁 と 熱 が 停 滞 し、 湿 熱 を 形 成 し や す い 状 況 に あ る 。 湿 熱 が 陽 明 の 表 で あ る 肌 膚 に 游 溢 し、 皮 膚 を 燻 蒸 す る と、 皮 膚 炎 と し て 顕 性 化 し て く る 。 皮 膚 は 熱 の た め 赤 黒 く 変 色 し、 湿 の た め 湿 潤 し 隆 起 性 病 変 も 形 成 す る 。 熱 が 血 分 に 及 ぶ と 出 血 し や す い 。 湿 は 直 接 神 経 を 刺 激 し、 熱 は 風 を 呼 ぶ た め、 痒 み が ひ ど く な る 。 炎 症 が 長 引 く と 陰 血 が 損 耗 し 皮 膚 の 乾 燥 が 著 し く な る 。 本 例 は 傷 陰 ま で は 進 ん で は い ず、 湿 熱 が 主 因 の ア ト ピ ー で あ る 。 治 療 は 痰 を 化 し、 熱 を 清 す る こ と に あ る 。 痒 み が ひ ど い の は 風 に よ る も の と 言 わ れ る が、 ア ト ピ ー の 場 合、 風 は 外 邪 で は な く 体 内 で 生 じ た “ 内 風 ” で あ る 場 合 が 圧 倒 的 に 多 い 。

袪 風 薬 で あ る 防 風 や 荊 芥 は、 風 火 を 煽 る た め、 皮 膚 症 状 を 悪 化 さ せ る 危 険 が あ る 。 そ こ で 本 例 で は 釣 藤 鈎 を 用 い 熄 風 し た 。 最 近 皮 膚 病 の 痒 み に 抑 肝 散 が 有 効 と の 報 告 が 散 見 さ れ る 。 釣 藤 鈎 は 興 奮 性 神 経 伝 達 物 質 で あ る グ ル タ ミ ン 酸 を 抑 制 す る た め、 認 知 症 の 異 常 行 動 や 不 眠 や 痒 み に も 奏 功 す る 。 胃 に 湿 熱 が 存 在 す る 状 況 で は、 胸 ・ 膈 ・ 心 下 に も 湿 熱 が 存 在 す る 。 袪 湿 清 熱 し 湿 熱 が 除 去 さ れ る と、 胃 気 が 全 身 に 布 達 さ れ、 抗 病 能 力 が 高 ま り 治 癒 を 促 進 す る 。 小 陥 胸 湯( 半 夏 ・ 栝 楼 仁 ・ 黄 連 )は 胸 ~ 膈 の 湿 熱 を 排 除 す る 。 本 例 で 用 い た 漢 方 薬 は 小 陥 胸 湯 加 味 方 と 見 做 す こ と も で き る 。 病 邪 を 除 く だ け で な く、 正 気 を 流 通 さ せ る、 こ れ が 漢 方 の 極 意 で あ る 。

ア ト ピ ー と 言 え ば、 も う 20 年 も 前 に 診 察 し た 小 さ な 女 の 子 の こ と を、 と き ど き 思 い 出 す 。 ア ト ピ ー は 「 治 ら な い / 治 せ な い 」、 こ の よ う な 状 況 に な っ た の は、 一 体 だ れ の せ い な の か


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ア ト ピ ー の 叫 び : も と の 肌 に 戻 し て


東京スカイツリー&隅田川&さくら並木ぽかぽか陽気の東京 (4/12/2017)










20 代 の 男 性 。 生 後 よ り の ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 。 ス テ ロ イ ド 軟 膏 で 安 定 し た 状 態 で あ っ た が、 高 校 に 入 学 し て か ら 悪 化 。 顔 が 紅 色 ( 赤 鬼 状 ) と な り、 グ ジ ュ グ ジ ュ と 滲 出 液 が 噴 き 出 る よ う に な っ た 。 顔 以 外 の 皮 膚 も 暗 紅 色 調 を 呈 し 発 疹 も 出 現 し、 掻 く と 滲 出 液 が 出 る よ う に な っ た 。 ス テ ロ イ ド の 内 服 と ス テ ロ イ ド 軟 膏 の 全 身 塗 布 で 浸 出 液 は 止 ま っ た が、 皮 膚 は く す み、 乾 燥 肥 厚 し、 ガ サ ガ サ ・ ボ コ ボ コ し た 粗 造 な 状 態 と な っ た 。 掻 く と 多 少 の 滲 出 は ま だ み ら れ る 。 ス テ ロ イ ド の た め か 黒 色 の 色 素 沈 着 も 目 立 つ 。

本 人 は 皮 膚 科 の 治 療 を 諦 め、 最 近 は 保 湿 剤 の み で ス テ ロ イ ド は 使 っ て い な い 。 漢 方 治 療 を 希 望 し 来 院 。 元 気 が よ く、 食 欲 も 便 通 も よ い 。 運 動 し た り 入 浴 後 は 痒 み が ひ ど く な る 。 体 は ほ て る 方 で、 寒 が り で は な い 。 血 圧 正 常 。 脈 は 74、 細 滑 有 力 だ が 尺 脈 が 弱 い 。 舌 は 暗 紅 で 薄 白 苔 ( + ) 。 腹 部 と 背 中 に 発 疹 が み ら れ る が、 ほ と ん ど の 皮 膚 は 焼 け 野 原 の よ う で、 暗 褐 色 を 呈 し、 乾 燥 し、 粗 造 で ボ コ ボ コ と 隆 起 し て い る 。 湿 熱 の 停 滞 も あ る の だ が、 現 況 の 課 題 は 破 壊 さ れ た 皮 膚 の イ ン フ ラ の 再 構 築 に あ る 。

治 療 は 陰 血 の 補 給 と 内 熱 の 鎮 火 で あ る ( 滋 陰 清 熱 ) 。 蒺 藜 子 7、 玄 参 7、 天 花 粉 9、 芍 薬 9、 牡 丹 皮 9、 桃 仁 7、 知 母 9、 黄 柏 9、 薏 苡 仁 15、 甘 草 3、 牡 蠣 10 ( 先 煎 ) ( 全 て 保 険 適 用 ) を 投 与 。 2 週 間 後、 痒 み が 軽 く な っ て き た 。 顔 の 一 部 が 白 く な っ て い る 。 前 方 処 方 。 初 診 4 週 間 後、 顔 全 体 の 暗 紅 色 が か な り 薄 く な っ て き た 。 前 方 に 連 翹 9 を 加 え る 。 初 診 8 週 後、 発 疹 が ほ と ん ど み ら れ な い 。 皮 膚 の ボ コ ボ コ も 減 っ て い る 。 そ の 後 も 治 療 を 続 け、 半 年 後 に は ツ ル ツ ル し た 白 い 肌 に な っ た  そ の 時 点 で 治 療 を 終 了 し た の だ が、 5 年 経 過 す る も 再 発 な し 。

本 例 は 難 治 性 と 思 わ れ た が 治 療 に よ く 反 応 し た 。 ス テ ロ イ ド 治 療 を し ば ら く 中 止 し て い た の が “ 幸 ” し た も の と 思 わ れ る 。 玄 参 ・ 天 花 粉 ・ 牡 蠣 で 滋 陰 ( 水 ) し、 か つ 皮 膚 の ボ コ ボ コ を 軟 堅 散 結 し、 皮 膚 の 再 構 築 を 主 導 す る 。 芍 薬 ・ 牡 丹 皮 ・ 桃 仁 は 血 脈 を 通 じ さ せ 血 行 を 改 善 し、 皮 膚 の 構 築 の 素 材 を 運 搬 し 皮 膚 を 再 構 築 す る 。 内 熱 は 皮 膚 を 燻 蒸 し 皮 膚 を 破 壊 す る た め 清 熱 剤 を 加 え、 蒺 藜 子 で 熄 風 し 痒 み を 除 い た 。 ア ト ピ ー の 治 療 は 煎 じ 薬 で な け れ ば 手 こ ず る こ と が 多 い 。


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ア ト ピ ー が ツ ル ツ ル に (@^^)/~~~


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東 京 や 京 都 の 漢 方 専 門 医 療 機 関 を 見 聞 し、 非 常 に 残 念 に 思 っ た こ と が あ る 。そ れ は ア ト ピ ー の 診 療 に つ い て で あ る 。 治 療 の 主 役 が ス テ ロ イ ド で、 漢 方 薬 は 脇 役 に す ぎ な い こ と が 多 か っ た こ と だ 。 増 悪 時 の 一 時 的 な 使 用 な ら 理 解 も で き る が、 漢 方 治 療 を 看 板 に 掲 げ な が ら、 治 療 の 主 体 が ス テ ロ イ ド と は 。 な か に は ス テ ロ イ ド を タ ッ プ リ 使 用 す る よ う 指 導 し て い た と こ ろ も あ っ た 。 ス テ ロ イ ド 離 脱 を 目 指 し て 訪 れ る 患 者 さ ん は 多 い の だ が、 そ れ で は 詐 欺 で は な い か 。 日 本 の 漢 方 医 療 の 暗 部 を 知 っ た 思 い が す る 。

30 代 の 男 性 。 生 後 直 ぐ よ り ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 で あ っ た が、 軽 い た め か 放 置 し て い た 。 し か し 会 社 に 入 社 し た こ ろ よ り 悪 化 し た た め 皮 膚 科 を 受 診 し ス テ ロ イ ド 軟 膏 の 使 用 を 開 始 。 当 初 は 改 善 が 認 め ら れ て い た が、 そ の 後 は 症 状 が 一 進 一 退 の た め、 半 年 前 か ら ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 中 止 し、 顔 に は 保 湿 剤 を 使 用 し て い た 。 受 診 時、 顔 や 首 は 赤 く ( 紅 皮 様 皮 膚 炎 化 )、 局 所 的 に ジ ク ジ ク 滲 出 が 認 め ら れ た 。 四 肢 や 体 は 暗 褐 色 調 で ガ サ ガ サ し、 散 在 性 に 発 疹 や 糜 爛 が 見 ら れ た 。 脈 は 80 で 滑 弦、 両 尺 弱 。 舌 は 暗 紅 で 白 苔 (+)。

食 欲 や 便 通 は 良 好 。 神 経 質 で 緊 張 し や す い 。 の ぼ せ や す く、 暑 い 所 で は 顔 か ら 滲 出 が 生 じ る 。 口 渇 や 口 粘 が 認 め ら れ、 冷 た い も の を 欲 す る 。 疲 れ や す く 寝 汗 が 出 る 。 湿 熱 型 の ア ト ピ ー で、 瘀 血 を 伴 い、 多 少 気 の 不 足 が み ら れ る 。 蒺 藜 子 7、 芍 薬 7、 牡 丹 皮 7、桃 仁 5、 白 朮 9、 薏 苡 仁 20、 枳 実 3、 夏 枯 草 7、 連 翹 9、黄 耆 9、生 甘 草 3 ( す べ て 保 険 適 用 ) を 投 与 。 4 週 間 後 、多 少 顔 の 赤 み が 和 ら ぎ 痒 み が 減 少 。 前 方 に 金 銀 花 9 を 加 味 。 4 週 間 後、 顔 の 赤 み ・ 滲 出 ・ 痒 み が 著 明 に 改 善 。 お 風 呂 に 入 っ て も、 の ぼ せ な く な っ た 。 さ ら に 釣 藤 鈎 9 を 追 加 。

そ の 後 も 加 減 方 で 順 調 に 改 善 し、 肌 が 白 く ツ ル ツ ル と な り 正 常 化 し た た め、 治 療 を 1 年 4 ヶ 月 で 中 止 し た 。 2 年 経 過 す る も 再 発 は な い 。 治 療 は 清 熱 化 痰 ・ 袪 風 熱 ・ 活 血 化 瘀 で あ る 。 特 記 す る べ き こ と は、 の ぼ せ た り 緊 張 し た り す る こ と が な く な り、 自 分 に 自 信 が も て る よ う に な っ た こ と だ 。 長 年 の 悩 み で あ っ た ア ト ピ ー か ら 解 放 さ れ た こ と に も よ ろ う が、 全 身 性 の 皮 膚 炎 を 原 因 と す る 炎 症 性 サ イ ト カ イ ン の 精 神 状 態 へ の 関 与 も 考 え な く て は な ら な い 。 炎 症 性 サ イ ト カ イ ン は 大 脳 辺 縁 系 ( 扁 桃 体 ) に 作 用 し 不 安 感抑 う つ 症 状 を 引 き 起 こ す か ら で あ る 。

「 病 は 気 か ら 」 と 言 わ れ る が、 こ の 気 の 流 通 を 促 進 す る 作 用 が 漢 方 薬 の 本 領 で あ る 。 漢 方 薬 は 身 体 と 心 の 両 面 ( 心 身 一 如 ) を ケ ア す る こ と が で き る 。 漢 方 薬 は 自 然 治 癒 に 近 い 治 療 効 果 を 現 す こ と が で き る 。 現 代 ま で 数 千 年 も の 間 脈 々 と 受 け 継 が れ て き た 所 以 で あ る 。 我 々 に は こ の 世 界 的 文 化 遺 産 を 発 展 ・ 継 承 し て い く べ き 責 任 が あ る 。


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( 続 ) ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 で な す べ き こ と、 し て は い け な い こ と


神護寺の紅葉東福寺の紅葉 (2)













Oh my God !














我 々 の 父 母 が 敗 戦 後 の ど ん 底 か ら 汗 水 た ら し て 働 き、 驚 異 的 な 復 興 を 成 し 遂 げ、 そ し て Japan as Number One と 称 せ ら れ る ま で に な っ た 。 し か し そ の 後、 バ ブ ル と い う 狂 乱 に 踊 ら さ れ、 今 日 ま で の 二 十 年 と い う 失 わ れ た 歳 月 を 歩 ん で き た 。 平 家 物 語 に 曰 く 「 驕 れ る 者 久 し か ら ず た だ 春 の 夜 の 夢 の 如 し 」 で あ る 。 な の に、 飽 食 の 記 憶 だ け は 失 わ れ ず、 年 年 歳 歳、 記 憶 が 鮮 明 に 甦 っ て く る 。 デ フ レ か、 う ら 若 き 女 性 も、 肥 満 を も の と も せ ず 過 食 に 走 る 。

食 事 は 健 康 の 基 本 で あ る が、 ア ト ピ ー の 場 合、 と く に 幼 小 児 に お い て は 重 要 で あ る 。 経 験 的 に は 牛 乳 は よ く な い 。 中 止 し た だ け で 改 善 し た 症 例 を 多 く 経 験 し て い る 。 卵 は ひ と に よ り け り 。 た だ 卵 に は 炎 症 惹 起 物 質、 ア ラ キ ド ン 酸 が 多 く 含 ま れ る 。 小 麦 ア レ ル ギ ー の よ う に、 全 身 性 の ア レ ル ギ ー 反 応 ( ア ナ フ ィ ラ キ シ ー ) が 生 じ る 危 険 な 食 品 も あ る た め 注 意 し た い 。 乳 幼 児 で は 食 事 の と き 口 唇 周 囲 に 食 べ 物 が 付 着 す る が、 こ れ が 経 皮 的 に ア レ ル ギー を 誘 発 し て い る 場 合 が 多 い 。 口 唇 周 囲 の 清 拭 も 大 切 で あ る 。

食 事 は 当 然 日 本 食 で あ る 。 ご 飯 は で き れ ば 玄 米 に し た い 。 胃 腸 の 弱 い 方 は こ の 限 り で は な い が 。 玄 米 に は ご 存 じ フ ェ ル ラ 酸 が 多 く 含 ま れ る 。 フ ェ ル ラ 酸 に は 抗 炎 症 作 用 や 美 肌 効 果 が あ る 。 そ し て 頭 に も よ い の だ 。 お 母 さ ん 方、 お 子 さ ん の ア ト ピ ー が よ く な り、 成 績 も 上 が る の で す ぞ  糖 質 制 限 は、 控 え め 糖 質 制 限 食 な ら よ い の だ が、 過 激 な 糖 質 制 限 食 は 厳 禁 で あ る 。 過 激 な 糖 質 制 限 食 は 一 言 で 言 え ば、 脂 肪 か ら エ ネ ル ギ ー を 得 る ダ イ エ ッ ト 。 高 脂 肪 食 は 体 に 悪 い だ け で な く、 脳 に 炎 症 を 引 き 起 こ す

最 近 は 全 身 か ら グ ジ ュ グ ジ ュ 滲 出 が み ら れ る ア ト ピ ー は あ ま り 見 ら れ な く な っ た 。 こ の タ イ プ は ス テ ロ イ ド に 反 応 す る よ う で、 影 を 潜 め た 。 た だ 小 児 期 で は と き ど き み ら れ、 成 長 過 程 に よ る 体 の ア ン バ ラ ン ス に 起 因 す る よ う で、 胃 腸 を 丈 夫 に し、 肝 気 を 疎 通 す る、 小 柴 胡 湯 + 六 君 子 湯 が し ば し ば 奏 功 す る 。 こ の 組 み 合 わ せ は、 幼 少 期 の ゼ ロ ゼ ロ と 痰 の か ら む 喘 息 に も 著 効 す る こ と が 多 い 。 胃 腸 が 丈 夫 で あ れ ば、 小 柴 胡 湯 + 五 虎 湯 の 方 が 宜 し い 。 成 長 期 は 三 焦 が 未 達 な た め、 治 療 に は 柴 胡 剤 の 需 要 が 多 い 。

PS : ア ト ピ ー に は 細 菌 感 染 が 生 じ や す い 。 抗 生 剤 を 投 与 し た い が、 容 易 に 耐 性 菌 を つ く る と 言 わ れ る 。 そ れ な ら 排 膿 散 及 湯 だ ~


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ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 で な す べ き こ と、 し て は い け な い こ と


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ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 。 生 命 を 脅 か す こ と が な い 疾 患 で あ る が、 治 り 難 い 疾 患 の 代 表 で あ る 。 今 日 で は 生 命 を 脅 か す こ と は な い の だ が、 最 近 は あ ま り み ら れ な く な っ た が、 以 前 は 全 身 か ら 滲 出 液 が 流 れ で る よ う な タ イ プ が 多 か っ た 。 こ の タ イ プ は、 低 ア ル ブ ミ ン 血 漿 を 来 た し、 場 合 に よ っ て は 生 命 に 危 険 を も た ら す 場 合 も あ っ た 。 こ の タ イ プ が 減 っ た の は、 ス テ ロ イ ド 治 療 が 行 き 亘 っ た か ら で あ る 。

し か し 全 身 か ら 汁 が 滲 み 出 る よ う な ア ト ピ ー は、 漢 方 治 療 に は 比 較 的 よ く 反 応 し た 。 最 近 の ア ト ピ ー は、 皮 膚 が 乾 燥 し、 黒 褐 色 調 を 呈 し、 な め し 皮 の よ う に 肌 が ゴ ボ ゴ ボ 粗 造 と な り、 痒 み を 執 拗 に 訴 え る タ イ プ が 多 い 。 ス テ ロ イ ド の 薬 害 が、 こ の よ う な 難 り が た い 奇 怪 な 病 態 を 引 き 起 こ し た も の と 考 え ら れ る 。 ス テ ロ イ ド を 中 止 す べ き だ が、 現 代 医 学 で は ス テ ロ イ ド 以 外 の 武 器 を も た な い 。 リ バ ウ ン ド も 心 配 で、 だ ら だ ら ス テ ロ イ ド を 使 い 続 け る 。

ス テ ロ イ ド の ほ か に も、 現 代 社 会 の 問 題 が 潜 む 。 過 食 と ス ト レ ス で あ る 。 過 食 は ミ ト コ ン ド リ ア の 電 子 伝 達 系 で、 電 子 が 過 剰 に な る た め、 細 胞 内 に 活 性 酸 素 が 大 量 に 発 生 す る 。 活 性 酸 素 は 皮 膚 の 傷 の 修 復 を 困 難 に す る 。 適 度 な 運 動 を 行 い、 夜 食 は 厳 禁 。 で も、 過 激 な 糖 質 制 限 は ア ト ピ ー を 悪 化 さ せ る た め 厳 禁 。 ス ト レ ス は 交 感 神 経 を 緊 張 さ せ る 。 皮 膚 の 血 行 障 害 が 生 じ、 血 中 に 炎 症 性 生 理 活 性 物 質 が 増 加 す る た め、 皮 膚 に 炎 症 が 出 現 す る 。

ス ト レ ス が 強 い と 緊 張 し や す い 方 は、 手 に び っ し ょ り 汗 を か く 。 試 験 の 答 案 用 紙 が 汗 で 手 に べ っ と り 付 着 す る 。 こ れ で 腹 診 で、 腹 直 筋 が 棒 の よ う に 堅 く 緊 張 し て い れ ば、 四 逆 散 を 処 方 す る 。 同 じ よ う に 腹 直 筋 が 緊 張 し て い て も、 胃 腸 が 弱 く 疲 れ や す か っ た り す れ ば 小 建 中 湯 だ 。 幼 き 頃、 お ね し ょ を し た り、 起 床 が つ ら か っ た り、 風 邪 を 引 き や す か っ た り、 鼻 血 を よ く 出 し た 方 に 多 い 。

腹 直 筋 が 緊 張 し て い る と、 お 腹 に 触 れ る と く す ぐ っ た が る 方 が 多 く み ら れ る 。 柴 胡 桂 枝 湯 も 鑑 別 に は い る 。 神 経 質 で 腹 痛 を き た し や す い 若 者 に 多 い 。 神 経 質 な の か 夜 泣 き が 多 く、 異 常 な ほ ど し き り に 体 を 掻 い て い る 子 が い る が、 甘 麦 大 棗 湯 が 著 効 す る こ と が あ る 。 い ら い ら が ひ ど く、 き つ い 感 じ の 女 性 な ら、 抑 肝 散 を 試 用 す る 。 皮 膚 が 乾 燥 す る 陰 虚 内 熱 に は 滋 陰 降 下 湯 を 処 方 し た い 。 夏 場 に 汗 を 掻 い て 悪 化 す る な ら 越 婢 加 朮 湯 + 白 虎 加 人 参 湯 。 炎 症 が ひ ど い と 黄 連 解 毒 湯 も 必 要 か 。 続 き は 後 日、 ご 期 待 を ~~~



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ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 / 慢 性 皮 膚 疾 患 に 七 物 降 下 湯



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    Tokyo Tower

      built in 1958


湿 疹 と は 読 ん で 字 の ご と く、 皮 膚 が グ ジ ュ グ ジ ュ 湿 潤 化 し て い る 状 態 で あ る 。 し か し治 ら ず ア ト ピ ー の よ う に 慢 性 化 す る と、 皮 膚 は 乾 燥 し、 ゴ ワ ゴ ワ 厚 く な り、 皮 膚 の キ メ が 粗 く な る ( 苔 癬 化 ) 。 こ の よ う な 場 合 の 漢 方 治 療 は、 陰 血 を 補 い 活 血 し、 状 況 に よ り 清 熱 解 毒 剤 を 加 え る 。 基 本 方 剤 は 温 清 飲 で あ る 。 皮 膚 の 防 衛 力 高 め、 内 風 を 熄 風 す る 働 き が あ る 七 物 降 下 湯 も 頻 用 さ れ る 。

漢 方 で は 皮 膚 の 痒 み は 風 邪 に よ り も た ら さ れ る と 考 え る 。 そ れ ゆ え 痒 み に は 防 風 や 荊 芥 な ど の 袪 風 薬 が 用 い ら れ る 。 し か し 慢 性 皮 膚 病 ( 内 因 性 ) の 痒 み は、 「 血 行 れ ば 風 自 ず か ら 滅 す 」 と 言 わ れ る よ う に、 陰 血 不 足 や 瘀 血 に よ る 場 合 が 多 い 。 ア ト ピ ー な ど の 慢 性 皮 膚 炎 は、 長 年 炎 症 を 繰 り 返 し、 血 流 も 障 害 さ れ、 皮膚 を 構 成 す る 物 質 ( 陰 血 ) が 不 足 し 苔 癬 化 す る 。 痒 み の た め 掻 破 行 為 が 止 ま ず、 皮 膚 は 傷 つ け ら れ る 。 こ れ で は 治 ら な い ~                   

七 物 降 下 湯 は 温 清 飲 か ら、 黄 連 ・ 黄 芩 ・ 山 梔 子 を 除 き、 釣 藤 鈎 と 黄 耆 を 加 え た も の で あ る 。 温 清 飲 よ り 清 熱 作 用 は 弱 い が、 皮 膚 の 防 衛 力 と 熄 風 ( 止 痒 ) 作 用 が 備 わ る 。 本 方 は 熄 風 が 特 徴 的 と 考 え る 。 精 神 的 な 怒 り や イ ラ イ ラ が み ら れ る 場 合 に よ い 。 

70 代 男 性 。 長 年 に わ た り 項 部 に 苔 癬 化 し た、 痒 み を 伴 う 皮 膚 病 変 あ り 。 降 圧 剤 服 用 中 。 脈 64 で 滑 有 力 。 舌 淡 紅 で や や 乾 燥 。 七 物 降 下 湯 が 著 効 し、 4 週 後 に は 皮 膚 病 変 が ほ と ん ど 消 失 。 た だ 服 薬 3 日 程 は 痒 み が 増 悪 。 同 様 の 症 例 が も う 1 例 あ り 。 瞑 眩


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四 逆 散 が 奏 功 し た 1) ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 2) 筋 肉 痛



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      東 京 砂 漠

「 糖 質 制 限 食 が “ 物 忘 れ ” の 原 因 」 と 認 知 症 の 名 医、 国 立 長 寿 医 療 研 究 セ ン タ ー 部 長 の 遠 藤 英 俊 氏 が 報 告 。 自 験 例 か ら も そ れ を 支 持 で き る 。 炭 水 化 物 は 腸 内 善 玉 細 菌 の 生 育 に 欠 か せ な い 。 善 玉 が 少 な く な り 悪 玉 細 菌 が 増 加 す る と、 有 害 な 物 質 が 腸 内 で 産 生 さ れ、 そ れ ら が 容 易 に 腸 壁 か ら体 内 に 侵 入 す る こ と に な り 癌 や 種 々 の 慢 性 疾 患 の 原 因 と な る 。 糖 質 制 限 で は エ ネ ル ギ ー の 源 とし て 脂 質 を 大 量 に 摂 取 す る 。 高 脂 肪 食 は 視 床 下 部 の 炎 症 や 小 胞 体 ス ト レ ス を 生 じ る 。 慢 性 炎 症 は 精 神 神 経 を 狂 わ す 。

20 代 の 男 性 。 痩 せ 型 で 長 身。 幼 児 期 か ら の ア ト ピ ー で 就 職 し て か ら 悪 化 。 全 身 の 皮 膚 が ガサ ガ サ し、 所 々 に 掻 破 痕 と そ れ に よ る 湿 疹 化 が み ら れ る 。 毎 日 ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 塗 布 し て い る が 改 善 が み ら れ な い 。 食 欲 良 好 で 元 気 だ が、 神 経 質 で 人 前 で か な り 緊 張 す る 。 腋 下 や 手 掌 に べ っ と り 汗 を か く 。 腹 診 で 両 側 の 腹 直 筋 の 緊 張 と 軽 度 の 胸 脇 苦 満 を 認 め る 。 四 逆 散 を 投 与 。 4 週 後、緊 張 感 が 薄 れ、か ゆ み が 軽 減 。 そ の 後、 皮 膚 は き れ い に な っ た 。

70 代 の 女 性 。 2 週 間 前 か ら 何 の 誘 因 も な く、左 の 背 部 痛 が 出 現 。 筋 肉 が 圧 迫 さ れ る よ う な 重 苦 し い 痛 み 。 脈 は 細 滑 弦 。 イ ラ イ ラ し て い る 感 じ は な い が、 性 格 が キ ツ イ よ う に 感 じ ら れ る 。 笑 顔 を 繕 って い る が 眼 光 が 鋭 い 。 腹 力 は 充 実 し、 心 下 痞 満 を 認 め る 。 筋 の 緊 張 に よ る 疼 痛 と 考 え、 四 逆 散 を 投 与 。 1 包 服 用 し 大 分 楽 に な り、 翌 日 に は 痛 み が 消 失 。 体 も 軽 く な っ た よ う に 感 じ る 、と 。 1 か 月 前 か ら 孫 の 世 話 で ス ト レ ス が 多 か っ た、 と 後 日 談 あ り 。

ス ト レ ス に よ る 交 感 神 経 の 緊 張 状 態 は、 筋 肉 を 緊 張 さ せ る た め 末 梢 の 血 行 障 害 が 生 じ る 。 「 不 通 則 痛 」 で 疼 痛 が 発 症 す る 。 こ の よ う な 状 況 で の 疼 痛 に は 四 逆 散 が 有 効 で あ る 。 皮 膚 疾 患 も 皮 膚 の 血 行 が ス ム ー ズ に な れ ば、か ゆ み ( 痛 み と 同 質 ) が 少 な く な る た め、 掻 破 行 為 が 減 少 し、 肌 へ の 損 傷 が 激 減 す る 。 さ ら に 肌 へ の 栄 養が 行 き 渡 り、 創 傷 治 癒 機 転 が 促 進 さ れ る 。 四 逆 散 は ア ト ピ ー だ け で な く 掌 蹠 膿 疱 症 や 主 婦 湿 疹 な ど に も 用 い ら れ る 。


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ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 に 七 物 降 下 湯




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中 年 の 男 性 。 幼 少 期 か ら の ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 で、 全 身 の 皮 膚 が 黒 褐 色 調 に 変 し、 粗 造 で 一 部 は 苔 癬 化 し て い る 。 そ れ に 加 え、 下 肢 の 静 脈 が 怒 張 し、 静 脈 瘤 を 形 成 し、 皮 膚 潰 瘍の 瘢 痕 が 散 在 し て み ら れ る 。 頻 繁 に 下 肢 に 蜂 窩 織 炎 を 発 症 す る た め 入 院 が 必 要 と な る 。 血 栓 防 止 の た め 抗 凝 固 薬 & 降 圧 剤 etc. を 服 用 中 。

長 年 の ア ト ピ ー ( 皮 膚 の 慢 性 炎 症 ) の た め、 皮 膚 の 陰 血 不 足 が 全 身 に お よ ん で い る 。 舌 が 乾 燥 し、 口 乾 が み ら れ の も、 そ れ を 支 持 す る 。 皮 膚 の イ ン フ ラ も 炎 症 の た め 破 壊 さ れ、 輸 送 網 が 寸 断 さ れ て い る 。 滋 陰 養 血 し、 血 行 を 回 復 す る 必 要 が あ る 。 本 例 で は 下 肢 の 静 脈 鬱 滞 が 著 し く、 皮 膚 の 傷 害 も 激 し い 。 七 物 降 下 湯 + 腸 癰 湯 を 投 与 。 4 週 後、 か ゆ み が 軽 減 し、下 肢 に 炎 症 も 起 き な い 。 体 調 良 好 。 8 週 後、 肌 の 黒 色 調 が 薄 く な っ て き た 。 服 薬 を 希 望 。

七 物 降 下 湯 は 温 清 飲 加 減 で あ る た め、 陰 血 を 補 い、 血 行 を 促 進 し、 炎 症 を 抑 え る 。 さ ら に 構 成 生 薬 で あ る 黄 耆 は 皮 膚 の 免 疫 力 を 高 め、 釣 藤 鈎 は 熄 風 薬 で あ る た め、 止 痒 し 消 炎 作 用 を 助 け る 。 腸 癰 湯 は 牡 丹 皮 ・ 桃 仁 で 涼 血 ・ 散 瘀 し、 冬 瓜 子 ・ 薏 苡 仁 で 消 炎 ・ 排 膿 す る 。 本 例 の よ う な ア ト ピ ー + うつ 滞 性 皮 膚 炎 に は 最 適 。 腸 癰 湯 は 皮 膚 疾 患 に 頻 用 さ れ る 。 瘀 血 の あ る 皮 膚 病 に 有 用 だ 。


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う つ 病 & ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎




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6、7 年 前 井 原 裕 氏 の 「 激 励 禁 忌 神 話 の 終 焉 」 を 読 ん だ 。 当 時 う つ 病 患 者 を “ 励 ま す ” こ と は 禁 忌 と さ れ て い た 。 大 胆 な タ イ ト ル と 感 じ た も の だ 。 著 者 は 精 神 科 医 で は な い が、 漢 方 で 多 くの 患 者 さ ん を 治 療 し て き た 長 年 の 経 験 か ら み る と、 う つ 病 の 患 者 さ ん は 激 励 と い う 積 極 的 な 介 入 が な け れ ば、 う つ 病 の 殻 を 打 ち 破 ろ う と す る 力 を 鼓 舞 す る こ と が で き な い よ う に 感 じ て き た 。

激 励 は う つ 病 患 者 の も つ 希 死 念 慮 を 高 め る と い わ れ る 。 し か し、 彼 ( 女 ) ら は、 心 の 底 で は 周 囲 か ら の ア ク シ ョ ン を 求 め て い る よ う に 感 じ る 。 孤 独 感 は 治 癒 力 を 奪 う 。 孤 独 感 は う つ 病 を 悪 化 さ せ る 。 マ ッ チ 売 り の 少 女 の 悲 話 に し て は な ら な い の だ 。

そ の 井 原 裕 氏 の 著 書 に 「 生 活 習 慣 病 と し て の う つ 病 」 が あ る 。 氏 は で き る だ け 薬 に 頼 ら な い 精神 科 医 療 を 実 践 し て い る 。 し か し 現 状 の 精 神 科 医 療 で は 薬 が 山 の よ う に 処 方 さ れ て い る 。 無 医 村 時 代 検 死 に 立 ち 会 っ た こ と が あ る が、 部 屋 に は 精 神 科 か ら の多 種 の 錠 剤 や 散 剤 が 残 さ れ て い た 。 こ れ ほ ど 多 く の 化 学 物 質 を 服 用 し て い る と、 い か な る 変 化 が 脳 内 に 生 じ る の で あ ろ う か 。 想 像 に 難 く な い 。 押 し て ダ メ な ら 引 い て み る

井 原 氏 は 先 の 著 書 で 「 薬 物 療 法 依 存 」 は 「 薬 物 依 存 」 と 同 質 の も の と 断 じ て い る 。 医 療 機 関 が 薬 物 依 存 症 を つ く り 出 し て い る の で あ る 。 同 じ こ と が ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 の 治 療 に も 言 え そ う だ 。 生 活 習 慣 や 体 内 の 歪 を 是 正 せ ず、 安 易 に ス テ ロ イ ド に 頼 る 。 漢 方 医 も 自 信 が な い た め、 ス テ ロ イ ド に 依 存 す る 。

ア ト ピ ー の 「 治 癒 」 と は ど の よ う な 状 態 を 言 う の で あ ろ う 。 ス テ ロ イ ド か ら 離 脱 で き る の だ ろ う か 。 ア ト ピ ー の 予 後 に つ い て の 確 たる 情 報 が な い 。 ス テ ロ イ ド 治 療 の 歴 史 は ま だ ま だ 浅 い 。 ス テ ロ イ ド を 長 期 間 使 用 し 続 け た 場合 の “ 結 果 を ま だ だ れ も 知 ら な い 。 そ れ な の に ス テ ロ イ ド に 依 存 し き っ て い る 現 実 。 ス テ ロ イ ド か ら の 「 離 脱 」 な く し て ア ト ピ ー の 「 治 癒 」 は な い の だ


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ア ト ピ ー に ス テ ロ イ ド を タ ッ プ リ 塗 る と 治 り ま せ ん


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  本 栖 湖 か ら 眺 め る 元 旦 の 
  Diamond Fuji も ご 鑑 賞 を
   ( ⇪ を ク リ ッ ク )



理 研 か ら ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎の 治 療 に 対 す る ブ レ イ ク ス ル ー な 発 表 が あ っ た 。 ア ト ピ ー に 使 用 で き る 軟 膏 は 著 者 が 以 前 か ら 推 奨し て い る ワ セ リ ン だ け で あ る こ と が、 こ れ に よ り 再 確 認 さ れ た 。

顔 に 塗 布 す る 場 合 は 純 正 ワ セ リ ン で あ る プ ロ ペ ト と な る 。 ア ト ピ ー の 治 療 薬 と して は JAK 阻 害 剤 が ポ テ ン シ ャ ル を 有 し て い る と の こ と 。 こ れ は ア ト ピ ー で 優 位 と な っ て い る 免 疫 系、 ヘ ル パ ー T 細 胞 2 型( Th2 )の 活 動 を 抑 制 す る 。 さ ら に Th2 に よ り 抑 制 さ れ て い た Th17 の 働 き を 活 性 化 し、皮 膚 の 防 御 機 能 を 高 め、 か つ 表 皮 細 胞 の 新 陳 代 謝 を 高 め、 皮 膚 の 新 生 を 促 進 す る の で あ る 。

ス テ ロ イ ド は 皮 膚 を 菲 薄 化 し、 皮 膚 の 血 管 を 収 縮 さ せ る 。 さ ら に 細 菌 や 前 回 お 話 し た マ ラ セ チ ア の 感 染 を 助 長 す る 。 そ の た め 皮 膚 の 再 生 能 力 を 奪 い、 ス テ ロ イ ド か ら 離 脱 し な い 限 り、 永 遠 に 治 らな い こ と に な る 。 ス テ ロ イ ド は 一 時 的 に 効 い た り す る た め、 安 易 に 使 用 さ れ、 そ れ が 慢 性 化 ・ 難 治 化 へ と、 終 わ り の み え な い 戦 い に 誘 う 。 ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 は 薬 物 依 存 性 皮 膚 炎 の 様 相 を 呈 し て い る 。 ス テ ロ イ ド を タ ッ プ リ 塗 る な ど、 も っ ての ほ か だ ス テ ロ イ ド を 厚 く 塗 り、 漢 方 も 多 剤 投 与 。 め ち ゃ く ち ゃ な 治 療 だ 。

尋 常 性 乾 癬 も 難 治 性 疾 患 で あ り、 ス ト レ ス や 飽 食 の 時 代 の 影 響 か、 近 年 増 加 し て い る よ う に 感 じ る 。 内 科 診 察 で も 乾 癬 に 遭 遇 す る の は 珍 し く な い 。 皮 膚 科 で 治 療 を 受 け て い る と い う の だ が、 慢 性 湿 疹 と 診 断 さ れ て い る と い う 方 が 実 に 多 い の で あ る 。 皮 膚 科 で 乾 癬 が 診 断 で き て い な い と は 。 暗 赤 色 の 皮 膚 が 地 図 状に 盛 り 上 が り 広 が っ て い れ ば 診 断 は 容 易 で あ る が、 丘 疹 や 斑 疹 が 散 在 す る よ う な タ イ プ は 湿 疹 に 類 似 す る 。 し か し、内 科 医で あ る 著 者 で も 簡 単 に 判 別 で き る 。 皮 膚 科 医 の 方 々 は 努 力 を 。

乾 癬 に ス テ ロ イ ド 軟 膏 や 経 口 剤 が 投 与 さ れ て い る が、 ス テ ロ イ ド で 紅 皮 症 に 進 展 す る 危 険 が あ る た め、 注 意 が 必 要 で あ る 。 一 般 に は 乾 癬 に は 内 熱 が み ら れ、 皮 膚 の 乾 燥 と 瘀 血 が 認 め ら れ る た め、 虚 弱 で な い 方 に は、 ま ず 温 清 飲 を 投 与 す る 。 熱 が 強 け れ ば 黄 連 解 毒 湯 を 加 味 し、 ス ト レ ス が 著 し い と き は 女 性 で は 加 味 逍 遥 散 、 男 性 で は 四 逆 散 や 大 柴 胡 湯 な ど を 加 え る 。 温 清 飲 の 代 わ り に 七 物 降 下 湯 も あ り だ 。 七 物 に は 釣 藤 鈎 が 含 ま れ る た め 内 風 を 熄 風 す る 。 黄 耆 は 皮 膚の 防 衛 力 を 強 め る 。



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ア ト ピ ー の 「 色 素 沈 着 」 を 治 す


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ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 で 色 素 沈 着 に 悩 ん で い る 方 が 多 い 。 ス テ ロ イ ド 軟 膏 の 副 作 用 と も 言 わ れ る が、 ど う な の か 。 検 証 し て み た い 。

20 代 女 性 。 以 前 か ら 軽 い ア ト ピ ー の 傾 向 が あ っ た が、 治 療 す る ほ ど で は な か っ た 。 3 年 前 地 方 を 離 れ 都 会 の 職 場 に 就 職 。 半 年 ほ ど 経 過 し た 頃 よ り、 ア ト ピ ー が 急 激 に 悪 化 し て き た 。 全 身 に 発 疹 が 出 現 し 痒 み も ひ ど く な っ た た め 皮 膚 科 を 受 診 。 お 決 ま り の ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 処 方 さ れ 全 身 に 塗 っ て い た が、 全 身 の 皮 膚 が 肥 厚 し 黒 色 調 を 呈 す る よ う に な っ た 。 そ の た め 会 社 を 辞 め 治 療 に 専 念 し て い た が、 改 善 な い た め 漢 方 薬 を 希 望 し 受 診 と な っ た 。

全 身 の 皮 膚 が 肥 厚 し 黒 褐 色 調 を 呈 し 粗 造 で あ る 。 触 れ る と 熱 感 が み ら れ る 。 全 身 が 痒 く、 掻 く と 多 少 滲 出 を 認 め る 。 食 欲 は 良 好 で 排 便 も あ る 。 月 経 周 期 は 30 日 で、 生 理 前 イ ラ イ ラ ( PMS ) が 現 れ、 生 理 痛 が ひ ど く 血 塊 も 多 い 。 脈 82 で 沈 細 滑 。 舌 は 暗 紫 色 調 で 白 苔 満 布 。 舌 下 静 脈 の 怒 張 が 目 立 つ 。 腹 部 は 実 し 下 腹 部 に 圧 痛 を 認 め る 。 加 味 逍 遥 散桂 枝 茯 苓 丸 加 薏 苡 仁 を 投 与 。 4 週 間 後、 痒 み が か な り 消 失 。 色 素 沈 着 も 薄 く な っ て き た 。 PMS も 生 理 痛 も 起 き な く な っ た 。 1 年 後、 皮 膚 の 色 は 正 常 と な っ た 。

本 例 は 仕 事 の ス ト レ ス で 肝 鬱 と な り、 気 血 の 流 れ が 鬱 滞 し、 皮 膚 に 湿 熱 が 停 滞 し た た め 、ア ト ピ ー が 発 症 し た 。 肝 鬱 は 月 経 血 が 下 る の を 阻 害 し 瘀 血 を 形 成 す る た め、 生 理 痛 や PMS が 現 れ た 。 治 法 は 疏 肝 解 鬱 ・ 活 血 化 瘀 ・ 利 湿 清 熱 と し、 加 味 逍 遥 散 + 桂 枝 茯 苓 丸 加 薏 苡 仁 を 投 与、 色 素 沈 着 が 消 え、皮 膚 は 正 常 と な っ た 。

ア ト ピ ー に よ る 色 素 沈 着 は、 炎 症 に よ り 表 皮 の 基 底 層 の メ ラ ニ ン 細 胞 が 破 壊 さ れ、 メ ラ ニ ン 色 素 が 放 出 さ れ る た め 生 じ る 。 色 素 が 表 皮 内 に あ れ ば、 タ ー ン オ ー バ ー で 角 質 層 ま で 運 ば れ、 体 外 に 排 除 さ れ る た め 自 然 と 消 え て い く 。 し か し、 色 素 が 表 皮 の 下 の 真 皮 に ド ロ ッ プ し 沈 着 す る と、 表 皮 の タ ー ン オ ー バ ー で は 排 除 さ れ な く な る 。 真 皮血 管リ ン パ 管 に よ り 排 除 さ れ る た め、 炎 症 が真 皮 に も お よ び イ ン フ ラ を 破 壊 さ れ る と、 色 素 沈 着 は 恒 久 化 す る 。

加 味 逍 遥 散 は 気 血 の 流 れ を ス ム ー ズ に し、 瘀 血 や 湿 熱 を 除 く 。 桂 枝 茯 苓 丸 加 薏 苡 仁 は 瘀 血 を 除 き、 加 え て 美 肌 効 果 を 有 す る 。 両 剤 が 協 力 し 真 皮血 液 / リ ン パ 液 の 流 れ を 活 発 に し、 色 素 排 泄 効 果 を 果 し た も の と 考 え る 。 保 湿 剤 に は 界 面 活 性 剤 が 含 ま れ る た め、 皮 膚 を 破 壊 し 炎 症 を 遅 延 さ せ る た め 色 素 沈 着 を 助 長 す る 。 ス テ ロ イ ド は 血 管 収 縮 さ せ る 強 力 な 作 用 を 有 す る た め、 真 皮 に お け る 色 素 排 泄 作 用 を 阻 害 す る 。 色 素 沈 着 の 元 凶 と い え る 存 在 で あ る 。 タ ッ プ リ 塗 っ て い れ ば、 永 遠 に 治 ら な い     


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化 粧 の 下 で お 肌 が 泣 い て い る (T_T)








  盛 岡 ブ ル ー ス        盛 岡 ロ マ ン ス

ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 の 治 療 に 越 婢 加 朮 湯 が よ く 用 い ら れ る 。 ア ト ピ ー は 皮 膚 の 表 面 が 乾 いて か さ つ い て い る こ と が 多 い が、 皮 膚 に は 余 分 な 水 が 停 滞 し て い る こ と が 多 い 。 い わ ゆ る 慢 性 湿 疹 な の で あ る 。 ス テ ロ イ ド は 皮 膚 を 委 縮 さ せ る だ け で な く 、体 内 に 病 理 的 な 水 を 停 滞 さ せ る 。 余 分 な 水 は 毛 細 血 管 を 圧 迫 し、 血 流 を 阻 害 す る 。 皮 膚 へ の 栄 養 が 閉 ざ さ れ る た め、 お 肌 の 敵 で あ る 。 皮 膚 が 薄 く な れ ば 陰 血 を 補 う 必 要 が 生 じ る が、 余 分 な 水 は 排 泄 し な け れ ば な ら な い 。 越 婢 加 朮 湯 が し ば し ば 用 い ら れ る こ と に 。

余 分 な 水 を 除 く た め に は、 肺 の 宣 散 粛 降 を 高 め る 必 要 が あ る 。 肺 は 皮 毛 を 主 る と 云 わ れ る よ う に、 皮 膚 炎 の 治 療 に は 大 切 な 器 官 だ 。 麻 黄 ( 宣 散 ) と 石 膏 ( 粛 降 ) の 組 み 合 わ せ が よ く 用 い ら れ る 。 越 婢 加 朮 湯 の 構 成 生 薬 は、 麻 黄石 膏 ・ 朮 ・ 大 棗 ・ 甘 草 ・ 生 姜 で あ る 。 朮 も 余 分 な 水 を 除 く 。 皮 膚 炎 の 治 療 の 場 合 、宣 散 が 強 す ぎ る と、 水 が 表 出 し、 発 疹 が 悪 化 す る 危 険 が 伴 う 。 粛 降 作 用 を 強 化 す る 意 味 で、 白 虎 加 人 参 湯 を 合 方 す る 場 合 が あ る 。

白 虎 加 人 参 湯 の 構 成 生 薬 は、 知 母 ・ 石 膏 ・ 人 参 ・ 粳 米 ・ 甘 草 で あ る 。 皮 膚 炎 は 慢 性 化 す れ ば 停 滞 す る 余 分 な 水 ( 痰 飲 ) が 熱 化 し て 湿 熱 に 変 化 す る 場 合 が 多 い 。 石 膏 は 粛 降 に 加 え、 湿 熱 を 清 熱 ( 消 炎 ) す る 作 用 も 有 す る 。 同 様 に 知 母 に も 清 熱 作 用 が あ る の だ が、 滋 潤 作 用 も 有 す る た め、 炎 症 に よ る 皮 膚 の 乾 燥 状 態 に も 有 効 だ 。 粳 米 に は 抗 炎 症 ・ 抗 酸 化 作 用 を 有 す る フ ェ ル ラ 酸 が 含 ま れ て い る た め ア ト ピ ー に は 有 益 。 さ ら に 美 肌 効 果 も 有 す る 。 越 婢 加 朮 湯白 虎 加 人 参 湯 は、 ア ト ピ ー に ペ ア で 頻 用 さ れ る 。

ア ト ピ ー に ス テ ロ イ ド の 使 用 は 急 性 期 の 一 部 を 除 き 禁 忌 で あ る が、 保 湿 剤 も 皮 膚 を 傷 害 す る た め 問 題 で あ る 。 保 湿 剤 に も 界 面 活 性 剤 が 含 ま れ る た め、 皮 膚 の バ リ ア ( 角 質 層 ) を 破 壊 し、 表 皮 に 侵 入 し 皮 膚 を 傷 害 す る 。 ア ト ピ ー の 皮 膚 は 炎 症 で 脆 弱 と な っ て い る た め、 ス テ ロ イ ド と 保 湿 剤 の 使 用 は ダ ブ ル パ ン チ と な る 。

ア ト ピ ー ・ ネ ッ ト ワ ー ク ・ リ ボ ー ン 。 ス テ ロ イ ド を 用 い ず 治 療 す る こ と を 目 的 と し た ア ト ピ ー の 会 が あ っ た 。 な ぜ だ か 消 え 去 っ た 。 高 雄 病 院 は 今 で は ス テ ロ イ ド や 保 湿 剤 を タ ッ プ リ 塗 る よ う 指 導 す る 。 ど う し て し ま っ た の か 。 肌 断 食 ( 平 野 卿 子 ) に は ス キ ン ケ ア の 有 害 性 と、 著 者 の 「 脱 」 ス キ ン ケ ア の 実 践 経 過 が 詳 細 に 描 か れ て い る 。 化 粧 の 下 の 肌 は、 日 々 痛 め つ け ら れ て い る 。 skin care は skin damage そ し て 時 間 と お 金 の ム ダ で す 。


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漢 方 薬 で ア ト ピ ー が 「 美 肌 」 に

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18 歳 男 性 。 2 年 前 に 全 身 に ボ ツ ボ ツ と 発 疹 が 出 現 。 1 ヶ 月 前 に 帯 状 疱 疹 が 出 現 し、 皮 膚 炎 が 急 激 に 悪 化 。 全 身 の 皮 膚 が 紅 色 と な り、 掻 く と 出 血 や 滲 出 が 生 じ る よ う に な っ た 。 と く に 額 と 耳 か ら 黄 色 の 浸 出 液 が ひ ど い 。 公 立 病 院 の 皮 膚 科 を 受 診 し 帯 状 疱 疹 は治 癒 。 全 身 の 皮 膚 炎 は ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 と 診 断 さ れ、 ス テ ロ イ ド 軟 膏 と 抗 生 物 質 の 軟 膏 。 さ ら に セ レ ス タ ミ ン ( ス テ ロ イ ド 含 有 抗 ヒ ス タ ミ ン 剤 ) と 抗 ア レ ル ギ ー 薬 を 投 与 さ れ 心 配 に な り 受 診 。

ス テ ロ イ ド の 影 響 か 全 身 の 皮 膚 は 黒 褐 色 を 呈 す る 。 顔 は 紅 色 。 経 口 剤 は 中 止 と し、 ス テ ロ イ ド 軟 膏 も ひ ど い 部 位 に の み 使 用 可 と す る 。 煎 剤 を 処 方 。 1 週 間 後、 痒 み や 顔 の 赤 み が 改 善 し、 体 の ほ て り も 楽 に な る 。 前 方 投 与 。 3 週 間 後 、出 血 ・ 滲 出 が な く な っ た 。

ス テ ロ イ ド 軟 膏 は 使 用 し て い な い 。 前 方 投 与 。 5 週 後 、額 や 首 の 後 ろ が 赤 く ガ サ ガ サ して い る が、 全 体 に 良 く な っ て い る 。 前 方 投 与 。 7 週 間 後、 口 が 渇 き、 顔 が ほ て る 。 額 ・ 耳 か ら 滲 出 を 認 め る 。 処 方 内 容 を 変 更 。 9 週 間 後、 痒 み が 消 失 し、 滲 出 も な く な っ た 。 大 学 に 合 格 し 上 京 す る こ と と な っ た 。 前 方 投 与 。 半 年 後 帰 省 。 お ど ろ き で あ る 。 肌 が き れ い に な っ て い る 。 白 く ツ ル ツ ル し て い る 。 煎 じ 薬 を 中 止 と し 越 婢 加 朮 湯黄 連 解 毒 湯 に 変 更 し た 。

本 例 は 湿 熱 が 主 体 の ア ト ピ ー で あ る 。 処 方 は 清 熱 涼 血 化 痰 と し、 蒺 藜 子 7、 山 帰 来 15、 薏 苡 仁 20、 枳 実 3、 連 翹 9、 金 銀 花 9、 苦 参 5、 黄 柏 6、 牡 丹 皮 9、 木 通 5、 甘 草 6 ( す べ て 保 険 調 剤 ) を 投 与 。 こ の 方 剤 が か な り 有 効 で あ っ た が、 7 週 目 で 額 ・ 耳 か ら 滲 出 が 現 れ 悪 化 し た 。

そ こ で 肺 の 宣 散 粛 降 作 用 を 利 用 し、 皮 膚 に 停 滞 す る 余 分 な 湿 熱 を 排 除 し よ う と、 麻 黄 と 石 膏 を 加 え、 疏 散 風 熱 の 蒺 藜 子 を 除 い た 。 宣 散 が つ よ 過 ぎ る と 発 疹 が 現 れ、 皮 膚 炎 が 悪 化 す る こ と が 危 惧 さ れ た 。 そ こ で 麻 黄 は 3 g と 少 量 と し、 石 膏 の 粛 降 作 用 を 助 け る 程 度 と し た 。 こ れ が 著 効 し、 美 肌 効 果 と い え る 程 の 薬 効 が 現 れ た 。 麻 黄 と 石 膏 に は 越 婢 加 朮 湯 の 方 意 が 含 ま れ る 。 本 例 も ス テ ロ イ ド 外 用 薬 の 治 療 歴 が、短 か か っ た こ と が 幸 し た 。 ス テ ロ イ ド や 保 湿 剤 を タ ッ プ リ と 塗 る よ う で は 永 遠 に 治 ら な い


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10 年 間 進 歩 が な か っ た ア ト ピ ー の 治 療









ち ょ う ど 10 年 前 に 書 い た ブ ロ グ を 紹 介 し た い 。 10 年 前 も 今 日 も ア ト ピ ー を 取 り 巻 く 環 境 は 何 ら 変 わ っ て い な い 。 現 代 医 学 が、 こ れ ほ ど 進 歩 し て い る の に、 ア ト ピ ー は 取 り 残 さ れ て き て い る 。

★ 30 代 の 女 性 。 ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 の た め 30 年 も ス テ ロ イ ド 外 用 薬 を 繰 り 返 し、 全 身 に 塗 布 し て き た 。 皮 膚 は 全 身 ゾ ウ の 皮 の よ う に ボ コ ボ コ と 肥 厚 し、 そ の 上 に 発 疹 や 滲 出 や 裂 け 目 が 現 わ れ、 見 る に 耐 え な い ひ ど い 状 態 で あ っ た 。 全 身 紅 皮 症 様 の ア ト ピ ー は し ば し ば 経 験 す る が、 こ れ 程 ひ ど い の は 初 め て で あ る 。 ス テ ロ イ ド を 中 止 し 煎 じ 薬 で 治 療 を 行 っ た 。 炎 症 ( 発 疹 や 滲 出 ) は 治 ま っ た が、 ゾ ウ の よ う な 皮 膚 の 改 善 は 認 め ら れ な か っ た 。

し か し、 も う ひ と つ の 悩 み で あ っ た 長 年 の 不 妊 症 が 解 決 し た 。 そ れ も 続 け て 二 人 の 女 の 子 を 授 か っ た 。 二 人 と も 生 後 よ り ア ト ピ ー で あ っ た が、 漢 方 エ キ ス 製 剤 に よ く 反 応 し、 短 期 間 の う ち に 完 治 し た 。 治 療 を 止 め て 8 年 に も な る が、 肌 は ツ ル ツ ル で あ る 。

お 母 さ ん は 生 後 か ら 30 年 も ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 使 用 。 子 供 た ち は 漢 方 薬 を 用 い、 ス テ ロ イ ド は 一 度 も 使 用 し な か っ た 。 二 人 と も 肌 は 自 然 の 輝 き を 放 っ て い る 。 し か し、 ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 使 用 し て い る と、 炎 症 が 治 ま っ て も こ う は い か な い 。 一 目 で 判 る 。 皮 膚 が 赤 黒 く 変 色 し、 ガ サ ガ サ と 粗 造 に な っ て い る 。 で も、 ス テ ロ イ ド を い つ ま で 塗 る の? 止 め て も い い の? そ れ に 対 す る 答 え は な い 。

ス テ ロ イ ド 剤 は 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン そ の も の に あ ら ず 。 ホ ル モ ン 活 性 を 有 す る が、 人 工 的 に ( 工 場 で ) つ く ら れ た ケ ミ カ ル で あ る 。 大 量 に 投 与 す る と 生 体 の ホ ル モ ン バ ラ ン ス を 乱 す こ と に な る 。 ス テ ロ イ ド 剤 は く す り で は あ る が、 う が っ た 見 方 を す れ ば 一 種 の 環 境 ホ ル モ ン ( 内 分 泌 攪 乱 物 質 ) と い え ま い か 。 疑 わ し く な る 。

ア ト ピ ー が 治 ま っ て い る と い っ て も、 よ く 聞 く と ま だ ス テ ロ イ ド を 使 っ て い る の だ 。 ス テ ロ イ ド が 強 引 に 炎 症 を 抑 え て い る の で あ ろ う 。 漢 方 で 治 っ た よ う な 自 然 な 感 じ が な い 。 皮 膚 の 下 で は マ グ マ が う ご め い て い る 。 い つ 噴 火 し て も 不 思 議 で な い 状 況 だ 。

皮 膚 科 に は 患 者 が 溢 れ て い る と い う 。 ア ト ピ ー が そ ん な に 増 え て い る の だ ろ う か? そ れ と も ス テ ロ イ ド が も は や 効 か な く な っ た ( ス テ ロ イ ド へ の 耐 性 ) と い う こ と な の か 。 そ れ と も ス テ ロ イ ド が 一 方 で 治 癒 を 促 し、 他 方 で 治 癒 を 妨 げ る、 と い う 二 面 性 を 有 し て い る の だ ろ う か 。 い ず れ に し ろ、 今 の よ う な ス テ ロ イ ド の 使 い 方 を し て い る と 大 変 な こ と が 起 き る 。 我 々 の 責 任 は 重 大 で あ る 。

10 年 前 と 変 わ ら な い と 述 べ た が、 今 日 の 方 が ひ ど い 状 況 に あ る よ う に 思 え る 。 国 民 の 10 % が ア ト ピ ー に り 患 し、 成 人 の 患 者 が 増 加 し て い る 。 小 児 か ら 成 人 に 持 ち 越 し て い る、 す な わ ち 治 ら な い 患 者 が 増 え て い る 。 そ の 原 因 は 安 易 な ス テ ロ イ ド の 使 用 に あ る と 思 わ れ る 。 痒 い と 発 疹 が 出 て く る の で は、 と い う ト ラ ウ マ で、 す ぐ ス テ ロ イ ド を 塗 っ て し ま う 。 ス テ ロ イ ド は 止 痒 剤 で は な い 。 タ ッ プ リ 塗 る よ う 指 導 す る 医 師 が い る が、 と ん で も な い こ と だ


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皮 膚 病 が 脱 ス テ ・ 脱 保 湿 で 治 っ た


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症 例 1 : 30 代 男 性 。 6 年 前 食 品 会 社 の 選 別 の 仕 事 に 就 い た 。 2 カ 月 後 か ら 両 手 に 赤 い ボ ツ ボ ツ が 出 現 。 水 疱 も 現 れ る よ う に な り 広 が っ て き た 。 痒 み が 強 い た め 掻 く と ジ ク ジ ク し 、そ の 後 乾 燥 の 繰 り 返 し で あ る 。 4 年 前 か ら 皮 膚 科 に 通 院 し ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 塗 布 す る も 改 善 な く 2 週 間 前 よ り 悪 化 す る た め 受 診 。 十 代 後 半 か ら う つ 病 の た め SSRI と 安 定 剤 を 服 用 中 。 両 手、 特 に 手 掌 の 荒 れ が ひ ど く、 小 水 疱 も 多 数 見 ら れ る 。 痒 み が ひ ど く 掻 き む し る 。

顔 貌 無 欲 状 。 お 腹 が 弱 く 下 痢 を し や す い 。 疲 れ や す く 寒 が り だ 。 皮 膚 が 悪 化 し て か ら 、う つ も ひ ど く な り 横 に な る こ と が 多 い 。 脈 は 64 で 滑 有 力 。 舌 は 淡 紅 で、 白 滑 苔 に 被 わ れ る 。 歯 根 あ り 。 舌 下 静 脈 の 怒 張 は な い 。 腹 診 で は 両 側 腹 直 筋 の 緊 張 が 強 く、 臍 上 に 動 悸 を 軽 く 触 知 し、 正 中 芯 も 認 め る 。 黄 耆 建 中 湯 を 投 与 す る 。 2 週 後、 か な り 改 善 。 4 週 後、 手 が ツ ル ツ ル し て 痒 み が 消 失 し た 。

症 例 2 : 小 学 4 年 の 女 子 。 4 年 前 よ り 汗 を か く と、 目 ・ 口 唇 周 囲 、首 、肘 ・ 膝 窩 、手 首 に ボ ツ ボ ツ 出 て 痒 く な る 。 夏 場 が ひ ど い が 冬 で も 汗 を か く と 同 じ 。 熱 が り で 汗 か き 。 口 渇 は 多 少 。 苔 癬 化 し た 赤 褐 色 調 の 病 変 を、 し き り に 掻 い て い る 。 浸 出 は 認 め ら れ な い 。 体 格 良 好 。 生 理 な し 。 ス テ ロ イ ド を 塗 っ て い た が 半 年 前 止 め た 。

脈 は 80 、細 滑 有 力 。 舌 は 淡 紅、 白 苔 あ り 。 舌 下 静 脈 の 怒 張 な し 。 腹 部 は 充 実 。 熱 が り で は あ る が、 血 分 ま で は 及 ん で は い な い た め、 白 虎 加 人 参 湯 を 選 択 。 さ ら に、 ひ っ き り な し の 掻 破 行 動 が み ら れ る た め 甘 麦 大 棗 湯 も 投 与 。 2 週 間 後、 汗 を か い て も 発 疹 が 出 な い 。 痒 み も な く な っ た 。 病 変 部 位 が 分 か ら な い 位 改 善 し た 。 甘 い 物 を 控 え る よ う 指 示 。 1 か 月 分 処 方 し 、そ の 後 廃 薬 と し た 。

症 例 1 で は 受 診 時 ス テ ロ イ ド と 保 湿 剤 を 中 止 と し た 。 症 例 2 は 半 年 前 か ら ス テ ロ イ ド を 中 止 し て い た 。 ス テ ロ イ ド 外 用 薬 や 保 湿 剤 を 中 止 す れ ば、 治 療 は う ま く い く 。 そ し て き れ い な 治 り 方 を す る 。 症 例 1 は 胃 腸 が 弱 く 疲 れ や す く、 腹 診 で 腹 直 筋 の 緊 張 が 著 明 な た め、 黄 耆 建 中 湯 を 選 択 し た 。 虚 証 の 手 湿 疹 や 掌 蹠 膿 疱 症 に は 桂 枝 加 黄 耆 湯黄 耆 建 中 湯 が し ば し ば 有 効 で あ る 。 症 例 2 の よ う に 元 気 で 暑 が り に は、 余 計 な こ と は せ ず、 ま ず 白 虎 加 人 参 湯!

汗 を か く こ と で ヒ ト は、 他 の 動 物 と 異 な り、 走 り な が ら も 熱 を 発 散 冷 却 し、 狩 猟 に 適 す る よ う に 進 化 し て き た 。 皮 膚 は 大 気 と 直 接 接 触 す る こ と で、 健 康 を 維 持 し て き た 。 軟 膏 を タ ッ プ リ 塗 る こ と は、 発 汗 を 抑 制 す る こ と に な り 、ア ト ピ ー を 悪 化 さ せ る 。 ス テ ロ イ ド や 保 湿 剤 か ら 離 脱 し な け れ ば 、 健 康 を も 害 す る こ と に な る 。


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脱 ス テ ・ 脱 保 湿 を し な い と ア ト ピ ー は 治 ら な い II


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猛 暑 が 続 い て い る 。 大 量 の 発 汗 が 生 じ る 季 節 は ア ト ピ ー の 方 に は 辛 い 。 ヒ ト に は 400 万 の 汗 腺 が 存 在 す る 。 哺 乳 類 で 汗 腺 を 有 す る の は、 ヒ ト を 除 く と、 馬 と ラ ク ダ だ け で あ る 。 霊 長 類 で は ヒ ト 以 外 に 汗 腺 を 有 す る も の は い な い 。 汗 は 水 冷 エ ン ジ ン で あ り、 体 内 で 産 生 さ れ た 熱 を 効 率 よ く 放 出 で き る 。 犬 は 立 ち 止 り 口 を 開 け て 喘 ぎ な が ら 熱 を 放 出 す る 。 ヒ ト は 走 り な が ら 体 を 冷 却 で き る 。 ヒ ト は 狩 猟 ( 肉 食 ) に 適 す る よ う に、 次 第 に 進 化 し て き た 。

ア ト ピ ー で は ス テ ロ イ ド 外 用 薬 だ け で な く、 保 湿 剤 か ら も 離 脱 し な け れ ば 完 治 は で き な い 。 保 湿 剤 の 10 % の 接 触 性 皮 膚 炎 を 引 き 起 こ す、 と い わ れ る が、 そ れ よ り も、 ア ト ピ ー の 炎 症 を 悪 化 さ せ 難 治 化 さ せ て い る こ と が 問 題 で あ る 。 軟 膏 を 医 師 に 指 示 さ れ た よ う に タ ッ プ リ 塗 っ て い る と、 汗 が 出 難 く な り、 熱 が 皮 膚 に 鬱 滞 し、 皮 膚 症 状 は 悪 化 す る 。 減 汗 性 コ リ ン 性 蕁 麻 疹 で は、 発 汗 で き る よ う に な る と、 蕁 麻 疹 は 起 き な く な る 。 肌 に サ ラ ン ラ ッ プ を 巻 き つ け る よ う な 行 為 は、 野 蛮 で あ り、 汗 疹 の 温 床 に も な る 。 で も 運 動 は ア ト ピ ー に 有 効 だ 。 自 然 の 風 に 肌 を さ ら す こ と だ 。

症 例 : 大 学 生 。 小 さ い こ ろ か ら の ア ト ピ ー で、 ス テ ロ イ ド 外 用 薬 と 保 湿 剤 を 塗 っ て き た の だ が、 最 近 悪 化 。 顔 は 全 体 が 紅 色 で 赤 鬼 の よ う 。 額 や 耳 か ら 浸 出 も み ら れ る 。 躯 幹 や 四 肢 は 黒 褐 色 調 に 変 色 し、 皮 膚 全 体 が ガ サ ガ サ ・ ボ コ ボ コ し て い る 。 赤 黒 い 苔 癬 化 局 面 も 散 在 し、 あ ち こ ち に 掻 破 痕 が み ら れ る 。 う つ 的 で 大 学 を し ば し ば 休 む 。 体 は ほ て て 熱 い 。 食 欲 は あ ま り な い 。 便 通 は 正 常。

脈 88、 沈 細 滑 で 有 力 。 舌 は 暗 紅 で 薄 白 苔 に 被 わ れ、 や や 乾 燥 。 気 分 の 熱 盛 が み ら れ、 血 分 に も 及 ぶ 。 湿 熱 の 停 滞 も あ り 。 白 虎 加 人 参 湯黄 連 解 毒 湯越 婢 加 朮 湯 を 投 与 。 本 人 ス テ ロ イ ド 軟 膏 を す べ て 中 止 す る も、 徐 々 に 改 善 に 向 か っ た 。 ス テ ロ イ ド 外 用 薬 中 止 後 3 カ 月 で、 顔 は 白 く ツ ル ツ ル し て ほ と ん ど 正 常 化 。 四 肢 の 色 素 沈 着 も 薄 く な っ た き た 。 躯 幹 の 改 善 が 一 番 遅 れ て い る が、 掻 破 痕 は み ら れ な く な っ た 。 保 湿 剤 も 四 肢 に 塗 ら な く な っ た 結 果 だ 。 背 中 上 部 ・ 胸 部 ・ 首 だ け に 塗 っ て い る 。 離 脱 は 目 前 だ 。

本 例 の よ う に ス テ ロ イ ド 外 用 薬 ・ 保 湿 剤 か ら 脱 却 で き る と、 必 ず 良 い 結 果 に 結 び つ く 。 い や 脱 却 で き な け れ ば 一 生 軟 膏 を 塗 り 続 け る こ と に な ろ う 。 他 の 患 者 さ ん も ス テ ロ イ ド を 中 止 し た 方 々 は 着 実 に 改 善 に 向 か っ て い る 。 そ れ な の に 病 院 の あ る 医 師 は ス テ ロ イ ド や 保 湿 剤 を タ ッ プ リ と 塗 る よ う 指 導 す る 。 こ れ は 明 ら か に 間 違 い だ 。 一 生、 脱 ス テ ・ 脱 保 湿 で き ず、 依 存 症 と な る か ら だ 。

漢 方 薬 で き ち ん と 体 内 の 矛 盾 を 解 決 へ 向 か わ せ な け れ ば、 医 師 の す る 仕 事 は、 軟 膏 を タ ッ プ リ 塗 る よ う 奨 め る 以 外 に な い 。 漢 方 も 昔 の 名 前 で 出 て い る よ う で は、 勉 強 不 足 。 医 師 と し て 失 格 だ 。 本 例 で 用 い た 白 虎 加 人 参 湯 は、 気 分 の 熱 を 生 津 清 熱 す る 。 黄 連 解 毒 湯 は 血 熱 を 清 熱 瀉 火 す る 。 越 婢 加 朮 湯 は 湿 熱 を 除 く 。 こ の よ う に 体 内 の 矛 盾 を 解 決 し て い け ば、 ス テ ロ イ ド 離 脱 が 可 能 だ 。


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脱 ス テ ・ 脱 保 湿 を し な い と ア ト ピ ー は 治 ら な い


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漢 方 治 療 を 始 め て も う 30 年 に も な る 。 今 も 昔 も ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 の 治 療 依 頼 は 多 い 。 し か し 以 前 は 幼 児 や 小 児 や 思 春 期 ま で が ほ と ん ど で、 成 人 の ア ト ピ ー は 稀 で あ っ た と 記 憶 す る 。 と こ ろ が 京 都 に 来 て み る と、 成 人 の 患 者 さ ん が 多 い の に 驚 か さ れ る 。 ス テ ロ イ ド や 保 湿 剤 を 医 師 に 言 わ れ た 通 り 毎 日 き ち ん と 塗 っ て い る の に 治 ら な い、 と 訴 え る 。 聴 く と ス テ ロ イ ド を 全 身 に た っ ぷ り 塗 っ て い る 。 著 者 は そ の よ う な 使 い 方 を 指 導 し た こ と が な い 。

漢 方 で 治 療 し て き た の で ス テ ロ イ ド は な る べ く 使 用 せ ず、 よ っ ぽ ど ひ ど い 個 所 に 使 用 す る に 止 め て 来 た 。 そ れ で ア ト ピ ー の 多 く を う ま く 治 す こ と が で き て き た 。 だ が 京 都 ・ 高 雄 病 院 で み る ア ト ピ ー は 成 人 が ほ と ん ど で、 多 く が ス テ ロ イ ド 依 存 の 状 態 だ 。 そ し て 全 身 の 皮 膚 が 炎 症 と は 異 な る、 特 異 な 状 態 を 呈 し て い る 。 概 括 す る と、 皮 膚 の 表 面 が ガ サ ガ サ ・ ゴ ボ ゴ ボ な め し 革 の よ う に 変 化 し、 黒 褐 色 に 変 色 し、 焼 け 跡 の よ う な 状 態 を 呈 し て い る 。 表 皮 が 乾 燥 し て 痒 い の で、 強 力 な 合 成 ス テ ロ イ ド を 、 師 の 指 示 通 り た っ ぷ り と 塗 っ て い る 。 か ゆ み 止 め の よ う に 。 こ こ に 重 大 な 問 題 が 潜 む 。

こ れ で は 一 生 治 る こ と は な い で あ ろ う 。 物 理 的 に 単 純 に 考 え て み て も 、外 用 薬 を た っ ぷ り 塗 れ ば、 皮 膚 は サ ラ ン ラ ッ プ で 密 封 さ れ た よ う な 状 態 で、 蒸 し 風 呂 に 入 っ て い る よ う な も の だ 。 湿 気 と 熱 の 蓄 積 に よ り 皮 膚 炎 は 悪 化 す る 。 ア ト ピ ー で は 入 浴 は 短 時 間 が 原 則 だ 。 入 浴 は 皮 膚 を 護 る 皮 脂 膜 を 奪 い 去 る た め、 皮 膚 の バ リ ア ー 機 能 が 低 下 す る 。 入 浴 や 洗 剤 を 控 え れ ば ア ト ピ ー は 改 善 す る 。 ま た、 ス テ ロ イ ド は 体 内 の ホ ル モ ン の 恒 常 性 を 狂 わ せ る 。

ア ト ピ ー で は 水 の 代 謝 が 障 害 さ れ て い る 。 抗 利 尿 ホ ル モ ン が 高 値 を 示 し 、皮 膚 症 状 の 改 善 と と も に 正 常 化 し て い く 。 小 児 の ア ト ピ ー は 浸 出 が 目 立 つ が 、成 人 の 皮 膚 表 面 は 乾 燥 し て い る 場 合 が 多 い 。 し か し 水 代 謝 の 面 か ら み る と、 体 内 に は 水 分 が 過 剰 で、 皮 に は 水 が 鬱 滞 し て い る も の と 想 像 さ れ る 。 漢 方 的 に は 湿 疹 と 考 え て 治 療 す る 方 が 成 功 す る 。 日 常 的 に は 水 分 制 限 が 大 切 と な る 。 特 に 夜 間 の 水 分 制 限 が 必 要 と な る 。 尿 の 色 が 黄 色 い 位 が 適 当 で、 透 明 で あ れ ば 水 分 過 剰 と 考 え ら れ る 。 根 源 は 湿 疹 か

ア ト ピ ー の 治 療 に は 生 活 習 慣 の 見 直 し が 重 要 で あ る 。 ア ト ピー は 生 活 習 慣 病 で も あ る 。 早 寝 早 起 き 。 適 度 の 運 動 。 玄 米 食 で 魚 中 心 の 日 本 食 。 清 涼 飲 料 水 は ダ メ 。 シ ャ ン プ ー は 中 止 し、 固 形 石 鹸 ( 未 使 用 が ベ ス ト ) 。 い ろ い ろ 患 者 さ ん か ら 教 え ら れ た こ と も 多 い 。 石 鹸 を 止 め た ら、 肌 が 急 速 に き れ い に な っ た 。 シ ャ ン プ ー を 止 め た ら、 痒 み が 消 え た 。 水 分 を 制 限 し た ら 改 善 し て き た 。 し か し、 も っ と も 重 要 な こ と は、 脱 ス テ ロ イ ド 脱 保 湿 で あ ろ う 。

成 人 の ア ト ピ ー は ス テ ロ イ ド 外 用 薬 の 増 産 と 共 に 増 加 し て き て い る 。 1990 年 後 半 か ら は、 全 ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 患 者 の 半 数 を 占 め る に 至 っ た 。 成 人 の ア ト ピ ー は ス テ ロ イ ド 依 存 性 皮 膚 症 の 様 相 だ 。 ス テ ロ イ ド を 何 十 年 も 塗 っ て い る の に 良 く な ら な い 。 生 活 環 境 を 改 善 し、 ス テ ロ イ ド や 保 湿 剤 を 減 ら し 離 脱 に 向 か っ て い る 方 は 確 実 に 改 善 し て い る 。 漢 方 薬 も 災 い し て い る 場 合 が あ り 注 意 。

ス テ ロ イ ド や 保 湿 剤 を 中 止 し、 な に も し な い よ う に す れ ば、 ア ト ピ ー は 自 然 と 治 癒 に 向 か う 。 軟 膏 を タ ッ プ リ 塗 る な ど は 最 も い け な い 。 耳 垢 も 掻 か ず に ほ っ と け ば、 自 然 と 治 る の と 同 じ で あ る


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ス テ ロ イ ド が ア ト ピ ー を 慢 性 化 さ せ て い る


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                  熱 海 の 夜

ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 に お け る ス テ ロ イ ド 依 存 症TSA) と は、 ス テ ロ イ ド 外 用 薬 を 中 止 す る と、 治 療 を 始 め る 以 前 よ り、 重 症 で 多 彩 な 皮 膚 症 状 を 呈 す る 状 態 を い う 。 成 人 の 約 20 % が ス テ ロ イ ド 抵 抗 性 と 推 定 さ れ る 。 こ れ は 食 生 活 を 含 む 生 活 習 慣 の 改 善、 洗 剤 や化 粧 品 や 衣 服 の 見 直 し、 漢 方 薬 な ど で 体 内 の 矛 盾 を 解 決 す る こ と な く、 安 易 に ス テ ロ イ ド 軟 膏 に 依 存 し て き た こ と に 起 因 す る 。

食 事 で は フ ェ ノ ー ル 類 ( ポ リ フ ェ ノ ー ル ) の 摂 取 が 大 切 で あ る 。 フ ェ ノ ー ル 類 は 水 酸 基 を 有 す る た め、 活 性 酸 素 の 強 力 な 酸 化 作 用 を 還 す る こ と が で き、 体 内 で 抗 酸 化 作 用 を 発 揮 す る 。 と く に 玄 米 や 小 麦 ふ す ま に 多 く 含 ま れ る フ ェ ル ラ 酸 は、 抗 酸 化 作 用 に 加 え、 抗 炎 症 作 用抗 癌 作 用美 容 効 果 が 認 め ら れ て い る 。 ま た 認 知 症う つ 病糖 尿 病 も 改 善 す る 。 玄 米 食 に し た い 。

洗 剤 や 化 粧 品 に 含 ま れ る 界 面 活 性 剤 は、 皮 膚 を 護 る 皮 脂 膜 を 奪 い、 皮 膚 細 胞 を 傷 害 す る 。 詳 し く は 「 『 洗 わ な い!』 で ア ト ピ ー を 治 す 」 を 参 照 し て 欲 し い 。 著 者 の 磯 部 善 成 氏 は 免 疫 学 に も 精 通 し た 開 業 医 で も あ り 、 一 読 の 価 値 が あ る 。 京 都 に 来 て 残 念 だ っ た こ と は、 漢 方 治 療 を 掲 げ な が ら、 漢 方 は 荒 城 の 月 の 医 療 機 関 が あ っ た こ と だ 。 期 待 し て や っ て 来 た、 患 者 さ ん の 落 胆 は 大 き い 。 ス テ ロ イ ド に 頼 り す ぎ た こ と が ス テ ロ イ ド 依 存 性 の 原 因 で あ る 。 医 師 が 安 易 な 道 を 選 べ ば、 ア ト ピ ー の 根 治 は あ り 得 な ~ い 。

ド イ ツ の 病 理 学 者 Virchow に よ っ て 提 唱 さ れ た 炎 症 の 定 義 は、 発 赤 ・ 発 熱 ・ 腫 脹 ・ 疼 痛 で あ る 。 炎 症 で は 血 管 が 拡 張 し、 充 血 す る た め、 血 液 が 血 管 外 に 漏 れ だ し、 局 所 が 脹 れ て 熱 を も ち 痛 み が 生 じ る 。 ス テ ロ イ ド は 血 管 を 収 縮 さ せ る こ と で 炎 症 を 鎮 め る 。

ス テ ロ イ ド を ダ ラ ダ ラ 使 用 し て 行 け ば、 皮 膚 へ の 血 液 ( 栄 養 ) の 巡 り が 悪 く な る た め、 元 の よ う な き れ い な 肌 を 構 築 す る こ と は で き な い 。 そ れ よ り も 血 流 不 足 で は 活 性 酸 素 ( ラ ジ カ ル ) が 大 量 に 発 生 す る す る こ と に な り、 皮 膚 の 炎 症 が 治 ら ず 持 続 し、 慢 性 化 さ せ る 。 ス テ ロ イ ド は 両 刃 の 剣 だ 。 ス テ ロ イ ド を タ ッ プ リ 塗 っ て 使 っ て 行 け ば、 皮 膚 は 弾 力 性 を 失 い、 硬 く な り、 治 る も の も 治 ら な い 。

患 者 は 増 加 し て い る の だ が、 ス テ ロ イ ド の 長 期 予 後 を 誰 も 知 ら な い 。 た だ 言 え る こ と は、 ス テ ロ イ ド を 塗 っ て い る の に も か か わ ら ず、 何 十 年 と 通 い 続 け て い る 患 者 さ ん が 多 く い る 。 な か に は ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 何 種 類 か 指 定 し て も ら い に 来 る 方 も い る 。 こ れ は も う ス テ ロ イ ド 依 存 症 だ 。 医 師 は そ れ で も 希 望 通 り 処 方 す る 。 治 療 手 段 を も た な い 医 師 は、 面 倒 な こ と に 関 わ り た く な い の だ 。 ス テ ロ イ ド 依 存 の 問 題 は、 医 師 の ス テ ロ イ ド 依 存 に よ る も の だ 。


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小 麦 の フ ェ ル ラ 酸 が ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 の 特 効 薬?


Tokyo Tower & Rainbow Bridge from AkasakaToranomon Hills from Akasaka at night






中 年 の 会 社 員 の 男 性 。 幼 児 期 か ら の ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 で、 こ れ ま で に 10 か 所 ほ ど の 医 療 機 関 で 治 療 を 行 っ て き て い る 。 5 年 前 に 高 雄 病 院 を 受 診 し 主 に ス テ ロ イ ド 軟 膏 と 漢 方 薬 で 治 療 を 受 け て い た 。 こ の 間 に 入 院 治 療 も 奨 め ら れ て い る 。 そ の 後、 2 年 間 は 高 雄 病 院 の 駅 前 ク リ ニ ッ ク で 治 療 を 行 っ て い た が、 全 く 症 状 の 改 善 が な い ま ま 徒 に 時 間 の み が 経 過 し て き た 。10 カ 月 前 に 著 者 が 担 当 す る こ と に な っ た 方 で あ る 。 全 身 性 の ア ト ピ ー で、 肌 が 黒 褐 色 を 呈 し、 ボ コ ボ コ 厚 く 硬 い 鎧 の よ う な 皮 膚 に 被 わ れ、 あ ち こ ち を 無 意 識 に 掻 い て い る 状 態 で あ る 。 ス テ ロ イ ド と タ ク ロ リ ム ス の 軟 膏 が 処 方 さ れ、 漢 方 薬 は 不 適 当 な エ キ ス 剤 が 投 与 さ れ て い た 。

エ キ ス か ら 煎 剤 に 代 え、 麻 黄 5、 乾 地 黄 10、 玄 参 5、 麦 門 冬 10、 何 首 烏 6、 芍 薬 10、 牡 丹 皮 10、 桃 仁 10、 知 母 10、 黄 耆 6、 薏 苡 仁 25、 蒼 朮 10、 石 膏 20 を 投 与 。 そ の 後、 清 熱 を 強 化 し 加 減 し な が ら 5 ヶ 月 が 経 過 。 顔 や 腕 の 黒 褐 色 が 薄 れ、 白 さ が 見 ら れ る よ う に な っ て き た 。 7 か 月 経 つ と ス テ ロ イ ド は 不 要 に な り、 軟 膏 は タ ク ロ リ ム ス だ け に な っ た 。 以 前 か ら 寝 つ き が 悪 い た め 甘 麦 大 棗 湯 1 包 を 眠 前 に 投 与 し た と こ ろ、 眠 り は 今 一 だ が イ ラ イ ラ し な く な っ た 。

そ こ で 煎 じ 薬 に 甘 麦 大 棗 湯 を 加 え た 処 方 に し、 乾 地 黄 15、 玄 参 6、 芍 薬 15、 川 芎 6、 牡 丹 皮 10、 桃 仁 10、 知 母 15、 黄 連 6、 黄 柏 6、 牛 蒡 子 6、 薏 苡 仁 25、 滑 石 12、 石 膏 30 、 小 麦 20、 甘 草 5、 大 棗 6 を 投 与 。 3 週 間 後 、少 し づ つ 良 く な っ て い る、 今 度 こ そ 良 く な り そ う に 思 う、 と 本 人 の 言 。 一 時 服 用 し て い た 睡 眠 剤 は 不 要 と な っ た 。 6 週 後 に な る と 、軀 幹 の 肌 が 多 少 ツ ル ツ ル し て き た 。 腕 に は ま だ ゴ ボ ゴ ボ が み ら れ る が、 以 前 に 比 べ か な り 改 善 し て い る 。 顔 も 白 さ が 目 立 つ よ う に な り 笑 顔 が み ら れ る 。 掻 爬 行 為 も な く な っ た 。

植 物 は 動 物 と 異 な り 硬 く 丈 夫 な 細 胞 壁 を 有 す る 。 こ れ は 移 動 の で き な い 植 物 体 を 地 表 に し っ か り と 固 定 し、 風 雨 や 紫 外 線、 細 菌 や 昆 虫 類、 な ど の 侵 襲 か ら 植 物 を 護 る 働 き が あ る 。 そ の 主 た る 作 用 を 有 し い る の が ア ラ ビ ノ キ シ ラ ン と エ ス テ ル 結 合 し て い る フ ェ ル ラ 酸 で あ る 。 フ ェ ル ラ 酸 は 抗 炎 症 作 用 、抗 酸 化 作 用、 抗 癌 作 用、 う つ 病 改 善 効 果 や 最 近 話 題 の ア ル ツ ハ イ マ ー 病 の 予 防 効 果 な ど を 有 す る が、 ヒ ト は 植 物 の 細 胞 壁 を 消 化 し フ ェ ル ラ 酸 を 吸 収 し 利 用 す る こ と は で き な い 。 し か し、 未 精 製 の 玄 米小 麦 か ら は、 ヒ ト で も フ ェ ル ラ 酸 を 体 内 に 吸 収 し 利 用 す る こ と が で き る 。

本 例 で は 甘 麦 大 棗 湯 を 煎 じ 薬 に 加 味 し て か ら、 皮 膚 症 状 の 改 善 と 精 神 的 な 安 定 が 得 ら れ た 。 美 肌 効 果 を 謳 っ た、 米 ぬ か 洗 顔 と か 米 ぬ か 美 人 な ど が Internet を 賑 わ し て い る が、 美 顔 作 用 の 主 体 は フ ェ ル ラ 酸 に よ る も の と 思 わ れ る 。 上 で 述 べ た よ う に フ ェ ル ラ 酸 に は 抗 炎 症 作 用抗 酸 化 作 用 が あ る た め、 ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 を 治 す パ ワ ー を 秘 め て い る は ず だ 。 健 康 食 品 の フ ェ ル ラ 酸 は 米 ぬ か か ら 創 ら れ る 。 だ が 米 ぬ か よ り 小 麦 の 方 が フ ェ ル ラ 酸 の 含 有 量 が 多 い 。 フ ェ ル ラ 酸当 帰川芎黄 連 に も 含 ま れ る 。

ア ト ピ ー 成 人 患 者 の 20 % が ス テ ロ イ ド 抵 抗 性 の 重 症 ア ト ピ ー で あ る ( 「 ス テ ロ イ ド と 患 者 の 知 」 ) 。 ス テ ロ イ ド を 長 期 に 使 用 す る と 、ど う な る の か! ス テ ロ イ ド 以 外 の 治 療 法 を 考 え る べ き だ ~ 。

テ レ ビ 放 送 が 始 ま る 以 前、 NHK の 連 続 ラ ジ オ 番 組 「岩 窟 王 」 が 楽 し み で あ っ た 。 そ の主 題 歌 は い ま で も 覚 え て い る 。 「 牢 屋 の 石 の 壁 は 俺 の 心 を 知 っ て い る 。 虚 し く 過 ぎ た 14 年 忘 れ ら れ ぬ こ の 恨 み ・ ・ ・ 」 。 ア ト ピ ー で は 虚 し く 過 ぎ る の は 数 十 年 に も お よ ぶ 。


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ア ト ピ ー は 治 ら な い? 治 せ な い?


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ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 の 現 況 を 高 い 考 察 性 を も っ て 書 か れ た 好 著 が あ る 。 「 ス テ ロ イ ド と 患 者 の 知 」 ( 牛 山 美 保 著 ) で あ る 。 早 稲 田 大 学 大 学 院 文 学 研 究 科 に 2013 年 に 受 理 さ れ た 博 士 論 文 『 ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 の エ ス ノ グ ラ フ ィ ー ―― 日 本 と イ ギ リ ス に お け る 患 者 の 知 を め ぐ っ て 』 に 加 筆 を 加 え た も の 。 氏 も ア ト ピ ー 患 者 で あ る 。

本 著 か ら 2 ,3 紹 介 し て み た い 。 乳 児 の 7 %、 子 ど も の 10 %、 大 人 の 19 % に お い て、 強 い ラ ン ク の ス テ ロ イ ド 外 用 薬 を 用 い て も、 重 症 、最 重 症 の ま ま 改 善 が 見 ら れ な か っ た、 と い う 調 査 が あ る 。 こ の 調 査 か ら は、 年 齢 が 上 が る ほ ど、 ス テ ロ イ ド が 効 か な く な っ て い る こ と が 読 み 取 れ る 。 成 人 の 約 20 % が 無 効 と な る ( PP. 45 ) 。

こ れ は 日 本 皮 膚 科 学 会 の ガ イ ド ラ イ ン が 推 奨 す る ス テ ロ イ ド を 使 用 し て も、 長 期 に 使 用 す れ ば 効 果 が 薄 れ て く る と い う こ と だ 。 ガ イ ド ラ イ ン に は 「 3 カ 月 以 上 に わ た っ て 1 日 5g な い し 10g 程 度 の ス テ ロ イ ド 外 用 薬 を 連 続 継 続 し て 使 用 す る こ と は き わ め て 例 外 的 で あ る が 、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ス テ ロ イ ド 外 用 薬 の 減 量 を 可 能 な ら し め る よ う、 個 々 の 患 者 に 応 じ て 適 切 な 対 応 が 検 討 さ れ る べ き で あ る 」 と 記 さ れ て い る が 、3 カ 月 ど こ ろ か、 数 年、 数 十 年 に わ た っ て ス テ ロ イ ド を 使 用 し 続 け て い る 人 が イ ン タ ビ ュ ー の な か で も 多 く み ら れ、 し か も ス テ ロ イ ド が 徐 々 に 効 か な く な っ て き て い る 事 実 が あ る 。 ガ イ ド ラ イ ン で は、 「 例 外 的 」 と し て 扱 わ れ て い る 人 々 が、 数 多 く 存 在 す る で あ ろ う こ と が 推 測 さ れ る (PP. 45∼46)。

牛 山 氏 の 述 べ る よ う に、 何 十 年 と ス テ ロ イ ド を 使 用 し て い て も、 治 ら な い 方 が 大 勢 い る の が 現 状 で あ る 。 >皮 膚 科 学 会 の ガ イ ド ラ イ ン は こ の よ う な 症 例 は ま れ で あ り、 個 々 の 患 者 に 応 じ て 適 切 な 対 応 が 検 討 さ れ る べ き と し、 具 体 的 な 治 療 法 が 何 ら 述 べ ら れ て い な い 。 そ れ は そ う で あ ろ う、 現 代 医 学 で は ス テ ロ イ ド 以 外 有 効 な 手 段 が な い か ら で あ る 。 医 者 の 知 識 と 患 者 さ ん の 経 験 。 患 者 さ ん の 経 験 か ら 学 ば な い 治 療 指 針 は 何 の 役 に も 立 た な い 。

ス テ ロ イ ド を 求 め て や っ て く る 姿 は、 ま さ に 依 存 症 で あ る 。 段 々 薬 が 効 か な く な り、 止 め る と リ バ ウ ン ド だ 。 一 体 だ れ の せ い な の か 。



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ア ト ピ ー が 肺 炎 で 良 く な っ た


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生 物 に は 外 敵 か ら か ら だ を 護 る 免 疫 シ ス テ ム が 備 わ っ て い る 。 そ の 1 つ が ヘ ル パ ー T 細 胞 だ 。 ヘ ル パ ー T 細 胞 に は 1 型 ( Th 1 ) と 2 型 ( Th 2 ) の 2 種 類 が 存 在 す る 。 Th 1 は 細 胞 性 免 疫 を 司 り、 Th 2 は 液 性 免 疫 を 司 る 。 異 物 ( 抗 原 ) が 体 内 に 侵 入 す る と 抗 原 提 示 細 胞 ( 樹 状 細 胞 ) が 感 知 し、 そ の 情 報 を ナ イ ー ブ T 細 胞 ( Th 0 ) に 伝 え る 。 す る と Th 0 は Th 1 や Th 2 に 分 化 誘 導 さ れ る 。 ア レ ル ギ ー 性 疾 患 で は Th 2 が 優 位 と な り、 ア レ ル ゲ ン ( 抗 原 ) が 侵 入 す る と サ イ ト カ イ ン を 分 泌 し、 こ れ が B 細 胞 を 刺 激 し Ig E を 産 生 し、 ア レ ル ギ ー 性 炎 症 が 発 症 す る 。 ウ イ ル ス や 細 菌 な ど の 感 染 症 で は、 樹 状 細 胞 か ら IFN γ 分 泌 さ れ、 Th 1 が 優 位 と な り 殺 菌 す る 。

長 年 の ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 に 苦 し ん で い る 女 性 。 全 身 の 皮 膚 が 黒 褐 色 調 を 呈 し ゴ ボ ゴ ボ 厚 く な っ て い た 。 ス テ ロ イ ド 軟 膏 は 使 用 せ ず 漢 方 治 療 で や っ て き た 。 著 者 が 治 療 し て か ら は 大 分 改 善 し て 先 に 明 か る さ が 見 え て き た 。 こ の 患 者 さ ん、 高 熱 と 咳 が 出 現 し た た め 近 く の 病 院 を 受 診 。 マ イ コ プ ラ ズ マ 肺 炎 の 診 断 で 点 滴 と 投 薬 を 受 け、 ま だ 咳 が 残 っ て い る が 熱 は 下 が っ て 体 調 も 大 分 改 善 し た 。 と こ ろ で、 驚 い た の は、 熱 が 出 て か ら 解 熱 し た 今 も、 痒 み が ま っ た く な く な り、 肌 も ツ ル ツ ル し て き た、 と 言 う の で あ る 。 拝 見 す る と、 肌 全 体 の 褐 色 調 が 薄 く な り、 触 れ る と 多 少 は カ サ カ サ し て い る の だ が、見 た 目 は ツ ル ツ ル し て い る 。 風 邪 を 引 く と い つ も 良 く な る が、 ま た 悪 化 す る、 と 。 Th 2 → Th 1 へ の 変 換 が 起 き た

感 染 症 で は 樹 状 細 胞 か ら IFN γ が 分 泌 さ れ Th 1 が 活 性 化 さ れ る、 と 上 で 述 べ た 。 そ し て IFN γ は Th 2 の 活 性 を も 低 下 さ せ る 。 す な わ ち 感 染 症 で は 免 疫 系 が Th 1 優 位 と な る た め、 Th 2 の 関 与 す る ア レ ル ギ ー 反 応 は 抑 制 さ れ る た め、 ア ト ピ ー は 改 善 へ と 向 か う 。 し か し 感 染 が 落 ち 着 き、 再 び Th 2 が 優 位 に な る と、 ア ト ピ ー は 悪 化 す る 。 I FN γ を 活 性 化 さ せ る 手 段 が あ れ ば、 Th 2 の 活 性 は 抑 制 さ れ る 。 こ こ に 漢 方 薬 が 働 く 可 能 性 は な い の で あ ろ う か 。

001同 窓 会 長 で 学 生 時 代 居 候 さ せ て い た だ い た 舳 松 先 生 が 医 学 会 総 会 で 京 都 に い ら し た 。 妻 と も ど も お 誘 い を 受 け、 楽 し い 時 間 を 過 ご さ せ て い た だ い た 。 先 生 は ラ ク ビ ー 部 の 先 輩 で も あ る 。 大 変 お 世 話 に な っ て お り ま す 。 恩 返 し も 何 も で き て い な い の に 。


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ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 2 題 、 柴 胡 桂 枝 湯 / 大 建 中 湯


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                 祇 園 小 唄

30 代 男 性 。 ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 に よ る 頭 皮 の 痒 み が 治 ら な い た め 漢 方 薬 と ス テ ロ イ ド ロ ー シ ョ ン を 使 用 し て い る 。 一 時 入 院 し 痒 み は 軽 快 し た が、 退 院 し て 仕 事 を 始 め た ら 元 に 戻 っ た 。 こ こ 数 カ 月 は 抑 肝 散 合 六 味 丸 加 連 翹 末 や 六 味 丸 合 黄 耆 建 中 湯 を 服 用 し ス テ ロ イ ド を 塗 っ て い る の だ が、 改 善 が な い た め 受 診 と な っ た 。

脈 は 64 で 細 滑 。 舌 は 暗 紫 色 調 で 白 苔 に 被 わ れ、 歯 根 を 認 め る 。 腹 診 で 上 腹 部 が 緊 張 し、 左 右 に 胸 脇 苦 満 を 認 め る 。 左 右 臍 傍 に 圧 痛 と 臍 上 に 動 悸 が み ら れ る 。 食 欲 は よ い が 下 痢 を し やす い 。 お 腹 が 張 っ て ガ ス が 多 い 。 冷 え は な い が 首 よ り 上 が ほ て る 。 朝起 床 が つ ら い 。 年 中 鼻 が 詰 ま っ て い る 。 緊 張 し や す い 性 格 だ 。

柴 胡 桂 枝 湯 を 投 与 。 4 週 後、 痒 み が 減 っ て き た 。 緊 張 感 も 大 分 楽 に な っ た 。 8 週 後、 痒 み は ほ と ん ど 感 じ な く な っ た が、 寝 つ き が 悪 い 。 舌 に 白 膩 苔 を 認 め る た め、 竹 筎 温 胆 湯 を 眠 前 に 1 包 投 与 す る 。 4 週 後、 寝 つ き も 良 く な っ た 。 痒 み も 安 定 し 経 過 し て い る 。 緊 張 し や す い、 慢 性 の 鼻 炎、 心 下 ~ 季 肋 部 の 緊 張 が 決 め 手 だ 。

50 代 男 性 。 小 学 校 の 頃 か ら の ア ト ピ ー 。 中 学 に な る と 安 定 し て い た が、 数 年 前 か ら 痒 み が あ ち こ ち に 出 現 。 特 に 冬 場 に ひ ど い 。 顔 を 含 む 全 身 が 褐 色 調 を 呈 し 苔 癬 化 し て い る 。 床 に 入 り 温 ま る と 痒 み が 増 す 。 全 身 に ス テ ロ イ ド や 保 湿 剤 を 塗 布 し、 抗 ヒ ス タ ミ ン 剤 も 服 用 し て い る 。 30 代 に 虫 垂 炎 か ら の 腹 膜 炎 で 手 術 し た 。

脈 は 70 で 滑 。 舌 は 偏 紅 で 薄 白 苔 に 被 わ れ る 。 舌 下 静 脈 の 怒 張 が 目 立 つ 。 腹 部 は や や 軟 。 右 下 腹 部 に 手 術 瘡、 左 臍 傍 に 動 悸 あ り 。 下 腹 部 全 体 が 緊 張 し、 小 腹 に 冷 え を 感 じ る 。 食 欲 は あ る が、 こ こ 数 日 は 夜 中 に 下 腹 部 痛 が 出 現 し、 お 腹 が 張 り ゴ ロ ゴ ロ す る 。 荊 芥 連 翹 湯大 建 中 湯 を 投 与 。 2 週 間 後 、痒 み は 顔 に 多 少 あ る が、 四 肢 と 躯 幹 で は 消 失 。 腹 痛 も 腹 張 も な く な り 調 子 良 好 だ 。

本 例 で は 腹 痛 が み ら れ、 腹 膜 炎 の 既 往 が あ り、 腹 部 に 『 金 匱 要 略 』 の 大 建 中 湯 証 に い う 「 腹 中 寒 」 を 認 め た 。 そ し て 皮 膚 炎 の 症 状 も 冬 に 悪 化 す る と い う の で 大 建 中 湯 を 投 与 し た 。 荊 芥 連 翹 湯 は 肌 が 褐 色 調 を 呈 し、 神 経 質 な 解 毒 症 体 質 の た め 使 用 し た 。 本 例 の 体 内 矛 盾 は お 腹 の 冷 え 。 こ れ を 解 決 し 改 善 が 得 ら れ た 。


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難 治 性 の ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 に 続 命 湯


京都伊勢丹の野外広場, 残雪も2015年は「未年」










富士に白雲, 吉祥だそして“新年の祝辞”が現われた











    あ け ま し て お め で と う ご ざ い ま す 。
今 年 は ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 な ど 難 治 性 の 皮 膚 病 の 治 療 を、 よ り 深 く 考 え て み た い と 思 っ て い ま す 。 今 日 の よ う に ス テ ロ イ ド に 頼 り き っ て い る 治 療 は、 漢 方 で は あ り ま せ ん 。 漢 方 薬 が ま っ た く 効 い て い な い か、 む し ろ 悪 化 さ せ て い る 場 合 も 多 い の で す 。 正 し い 漢 方 治 療 で は 多 く の 症 例 で ス テ ロ イ ド/ プ ロ ト ピ ッ ク か ら 脱 却 し、 完 治 に 導 く こ と が 可 能 で す 。 そ れ に は、 実 績 ・ 実 力 の あ る 医 師 を 受 診 す る こ と が 肝 要 で す。 漢 方 で 治 せ ず、 ス テ ロ イ ド に 依 存 し き っ て る、 漢 方 医 が 多 い の で す 。 『 生 活 習 慣 病 と し て の う つ 病 』 に、 野 球 少 年 は イ チ ロ ー を 夢 見 る が、 そ の 半 は 足 元 に も 及 ば ず に 終 わ る 。 精 神 科 医 も 同 じ で あ る、 と 。

ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 も 疼 痛 疾 患 も 漢 方 で は 治 療 法 は 同 じ で あ る 。 皮 膚 or 筋 肉 ・ 関 節 に 存 在 す る、 病 的 矛 盾 を 解 決 す る こ と で あ る 。 病 邪 ・ 病 理 産 物 を 取 り 除 く ( 瀉 )、 気 血 の 不 足 を 補 う ( 補 )、こ れ だ けで あ る 。 で も こ れ は、 あ ら や る 臓 腑 に つ い て も 当 て は ま る、 こ と だ 。

続 命 湯 と い う 方 剤 が あ る 。 『 金 匱 要 略 』 に 「 『 古 今 録 験 』 続 命 湯 : 治 中 風 痱, 身 体 不 能 自 収 持, 口 不 能 言, 冒 昧 不 知 痛 処, 或 拘 急 不 得 転 側 。」 と あ る 。 脳 卒 中 の 治 療 薬 の よ う な 説 明 だ 。 卒 中 と は 突 然 風 に 中 ( あ た ) り、 発 症 す る 病 態 を 表 す 。 そ れ 故 突 然 発 症 し た 麻 痺 を 中 風 と 呼 ぶ 。 古 代 で は 「 風 」 は 寒 ・ 湿 ・ 火 な ど の 病 邪 を 運 ん で く る も の と 考 え ら れ て い た 。 で も 脳 卒 中 の 急 性 期 に は 続 命 湯 は 禁 忌 で あ る 。

風 に は 外 風内 風 が あ る 。 外 風 は 体 外 か ら 寒 ・ 湿 な ど を 伴 い 侵 入 し、 気 血 の 流 通 を 阻 害 す る た め、 痛 み や 痺 れ や 神 経 麻 痺 を 発 症 さ せ る 。 真 冬 の 三 陸 海 岸 に 10 分 も 立 っ て い る と、 か じ か ん で 関 節 が 動 か な く な る よ う な も の だ 。 麻 黄 や 桂 皮 な ど で 邪 を 体 外 に 発 散 さ せ る 。

内 風 と は ス ト レ ス な ど で疏 泄 が 失 調 し た た め、 火 が 産 生 さ れ、 風 が 巻 き 起 こ さ れ た も の 。 内 生 し た 風 は ト ル ネ ー ド の よ う に 舞 い 上 が り、 脳 ま で 達 し 脳 に 卒 中 す る 。 こ れ が 本 当 の 中 風 で あ り 真 中 風 と い う 。 外 風 に よ る も の を 類 中 風 と い う 。 真 中 風 は 現 代 の 脳 梗 塞 ・ 脳 出 血 ・ ク モ 膜 下 出 血 に あ た り、 類 中 風 は 古 人 の い う 痺 証 に あ た る 。

真 中 風 に は 発 散 は 禁 忌 だ 。 類 中 風 で は 病 邪 を 汗 と 伴 に 体 外 に 発 散 す れ ば 宜 し い 。 し か し 真 中 風 で は 発 散 さ せ よ う と す れ ば、 火 は 燃 え 盛 り、 風 は 天 高 く 舞 い 上 が る 。 麻 黄 や 桂 枝 な ど の 辛 温 解 表 薬 は、 火 を ウ チ ワ で 扇 ぐ よ う な も の だ 。 熄 風 薬 を 用 い 風 を 鎮 め る の で あ る 。 続 命 湯 に は 麻 黄 ・ 桂 皮 が 含 ま れ る 。 類 中 風 ( 痺 証 ) の 薬 な の だ 。

し か し 続 命 湯 は 類 中 風 だ け で は な く、 ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 に も 有 効 で あ る 。 続 命 湯 は 青 竜 湯 か ら 棗 を 除 き、 当 帰 ・ 川 芎 ・ 人 参 を 加 え た も の と 見 做 す こ と が で き る 。 青 竜 湯 が ア ト ピ ー に 奏 功 し た と い う 報 告 が 散 見 さ れ る 。 続 命 湯 が ア ト ピ ー に 有 効 で あ る と し て も 不 思 議 で は な い 。 む し ろ 青 竜 湯 と 違 い 陰 血 に 対 す る 配 慮 も あ る た め、 慢 性 の 皮 膚 病 に は ベ タ ー と 考 え る 。 著 者 は 難 治 性 の た め 全 身 の 肌 が く す み 厚 く ゴ ボ ゴ ボ し て い る 、 象 の 皮 膚 の よ う な タ イ プ に 用 い る 。 麻 黄 ・ 桂 皮 ・ 川 芎 の よ う に 気 血 を 強 く 揺 り 動 か す こ と が で き な い と、 象 の 皮 膚 の よ う に な っ て い る 病 巣 を、 打 ち 砕 く こ と は 容 易 で は な い 。 当 然 、続 命 湯 に 駆 瘀 血 剤 や 清 熱 解 毒 剤 な ど を 加 味 し 煎 剤 を 用 い る 。


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「 慢 性 蕁 麻 疹 」 の 漢 方 治 療



高台寺のライトアップ (2014,11/1)広大な庭園を有する高台寺 ,一見の価値が














30 代 女 性、3 年 前 か ら 蕁 麻 疹 が 出 現 す る よ う に な った 。 時 間 は 不 定 で あ る が 毎 日 出 現 す る よ う に な っ た た め 皮 膚 科 を 受 診 。 抗 ヒ ス タ ミ ン 剤 を 朝 晩 服 用 す る よ う に な っ た 。 そ れ で も 週 に 2,3 回 は 蕁 麻 疹 が 現 わ れ る た め 漢 方 治 療 を 希 望 し 受 診 。 体 格 良 好 。 食 欲/ 便 通 も 良 好 で 睡 眠 も よ い 。 生 理 は 順 調 で あ る が 生 理 痛 が 強 く、 生 理 前 の イ ラ イ ラ が ひ ど い 。 脈 は 70 で 滑 で 有 力 。 舌 は 暗 紅 で 尖 辺 に 紅 点 と 歯 痕 を 認 め る 。 舌 下 静 脈 の 怒 張 な し 。 腹 部 は 充 実 し 臍 の 右 下 に 抵 抗 あ り 。

加 味 逍 遥 散茵 蔯 五 苓 散 を 投 与 す る 。 2 週 間 後、先 週 か ら 蕁 麻 疹 が 1 度 も 出 現 し て い な い 。 抗 ヒ ス タ ミ ン 剤 は 眠 前 に 1 錠 の 服 用 と し 前 方 投 与 。 4 週 後 、蕁 麻 疹 は 1 度 も で な か っ た 。 抗 ヒ ス タ ミ ン 剤 を 中 止 と し、 前 方 を 投 与 。 8 週 後、 蕁 麻 疹 は 出 現 し な か っ た 。 生 理 前 の イ ラ イ ラ も ほ と ん ど 起 き な く、 生 理 痛 も 大 分 軽 く な っ た 。 経 過 順 調! 経 過 中、 首 と 顎 に “ ニ キ ビ も ど き “ が み ら れ た が 軟 膏 で 完 治 し た 。

西 洋 薬 が 効 き に く く 慢 性 化 し や す い 蕁 麻 疹 は 漢 方 的 に 痰 飲 ( 水 ) に よ る も の で あ る 。 こ の タ イ プ は 痰 飲 が 皮 膚 に 停 滞 し、 熱 を 帯 び る こ と で 皮 膚 表 面 か ら 赤 い 隆 起 ( 膨 疹 ) と し て 現 わ れ る 。 火 山 の マ グ マ の イ メ ー ジ だ 。 皮 膚 の 痰 飲 が 根 源 で あ り、 そ れ に 体 内 の 熱 が 加 わ り 発 症 す る 。 湿 熱 が 原 因 で あ る 蕁 麻 疹 の 代 表 的 処 方 が 茵 蔯 五 苓 散 だ 。

痰 飲 の 原 因 と し て 多 い の が 肝 鬱 で あ る 。 肝 気 が 鬱 滞 す る と、 津 液 ( 水 ) が 行 ら な く な り、 停 滞 し 痰 飲 を 形 成 す る 。 現 代 ス ト レ ス 社 会 で は 肝 鬱 が 生 じ や す い 。 肝 鬱 で は だ け で な く の 流 れ も よ ど み 瘀 血 が 生 じ る 。 月 経 に も 影 響 を 与 え る こ と に な る 。 本 例 で も 生 理 前 の 不 快 な 症 状 ( PMS ) が み ら れ た 。 そ こ で 加 味 逍 遥 散 も 投 与 し た 。

血 の 鬱 滞 ( 瘀 血 ) で は い ろ い ろ な 炎 症 性 メ デ ィ エ ー タ ー が 産 生 さ れ や す く な り、 炎 症 を 誘 発 す る こ と に な る 。 ま た 血 行 が 悪 く な る と 水 も 停 滞 し や す く な る 。 肝 鬱 & 瘀 血 と い う 体 内 矛 盾 を 解 消 す る の が 加 味 逍 遥 散 。 痰 飲 を 除 く の が 茵 蔯 五 苓 散 。 二 剤 で 著 効 が 得 ら れ た 。

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肌 の 色 素 沈 着 が 漢 方 で 消 え た



癌封じで有名な蛸薬師 (新京極通り)「倍返し」のロケにつかわれた「山とみ」 (先斗町) 





平安神宮, 平安京の朱雀門を模している桓武天皇を祀る平安神宮





紅葉が色づき始めた南禅寺(11/3)歌舞伎石川五右衛門, 絶景かな 






美 容 皮 膚 科 を 受 診す る1 番 の 理 由 は 「 し み 」 「 く す み 」 な ど の 色 素 の 相 談、 2 番 目 が 尋 常 性 痤 瘡( に き び )や 化 粧 品 に よ る 肌 ト ラ ブ ル と い う( 野 本 真 由 美 )。 男 性 で は あ ま り 気 に な ら な い こ と で も、 女 性 に と っ て は 大 変 な 悩 み の 種 と な る 。 ま して ア ト ピ ー や 慢 性 皮 膚 炎 と も な れ ば、 そ の 苦 し み は 想 像 に 難 く な い 。 安 易 な 治 療 は 許 さ れ な い 。

ス テ ロ イ ド に た よ る ア ト ピ ー 治 療 。 何 年 何 十 年 と 塗 っ て い る 。 こ れ は ス テ ロ イ ド で は ア ト ピ ー は 完 治 し な い、 と い う 証 左 だ 。 漢 方 医 も 漢 方 薬 で 治 せ な い た め 同 じ よ う な こ と を や っ て い る 。 こ れ が 悲 し い 現 実 だ 。 ス テ ロ イ ド を 長 期 に 使 う と、 皮 膚 を 外 邪 か ら 守 る 免 疫 力 が 傷 害 さ れ、 皮 膚 自 身 の 修 復 力 も 低 下 す る 。 さ ら に 皮 膚 の 常 在 菌 が 増 殖 し、 肌 を 刺 激 す る た め 炎 症 が 助 長 さ れ 、色 素 沈 着 も 生 じ て く る 。

難 治 性 皮 膚 炎 の 長 い 道 の り が 始 ま る 。 こ う 考 え る と ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 は 医 原 病 の 要 因 が 多 い 。 我 々 の 責 任 の 重 大 性 を 胆 に 銘 じ た い 。

60 代 女 性 。 半 年 前 に 全 身 に 紅 班 が 出 現 。 皮 膚 科 受 診 し ス テ ロ イ ド の 経 口 薬 を 投 与 さ れ 数 日 で 紅 色 調 は 消 失 し た が、 そ の 痕 が 黒 褐 色 調 の 班 疹 と な っ て 消 え な い 。 ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 塗 布 す る も 改 善 が み ら れ な い た め 漢 方 治 療 を 希 望 し 受 診 。 脈 は 96 で 滑 弦 有 力 。 舌 は 暗 紫 色 調 で 白 苔 満 布 。 舌 下 静 脈 の 怒 張 も 目 立 つ 。 食 欲 ・ 便 通 良 好 。 暑 が り で イ ラ イ ラ し 易 い 。 寝 つ き が 悪 い 。 夜 中 に 何 度 も 尿 に 起 き る 。 で も 尿 量 は 少 な い 。 日 中 も 頻 尿 で あ る 。 痒 み を と も な う 黒 褐 色 調 の
班 疹 が 全 身 の 半 分 以 上 を 占 め る 。 浸 出 は み ら れ な い が 、掻 く と グ ジ ュ グ ジ ュ し 出 血 す る 。 腹 部 は 心 下 痞 硬 が 認 め ら れ、 臍 上 に 動 悸 を 触 れ る 。 温 清 飲 と 猪 苓 湯 を 投 与 す る 。 2 週 間 後 、痒 み が 多 少 改 善 。

一 部 と く に 顔 で 黒 褐 色 調 が 薄 く な っ て き た 。 頻 尿 や 暑 さ は 変 わ り な く、 イ ラ イ ラ し 寝 つ き も 悪 い 。 猪 苓 湯 を 五 淋 散 に 変 え、 黄 連 解 毒 湯 を 加 え る 。 4 週 後、 夜 中 に 尿 に 起 き な く な っ た 。 イ ラ イ ラ も 大 分 よ い 。 色 素 沈 着 も 薄 く な り、 痒 み も よ く な っ て き た 。 8 週 後、 色 素 沈 着 は 大 分 消 え 、き れ い な 肌 に な っ て き た 。 痒 み も 消 失 。 そ の 後 色 素 沈 着 は 完 全 に 消 失 し、 体 調 良 好 で あ る 。 ス テ ロ イ ド 軟 膏 は 一 切 使 用 せ ず 。

本 例 の 原 因 は 不 詳 で あ る が、 想 像 す る に 、皮 膚 に 何 ら か の ア レ ル ギ ー 反 応 ( 炎 症 ) が 生 じ皮 膚 の 蛋 白 質 が 傷 害 ( 変 性 ) さ れ、 こ の 変 性 し た 皮 膚 の 蛋 白 質 が 抗 原 と な り、 抗 体 が 産 生 さ れ、 全 身 に 皮 膚 の 炎 症( 抗 原 ー 抗 体 反 応 )が 波 及 し た 。 id 反 応 と い わ れ る 自 家 感 作 性 皮 膚 炎 の 一 種 と 考 え ら れ る 。 当 初 、ス テ ロ イ ド に よ く 反 応 し て い る 。

だ が 全 身 性 の 色 素 沈 着 を 残 し て し ま っ た 。 漢 方 的 に は 病 邪 は 血 分 に 及 ん で い る 。 こ の 病 邪( 実 熱 )が 尿 か ら 排 除 さ れ る た め 膀 胱 が 刺 激 さ れ 頻 尿 が 生 じ る 。 熱 邪 が 心 を 刺 激 す る た め、イ ラ イ ラ や 不 眠 が 生 じ る 。 そ こ で 血 熱 を 清 す る た め 温 清 飲、 膀 胱 か ら 邪 を 排 除 す る た め 猪 苓 湯 を 投 与 し た 。 し か し 思 い の ほ か 熱 邪 が 強 力 で あ っ た 。 そ こ で 清 熱 を 強 め る た め 猪 苓 湯 を 五 淋 散 に 変 更 し、黄 連 解 毒 湯 も 加 え た 。 こ れ で 血 熱 が 清 せ ら れ 著 効 が 得 ら れ た 。 五 淋 散 は 血 熱 を 清 し、 熱 邪 を 尿 か ら も 排 泄 す る 優 れ た 方 剤 で あ る 。 頻 用 処 方 だ ~!


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ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 の 漢 方 治 療 は 名 医 の 下 で



ろうそく(candle) をイメージした 京都タワー (京都駅前より)烏丸七条から (from my car)











ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 ( AD ) の 治 療 の 難 し さ は、 AD 自 身 の 治 療 抵 抗 性 に も あ ろ う が、 す で に 長 年 あ ち こ ち の 医 療 機 関 で 治 療 を 受 け、 病 像 が 修 飾 さ れ て い る こ と に あ る 。 漢 方 治 療 に お い て も ほ と ん ど が ス テ ロ イ ド と の 併 用 療 法 で あ る 。 漢 方 が 効 い て い る の か、 分 か ら な い と い う の が 実 情 だ 。 む し ろ 漢 方 薬 が 皮 膚 病 を 悪 化 さ せ て い る 場 合 も 多 い 。 初 め か ら 名 医 の 下、 漢 方 治 療 を 行 う と、 著 者 の 多 く の 経 験 か ら 言 え る の だ が、 完 治 な い し コ ン ト ロ ー ル の よ い 状 態 と な る 。

30 代 女 性 。 幼 少 期 か ら の AD で あ っ た が、 数 年 前 悪 化 し 皮 膚 科 に 通 院 し ス テ ロイ ド 軟 膏 で 多 少 の 改 善 が 得 ら れ て い た が、 3 ヶ 月 前 か ら 皮 膚 症 状 が 悪 化 す る よ う な っ た 。 顔 を 除 く 全 身 の 肌 が 赤 褐 色 調 を 呈 し、 と く に 下 肢 が ひ ど く、 掻 破 痕 が あ ち こ ち に み ら れ る 。 食 欲 便 通 は 正 常 。 仕 事 で ス ト レス が ひ ど く 暑 が り だ 。 緊 張 し や す く 生 理 前 1 ∼ 2 週 間 は い ら い ら が ひ ど く 怒 り や す い 。 月 経 は 28 日 周 期 だ が 出 血 が 多 い 。 脈 は 70 で 滑 。 舌 は 暗 紅 で 白 苔 が 満 布 し 歯 根 あ り 。 先 辺 が 紅 。 心 下 が 重 苦 し く 右 臍 傍 に 抵 抗 あ り 。 糖 質 制 限 で 多 少 改 善 し た 。

肝 鬱 化 火 。 肌 水 が 多 く 認 め ら れ、 肝 火 で 薫 蒸 さ れ、 皮 膚 炎 を 発 症 し て い る 。 疏 肝 清 熱 し、 肌 水 ( 痰 飲 ) を 除 く 。 方 剤 は、 柴 胡 6、 芍 薬 7、 牡 丹 皮 7、 半 夏 6、 茯 苓 7、 厚 朴 4、 陳 皮 4、 枳 実 4、 黄 連 3、 連 翹 6、 金 銀 花 7、 車 前 子 6、 滑 石 6、 甘 草 3 を 投 与 。 1 週 間 後 再 診 と な る 。

大 分 ま し に な っ た 。 イ ラ イ ラ も 減 っ て き た 。 大 腿 内 側 の 皮 膚 炎 が ま だ 目 立 つ 。 暑 が り 汗 か き で 肌 水 が 多 い 。 湿 熱 を さ ば く た め 多 少 処 方 を 変 更 す る 。 処 方 は、柴 胡 6、 芍 薬 7、 牡 丹 皮 7、 茯 苓 7、 厚 朴 4、 陳 皮 4、 枳 実 4、 薏 苡 仁 15、 黄 連 3、 竜 胆 草 3、 連 翹 6、 金 銀 花 7、 車 前 子 6、 滑 石 6、 甘 草 3 を 1 週 間 分 投 与 し た 。 1 週 間 後 再 診 と す る 。

下 肢 の 皮 膚 が い ま い ち だ 。 下 肢 の 湿 熱 に フ ォ ー カ ス を 集 中 す る 。 処 方 は、 柴 胡 6、 芍 薬 7、 牡 丹 皮 7、 茯 苓 7、 厚 朴 4、 枳 実 4、 茵 蔯 8、 薏 苡 仁 15、 黄 連 3、 黄 柏 5、 竜 胆 草 3、 連 翹 6、 車 前 子 6、 滑 石 6、 甘 草 3 を 1 週 間 分 投 与 。 旅 行 に 行 き 3 週 間 後 受 診 。 そ れ で も 漢 方 薬 が 余 っ て い る 。 そ れ だ け 皮 膚 症 状 が 気 に な ら な い ほ ど 改 善 し た 。

本 患 者 は 7 年 前 に AD が 悪 化 し 入 院 の 既 往 が あ る 。 し か し 今 回 は 顔 を の ぞ く 全 身 が 紅 斑 化 し て い た が、 比 較 的 早 期 に 受 診 し た た め 改 善 が 速 か っ た 。 そ れ は ま だ AD が 湿 熱 の 段 階 で、 血 分 へ の 侵 入 が 少 な か っ た た め と 思 わ れ る 。 病 が 血 分 に 及 ぶ と 肌 は 赤 褐 色 調 ( 赤 黒 ) を 呈 し、 変 に 光 沢 を も っ た よ う な 汚 い 感 じ と な る 。 こ の 場 合 は、 温 清 飲 加 減 を 投 与 し、 一 時 的 に 清 熱 を つ よ め る 必 要 が あ る 。 清 熱 剤 を 大 量 に 使 用 す る と、 AD が 悪 化 す る こ と が あ る た め 注 意 。

皮 膚 が 黒 色 化 ( 色 素 沈 着 ) し 乾 燥 し、 瘀 血 が 関 与 し て い る と 考 え ら れ る 場 合、 桂 枝 茯 苓 丸 加 薏 苡 仁 を 投 与 す る こ と が 多 い よ う だ が、 温 清 飲 が よ い 場 合 も 多 い 。 瘀 血 な ら 即、 桂 枝 茯 苓 丸 で は な い 。 加 味 逍 遥 散 も 更 年 期 障 害 の 薬 と 思 わ れ が ち だ が、 駆 瘀 血 薬 だ 。 桂 枝 茯 苓 丸 の 桂 枝 は 気 を 上 衝 さ せ る 。 不 都 合 な ら 腸 癰 湯 で あ る 。


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ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 と 冷 え 性 , 女 性 2 題



夕暮れ時の旧大丸東京店(2007年7月)東京銀座四丁目交差点(2011年12月)











小 保 方 さ ん の stap 細胞 の 論 文 が マ ス コ ミ で 大 き く 取 り 上 げ ら れ て い る 。 今 回 は 称 賛 で は な く、 一 転 疑 惑 報 道 な の だ 。 門 外 漢 の 著 者 に は 真 実 は 不 明 で あ る が、 こ の 手 の セ ン セ ー シ ョ ナ ル な 大 発 見 は 世 界 中 の 科 学 者 が 競 っ て 追 試 を す る も の だ 。 し か し 残 念 な が ら い ま の と こ ろ 再 現 性 は 認 め ら れ て い な い 。 そ し て 共 同 研 究 者 の 異 例 の 会 見 。

実 験 段 階 の コ ン タ ミ と い う 問 題 で は な さ そ う だ 。 仮 説 を 正 当 化 す る た め の 作 為 は、 昔 か ら 行 わ れ て き て お り、 特 に 珍 し い こ と で は な い 。 つ ま ら な い 研 究 は 無 視 さ れ る だ け だ が、 今 回 は 異 な る 。 事 実 で あ っ た ら、 パ ラ ダ イ ム シ フ ト を 起 こ す だ け の 大 発 見 で あ っ た 。 医 者 も そ う だ が、 狭 小 な 世 界 に 暮 ら す 科 学 者 も、 社 会 的 常 識 が 欠 落 し て い る 。

悪 魔 の 囁 き で、 科 学 的 な ひ と ほ ど、 非 科 学 的 な 行 動 に 走 る の か 。 研 究 者 に 特 有 の 強 迫 観 念 が、 禁 断 の 手 法 に 手 を 染 め さ せ た の か 。 そ れ に し て も 不 可 解 な の は、 彼 女 を 指 導 し て き た 理 研 の 研 究 者 だ 。


症 例 1 : 30 代 女 性 。 小 児 期 ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 で あ っ た 。 数 年 前 よ り 皮 膚 炎 が ぶ り 返 し 皮 膚 科 に 通 院 し て い た 。 ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 使 用 す る も 寛 解 と 悪 化 を 繰 り 返 す た め、 漢 方 治 療 を 希 望 し 来 院 。 皮 膚 は 全 体 に 乾 燥 し 所 々 に 掻 破 痕 を 認 め、 四 肢 屈 曲 部 は 苔 癬 化 し 結 痂 が み ら れ る 。 浸 出 液 は み ら れ な い 。 食 欲 は あ る が 胃 腸 が よ わ く、 下 痢 や 腹 痛 が 起 き や す い 。 や せ 型 で 疲 れ や す い 。 脈 は 72 で 細 滑、 尺 脈 は 弱 。 舌 は 淡 紅、 薄 白 苔 と 歯 痕 を 認 め る 。 舌 下 静 脈 の 怒 張 を 認 め る 。 腹 部 で は 両 腹 直 筋 の 攣 急 を 認 め る 。 動 悸 や 小 腹 不 仁 は 認 め な い 。

腹 診 で 腹 直 筋 の 攣 急 を 認 め、 皮 膚 に は 発 赤 や 浸 出 液 が み ら れ な い こ と よ り、 帰 耆 建 中 湯 の 方 意 で 黄 耆 建 中 湯当 帰 芍 薬 散 を 投 与 し た 。 2 週 間 後、 痒 み が 少 な く な り 調 子 よ い 。 2 ヶ 月 後、 痒 み は 消 失 し 皮 膚 も 大 分 よ く な り 半 年 で 完 治 。 四 物 湯 や 当 帰 飲 子 で な く 当 帰 芍 薬 散 を 投 与 し た の は、 胃 腸 に 配 慮 し 地 黄 を 嫌 っ た た め だ 。

症 例 2 : 40 代 女 性 。 若 い 頃 か ら 冷 え 性 で あ っ た が、 数 年 前 よ り ひ ど く な り、 生 理 も 遅 れ る ( 40 ∼ 50 日 周 期 ) よ う に な っ た 。 月 経 痛 は そ れ ほ ど で な い が 血 塊 が 多 く な り、 生 理 は 2 日 で 終 わ る 。 食 欲 は 普 通 だ が 便 秘 だ 。 寝 つ き が わ る い 。 動 悸 や 立 ち く ら み や 息 切 れ が あ る 。 い ら い ら す る よ う に な っ た 。 脈 は 60 で 沈 滑 。 舌 は 暗 紅 で 紫 色 調 を 帯 び 胖 大、 厚 い 白 滑 苔 に 被 わ れ る 。 腹 部 は 心 下 が 硬 く 冷 た く、 臍 上 悸 を 触 れ る 。 腹 直 筋 の 上 部 が 硬 い 。 人 参 湯当 帰 芍 薬 散 を 投 与 し た 。

2 週 間 後、 ま だ 冷 え る が 何 と な く 体 調 が よ い 。 ブ シ 末 3 g を 追 加 し て 投 与 。 4 週 間 後、 冷 え が 大 分 改 善 し て き た 。 便 通 も 毎 日 の よ う に な っ た 。 ま だ 生 理 が こ な い 。 前 方 を 服 用 し 続 け、 生 理 も 30 日 前 後 で 来 潮 す る よ う に な っ た 。 期 間 も 4 日 と な り、 レ バ ー の よ う な 血 塊 も 減 少 し た 。 夜 中 に 尿 で 起 き る こ と も 少 な く な っ た 。 1 年 後 廃 薬 と な っ た 。

本 例 で は 脾 胃 の 虚 寒 の た め に、 胃 腸 の 働 き が 低 下 し、 痰 飲 が 産 生 さ れ る よ う に な っ た 。 痰 飲 が 下 注 し、 子 宮 ( 衝 任 脈 ) を 塞 ぐ と、 月 経 の 来 潮 が 遅 れ る 。 気 が 不 足 し て い る と こ ろ に、 痰 飲 が 胸 ‐ 膈 ‐ 心 下 に 停 滞 す る と、 全 身 の 気 血 の 巡 り が さ ら に 悪 化 す る 。 胃 腸 の 働 き の 低 下 は 肝 血 の 不 足 を 引 き 起 こ す 。 肝 血 が 不 足 す る と 月 経 血 の 産 生 も 不 足 し 遅 延 す る 。 こ の た め 本 例 で は 月 経 が 遅 れ、 経 血 量 も 少 な く な っ た 。

脾 胃 を 温 め 働 き を ア ッ プ し、 気 の 産 生 を 高 め、 痰 飲 を 排 除 す る 目 的 で 人 参 湯 を 投 与 し た 。 不 足 す る 肝 血 を 補 う た め、 冷 え に も よ い 当 帰 芍 薬 散 を 加 え た が、 当 帰 四 逆 加 呉 茱 萸 生 姜 湯 が ベ タ ー だ っ た の か も し れ な い 。


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漢 方 薬 の 効 果 の 秘 密



藤原新、皇帝を抜き去る藤原新、2位でフィニッシュ






ス フ ィ ン ク ス は オ イ デ ィ プ ス に 謎 解 き を 迫 る 。「 朝 は 4 本 足 で 歩 き 、 午 後 に は 2 本 、 夜 に な る と 3 本 足 で 歩 く も の は 何 か 」 。 「 人 間 で あ る 」 。 現 代 で は 夜 に な る と 車 イ ス or ス ト レ ッ チ ャ ー で 歩 く 。 人 間 は 自 然 の 寿 命 と 関 係 な く 長 生 き さ せ ら れ て い る 。

医 学 の 進 歩 は 有 難 い こ と や ら 、傍 迷 惑 な こ と や ら 。 死 ね ず に 、何 百 年 も 生 き な け れ ば な ら な く な っ た ら 、殺 し て ほ し い と 叫 ぶ 。 い や 、た だ 心 臓 が 動 い て い る だ け で 、判 断 力 は 疾 う に 廃 絶 か ?

嘗 て 尊 厳 死 が 声 高 に 叫 ば れ た こ と が あ っ た 。 遠 い 過 去 の よ う に 感 じ ら れ る 。 場 当 た り 的 に 進 む の が 日 本 人 の 気 質 と な っ た 。 熱 し や す く 冷 め や す い 。 長 期 的 な 戦 略 を 設 計 で き な く な っ た 。 衣 食 住 足 り て 我 慢 を 忘 れ た 。 貧 し い 時 代 の  が な つ か し い 。


第 3 0 回 漢 方 免 疫 ア レ ル ギ ー 研 究 会 学 術 集 会 に 行 っ て 来 た 。漢 方 薬 の 薬 理 作 用 に 関 す る 実 験 ・ 研 究 の 進 歩 は 目 覚 ま し い 。 し か し こ こ で 注 意 し な け れ ば な ら な い の が 生 体 側 の 状 況 だ 。 花 粉 症 や 咳 に 対 す る 漢 方 薬 を 科 学 的 に 研 究 す る の は 結 構 だ 。 だ が 漢 方 で は 「 証 」 と い う 言 葉 が 示 す よ う に 、 体 質 を 重 視 す る 。 体 力 が 衰 え て い れ ば 、 人 参 や 黄 耆 を 加 え 闘 病 力 を ア ッ プ す る 。

麦 門 冬 湯 の 鎮 咳 作 用 機 序 と い う 基 調 講 演 が あ っ た が 、 科 学 的 に 偏 り 過 ぎ 漢 方 的 視 点 に 欠 け て い た 。 鎮 咳 薬 の 半 夏 に 麦 門 冬を 加 え て い る 意 義 は な ん な の か 。 そ れ こ そ が 生 体 側 へ の 配 慮 で あ り 、著 者 が 質 問 し 強 く 指 摘 し た 論 点 で あ る 。 生 薬 の 麦 門 冬 は 潤 し て 咳 刺 激 に 対 す る 気 道 粘 膜 の 感 受 性 を 抑 制 す る 物 質 で あ る 。

ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 が 湿 疹 の 病 像 に 似 て い て も 治 り が た い の は 、皮 膚 の 違 い に よ る 。 ア ト ピ ー で は 皮 膚 が 炎 症 を 繰 り 返 す た め 、 リ モ デ リ ン グ し て い る 。 修 復 を し な が ら の 治 療 が 必 要 に な る 。 湿 疹 の よ う に 炎 症 を 抑 え る だ け で は 治 ら な い 。 刺 激 に 対 し て過 敏 に 反 応 す る 皮 膚 を 正 常 に 戻 す 必 要 が あ る 。 咳 が 慢 性 化 す る よ う な 場 合 は 、 気 道 粘 膜 に も ア ト ピ ー に 近 い 状 態 が 想 定 さ れ る 。

現 代 医 学 で は 炎 症 に は 消 炎 剤 だ 。 漢 方 で は そ れ に プ ラ ス 生 体 の 矛 盾 を 解 決 す る 手 段 を 持 ち 合 わ せ て い る 。 そ こ を 無 視 し た の で は漢 方 薬 の 科 学 的 な 研 究 も 片 手 落 ち 。 補 気 や 滋 陰 養 血 を 忘 れ る な !



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ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 は 皮 膚 病 に 非 ず!?



東京ゲートブリッジがみえる埋立地の住人(新木場)東京ゲートブリッジ近くの巨大風車、なんなの?






鶴 薗 彩 ち ゃ ん か ら ミ ュ ー ジ カ ル へ の 招 待 を 頂 い た の で 観 に 行 っ た も ち ろ ん 彼 女 が 出 演 し て い る の だ が 、 歌 も ダ ン ス も ピ カ イ チ だ っ た 表 情 が 豊 か で 表 現 力 が す ば ら し く 、 演 劇 に 対 す る 情 熱 を 感 じ さ せ る ス タ ー ダ ム を 上 っ て 行 く も の と 期 待 さ れ 、 応 援 し て い き た い 一 人 だ


2 0 0 6 年 7 月 の ブ ロ グ よ り
「 日 本 ア レ ル ギ ー 学 会 」 春 季 臨 時 大 会 の 記 事 を な が め て い た ら 、「 ア ト ピ ー 性皮 膚 炎 ( A D ) へ の 外 用 薬 治 療 巡 り 論 戦 」 の タ イ ト ル が 目 に 入 っ た 。 皮 膚 科 と 小 児 科 の 代 表 の Debate 形 式 の 発 表 で あ る 。 皮 膚 科 は ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 中 心 と し た 対 症 療 法 の 推 進 派 で あ る 。 「 ス テ ロ イ ド を 不 必 要 に 拒 否 す る こ と は 罪 悪 だ 」 と ま で 断 じ て る 。

小 児 科 は ア レ ル ゲ ン 除 去 療 法 に よ る 根 治 治 療 を 推 奨 し て い る 。 乳 児 期 早 期 か ら ア レ ル ゲ ン 除 去 食 事 療 法 を 行 な う と 、ア レ ル ゲ ン に 対 す る 耐 性 が 早 期 に 獲 得 さ れ 治 癒 す る と さ れ る 。 ち な み に 原 因 ア レ ル ゲ ン の 頻 度 は 、鶏 卵 83.5% 、牛 乳 53.0% 、大 豆 、小 麦 の 順 だ 。


A D の 治 療 を 予 約 な し で 行 っ て い た 時 期 が あ る が  ( A D で 診 察 室 が 占 拠 さ れ る よ う な 状 況 に な っ た た め 中 止 し た) 乳 幼 児 で は 牛 乳 や 卵 を 中 止 す る だ け で 改 善 (完 治) す る の を し ば し ば 経 験 し た 。 小 児 科 の 内 的 矛 盾 を 解 決 し 治 癒 に 導 く と い う 考 え に 賛 同 で き る 。 皮 膚 科 は 問 題 の 痒 み を ス テ ロ イ ド で 抑 え な が ら 、ア ト ピ ー と 上 手 に 付 き 合 っ て い く と い う 消 極 的 な 考 え で 問 題 の 先 送 り で あ る 。そ の 間 に 自 然 治 癒 を 待 つ の だ ろ う が 、 学 童 期 を 過 ぎ て も 治 癒 し な い 場 合 は ど う す る の だ ろ う 。 ス テ ロ イ ド 軟 膏 を 塗 り 続 け る の だ ろ う か ? ス テ ロ イ ド を 中 止 で き な い の な ら 、 『 ス テ ロ イ ド 依 存 』 の 状 態 だ ( 10月22日のブログも )。

調 子 の 悪 い と き は 家 で 休 ん で い て 、良 く な っ た ら 診 察 に 行 く と い う 医 療 機 関 の サ ロ ン 化 。 A D に も こ れ が 当 て は ま る の で は な い の か 。 長 い 間 通 院 し た に も か か わ ら ず A D が よ く な ら な い 方 は 、絶 望 の う ち に 皮 膚 科 を 去 っ て い く 。医 学 の 進 歩 の 裏 に 隠 さ れ た ( 残 さ れ た ) 悲 し い 現 実 で あ る 。 皮 膚 は 赤 黒 く 変 色 し む く み 、糜 爛 や 色 素 沈 着 も み ら れ る 。 治 ら な い な ら (治 せ な い な ら) 、他 の 選 択 肢 を 示 す べ き だ 。 手 に 負 え な く な っ た 患 者 の ド ロ ッ プ ア ウ ト を 待 つ よ う で は い け な い 。 日 常 診 療 は 「 学 」 で は な く 、「 術 」 な の だ 。 ひ と を 助 け る で あ る 。

公 衆 衛 生 思 想 の 発 達 し た 今 日 、 病 気 の 原 因 を 放 置 す る の は 、許 さ れ な い 。 以 前 は 感 染 症 の 撲 滅 が 至 上 命 令 で あ っ た が 、社 会 が 豊 か に な る と と も に 矛 先 は 生 活 習 慣 病 へ と 向 か っ た 。 し か し 医 療 は 投 薬 治 療 に 傾 注 し 、生 活 指 導 は 軽 視 さ れ る 。医 学 教 育 も 診 断 技 術 と 薬 物 治 療 が 中 心 だ 。 食 事 療 法 は 医 療 機 関 に も 製 薬 メ ー カ ー に も ほ と ん ど ベ ネ フ ィ ッ ト を も た ら さ な い こ と も 障 害 と な っ て い る 。 日 本 の 医 療 は 投 薬 や 検 査 を す れ ば す る ほ ど 儲 か る ク レ ー ジ ー な 制 度 だ 。 

ス テ ロ イ ド 軟 膏 (対 症 療 法) の 長 期 使 用 が 、皮 膚 に お け る 免 疫 を 変 調 さ せ 、 A D の 慢 性 化 を 促 進 す る の で あ ろ う ( ス テ ロ イ ド 犯 人 説 ) 。 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン は か ら だ の 緊 急 時 に 大 量 に 放 出 さ れ る 物 質 だ
(ス テ ロ イ ド 剤 は そ の 人 工 産 物) 。 そ の 様 な 物 質 を 皮 膚 病 に 長 期 に 使 用 す れ ば ? 結 果 責 任 を 負 わ な い ス テ ロ イ ド 使 用 は 詐 欺 的 医 療 。 巷 の ア ト ピ ー ビ ジ ネ ス を 批 判 す る 資 格 な ど な い こ と に な る 。 矛 盾 !



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