五 苓 散 の 季 節 到 来


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40 代 の 男 性 。 こ の と こ ろ の 猛 暑 の た め、 例 年 に 比 し 水 分 摂 取 や ビ ー ル の 量 が 多 い 。 そ の た め か 水 様 の 下 痢 が 続 い て い る 。 排 便 後 ス ッ キ リ す る た め 気 に は 留 め て い な か っ た 。 5 日 前 イ ワ シ の 刺 身 を 食 べ て か ら 胃 が も た れ、 夜 中 に 胃 液 の 逆 流 を 感 じ る よ う に な っ た 。 胃 薬 を 服 用 し た が 改 善 が な い 。 昨 日 か ら は み ぞ お ち に 物 が 痞 え て い る よ う で、 ス ッ キ リ せ ず 食 欲 が な く な っ た 。

発 熱 ・ 悪 寒 は な い 。 暑 く て 喉 が 乾 く が 飲 み た く な い 。 飲 ん だ ら 口 に 逆 流 し て き そ う だ 。 患 者 は 生 来 健 康 で、 ガ ッ チ リ し た 体 格 。 血 圧 正 常 。 脈 は 64 で 沈 滑 。 舌 は 暗 紅 で 歯 痕(+)、 苔 は 白 滑 。 水 飲 が み ぞ お ち に 停 滞 ・ 貯 留 し た も の と 考 え 五 苓 散 エ キ ス を 投 与 し た 。 後 日、 奥 さ ん か ら 漢 方 薬 を 1 包 服 用 し た だ け で 翌 朝 に は 良 く な っ た、 と の 報 告 を 受 け た 。 五 苓 散 は 浮 腫( 水 停 )の 治 療 薬 で あ る こ と は よ く 知 ら れ て い る が、 効 能 は こ れ だ け に と ど ま ら な い 。

『 傷 寒 論 』 第 156 条 に 「 本 以 下 之, 故 心 下 痞, 与 瀉 心 湯, 痞 不 解, 其 人 渇 而 口 燥 煩, 小 便 不 利 者, 五 苓 散 主 之 」 と あ る 。 「 下 し た 後、 み ぞ お ち が 痞 え る 場 合 は、 甘 草 瀉 心 湯 を 与 え な さ い 。 痞 え ( 水 痞 ) が と れ ず、 口 が 渇 い て、 小 便 が 少 な い の で あ れ ば、 五 苓 散 を 投 与 し な さ い 」 と の 指 示 で あ る 。

さ ら に、 第 159 条 に 「 傷 寒, 服 湯 薬, 下 利 不 止, 心 下 痞 鞕, 服 瀉 心 湯 已 。 復 以 他 薬 下 之, 利 不 止, 医 以 理 中 与 之, 利 益 甚 。 理 中 者, 理 中 焦, 此 利 在 下 焦, 赤 石 脂 禹 余 糧 湯 主 之 。 復 不 止 者, 当 利 其 小 便 」 と あ る 。 「 寒 に 傷 ら れ、 下 痢 し、 み ぞ お ち が 痞 え る と き は、 甘 草 瀉 心 湯 を 投 与 す べ き で あ る の に、 他 の 薬 を 与 え た た め に 下 痢 が 良 く な ら な い 。 理 中 湯 や 赤 石 脂 禹 余 糧 湯 を 与 え て も だ め な 場 合、 水 飲 を 小 便 か ら 去 る 五 苓 散 を 投 与 す べ き で あ る 」 と い う 意 味 で あ る 。 み ぞ お ち が 痞 え て 下 痢 す る 場 合 「 五 苓 散 証 」 が 意 外 と 多 い 。

ま た、 第 74 条 に は 「 水 入 則 吐 者, 名 曰 水 逆, 五 苓 散 主 之 」 と あ る が、 心 下 の 水 飲 が 著 し い と “ 噴 水 状 ” の 嘔 吐 が 現 れ る こ と を 述 べ て い る 。 五 苓 散 は 冷 た い ド リ ン ク 類 を 多 飲 す る “ 夏 場 ” の 特 効 薬 で あ る 。 だ が、 冬 期 の 下 痢 に も 有 効 で あ る 。 ノ ロ ウ イ ル ス に よ る 感 染 性 胃 腸 炎、 そ う 霍 乱 病 で あ る 。 ほ か に も 「 頭 痛 」 や 「 め ま い 」 や 「 浮 腫 」 や 「 PMS 」 や 「 筋 肉 痛 」 な ど な ど に 広 く 用 い ら れ て い る 。


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テーマ:漢方・東洋医学 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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