出 口 だ け じ ゃ な い! 入 口 に も 乙 字 湯



東京有楽町晴海通りのJRガード下宮沢賢治の銀河鉄道のモチーフ「めがね橋」






世 界 陸 上 で 日 本 サ ニ ブ ラ ウ ン 200 M 決 勝 7 位、 男 子 4 X 100 M リ レ ー 銅 メ ダ ル 。 だ が 世 界 レ ベ ル で は 黒 人 が 大 活 躍 。 こ れ は 筋 肉 の 構 成 の 違 い に よ る と こ ろ が 大 き い 。 黒 人 の 筋 肉 の 70 % が 白 筋( タ イ プ II 線 維 )、 白 人 は 50~60 %、 そ れ に 対 し 日 本 人 は 70 % が 赤 筋( タ イ プ I )と 言 わ れ る 。 白 筋 は 瞬 発 力 を 発 揮 し 短 距 離 に 有 利、 赤 筋 は 持 久 力 に 働 き 長 距 離 に 有 利 。 ヒ ラ メ は 白 筋 優 位 で す ば や く 獲 物 を 捕 え る、 マ グ ロ は 赤 筋 優 位 で 大 海 原 を 回 遊 す る 。 体 質 も ス ポ ー ツ に 影 響 す る 。

中 年 女 性 。 以 前 か ら 胃 も た れ の た め 少 食 で あ っ た 。 1 週 間 前、 排 便 時 多 量 の 出 血 を 認 め た た め 外 科 受 診 。 内 視 鏡 検 査 で 肛 門 部 に イ ボ 痔 を 認 め た が、 そ れ 以 外 は 回 盲 部 ま で と く に 異 常 は 認 め ら れ な か っ た 。 イ ボ 痔 か ら の 出 血 で し ょ う と の こ と で、 便 秘 に な ら な い よ う 指 導 を 受 け た 。 し か し そ の 後、 長 時 間 立 位 で い る と 肛 門 か ら 痔 が 脱 出 す る よ う に な っ た 。 痔 の 還 納 は 可 能 で あ っ た が 心 配 に な り、 漢 方 治 療 を 希 望 し 受 診 と な っ た 。

便 通 は 以 前 か ら 便 秘 傾 向 で あ っ た が、 ト イ レ で 力 む の が こ わ く な り、 出 て も ほ ん の 少 量 で ス ッ キ リ し な い 。 排 便 時 に 疼 痛 は な い 。 脈 は 沈 細 滑、 舌 は 暗 紅 で 湿 潤 し 胖 大 。 胃 内 停 水 を 認 め る 。 痔 に 対 し て は 乙 字 湯、 胃 内 停 水 を 認 め る た め 五 苓 散 も 投 与 。 服 薬 し た 翌 日 か ら 排 便 が ス ム ー ズ に な り、 胃 も た れ も 消 失 し た 。 そ の 後 は 毎 日 排 便 が み ら れ よ う に な り、 痔 の 脱 出 や 出 血 も み ら れ て い な い 。

本 例 の 痔 疾 の 主 症 状 は 痔 核 の 脱 出 と 出 血 で あ る 。 疼 痛 は み ら れ ず 炎 症 所 見 に 乏 し い 。 乙 字 湯 の 構 成 生 薬 は、 柴 胡、 升 麻、 当 帰、 黄 芩、 甘 草、 大 黄 で あ る 。 脱 出 や 出 血 が 主 体 の 痔 疾 で、 炎 症 所 見 が 軽 い 場 合 の 方 剤 で あ り、 本 例 に マ ッ チ す る 。 柴 胡 ・ 升 麻 の 昇 堤 作 用 で 痔 核 を 還 納 さ せ、 当 帰 で 止 血 す る 。 大 黄 は 排 便 を 促 す 。 痔 は 簡 単 に 言 う と、 静 脈 の 鬱 滞 と そ れ に 伴 う 浮 腫 で あ る 。 本 例 で は 胃 内 停 水 を 認 め た た め 五 苓 散 を 使 用 し た が、 こ れ が 痔 核 の 浮 腫 に も 有 効 に 働 い た も の と 考 え る 。

と こ ろ で、 乙 字 湯 は 出 口 ば か り に 効 く の で は な い 。 入 り 口 に も 効 く の で あ る 。 口 唇 や 周 囲 の 皮 膚 炎 に も 有 効 と さ れ る 。 ★ 著 者 に も 経 験 が あ る 。 二 十 歳 前 の 女 性 で 軽 い ア ト ピ ー で 通 院 し て い た 。 乾 燥 性 の 肌 で 掻 破 痕 が 全 身 に 散 在 性 に 認 め ら れ る 。 押 し 黙 っ て い る こ と が 多 く、 母 親 が い つ も 付 き 添 っ て い た 。 皮 膚 の 乾 燥 や 痒 み は 大 分 改 善 し て い る の だ が、 口 唇 周 囲 の 肌 荒 れ と 痒 み だ け は 執 拗 に 訴 え る 。 乙 字 湯 を 投 与 。 1 カ 月 後 の 診 察 時、 症 状 は 消 失 し て い た 。 そ し て 以 前 よ り も 発 話 が 多 く な っ て い た 。

乙 字 湯 で お 口 の 機 能 も 良 く な っ た の で あ る 。 乙 字 湯 は 柴 胡 剤 で も あ る 。 柴 胡 は 肝 気 の 流 通 を 改 善 し、 黄 芩 は 肝 鬱 に よ る 化 火 を 清 す 。 自 律 神 経 を リ ラ ッ ク ス す る 働 き が 想 定 さ れ る 。 皮 膚 病 の 外 用 薬 使 用 後 に 発 症 す る 精 神 疾 患 に も 有 用 と さ れ る 。 口 周 囲 や 肛 門 周 囲 ・ 陰 部 の 皮 膚 病、 自 律 神 経 を 病 む ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎、 著 者 は こ れ ら に 対 す る 選 択 肢 の 1 つ に 乙 字 湯 を 推 奨 す る 。 乙 字 湯 は 中 心( こ こ ろ )に も 効 き そ う だ


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痔 や 痔 瘻 に 紫 雲 膏, 排 膿 散 及 湯



赤坂プリンスクラシックハウス(旧李王家東京邸)明治5年創業の老舗 大坂屋 砂場 本店






華 岡 青 洲 の 創 薬 「 紫 雲 膏 」、 痔 や 褥 瘡 や 糖 尿 病 性 壊 疽 な ど に 効 く こ と は 以 前 お 話 し た 。 し か し こ の 三 千 世 界、 す べ て 紫 雲 膏 だ け で 解 決 で き る わ け で は な い が、 紫 雲 膏 の 座 薬 が 市 販 さ れ ほ ど の 人 気 者 で、 著 効 例 が 多 い の も 事 実 で あ る 。 排 便 の た び に 痛 み や 出 血 で 苦 し め ら れ る 痔 。 そ れ 故、 即 効 す る 薬 剤 が 求 め ら れ る 。 本 剤 は ス テ ロ イ ド と 遜 色 な い が、 血 流 を 促 進 す る 分 上 に 感 じ る 。

50 代 男 性 。 20 代 か ら 飲 酒 や 疲 労 が 重 な る と 痔 が 出 現 し 痛 み や 出 血 に 悩 ま さ れ る 。 今 回 は ス テ ロ イ ド 外 用 薬 を 使 用 し て い る の だ が、 今 一 切 れ が 悪 い 。 漢 方 治 療 を 希 望 し 受 診 。 降 圧 剤 を 服 用 中 。 仕 事 は 事 務 系 で 一 日 ほ と ん ど 座 っ て い る 。 食 欲 良 好 。 便 は 有 形 。 小 指 頭 大 の 痔 が 脱 出 し、炎 症 を 起 こ し て い る た め、 触 れ る の も 辛 く 排 便 時 に は 苦 し め ら れ る 。 出 血 は 多 少 。 座 位 で は 時 々 ズ ー ン と 痛 み が 走 る 。 紫 雲 膏 を 毎 日 入 浴 後 に タ ッ プ リ 塗 布 す る よ う 指 示 し、 排 膿 散 及 湯 も 処 方 す 。 1 週 間 で イ ボ 痔 は 消 失 し た 。

紫 雲 膏 の 構 成 生 薬 は、 紫 根、 当 帰、 胡 麻 油、 白 蝋、 豚 脂 で あ る 。 紫 根 は 涼 血 活 血 ・ 解 毒 透 疹 作 用を 有 し、 抗 炎 症 薬 と し て の 働 き が あ る 。 当 帰 に は 補 血 活 血 ・ 行 気 止 痛 作 用 が あ る 。 両 薬 に よ り 局 所 の 血 行 が 促 進 さ れ、 創 傷 治 癒 力 が 高 ま る 。 さ ら に 紫 根 の 成 分 で あ る ア セ チ ル シ コ ニ ン は、 上 皮 再 生 作 用 を 有 す る と さ れ、 痔 粘 膜 の 損 傷 治 癒 を 促 進 す る 。 紫 雲 膏 に 最 も 多 く 含 ま れ る の が ゴマ 油 で あ る 。 胡 麻 に は 強 力 な 抗 酸 化 作 用 を 有 す る セ サ ミ ノ ー ル が 含 ま れ、 有 害 な 活 性 酸 素 の 働 き を 抑 え、 細 胞 を 傷 害 か ら 守 る 。

日 本 人 の 3 人 に 1 人 が “ 痔 主 ” と い わ れ て い る 。 薬 局 に は 多 くの 痔 の く す り が 陳 列 さ れ て い る 。 そ の 中 で も 知 名 度 抜 群 が CM で お 馴 染 の ボ ラ ギ ノ ー ル で あ ろ う 。 ボ ラ ギ ノ ー ル に は 紫 雲 膏 の 主 薬 で あ る 紫 根 が、 主 成 分 と し て 含 ま れ て い る 。 効 き そ う だ 。痔 に は 紫 雲 膏 と 言 っ て お き な が ら、 本 例 で は 排 膿 散 及 湯 も 処 方 し て い る 。 そ れ は 本 人 が 痔 と 言 っ て い る の だ が、 痔 瘻 の 可 能 性 も 否 定 で き な か っ た か ら で あ る 。 排 膿 散 及 湯 は 痔 瘻 に よ る 膿 瘍 で な く と も、 痔 の 炎 症 ( 化 膿 ) に は 有 効 と 考 え 投 与 し た の で あ る 。紫 雲 膏 + 排 膿 散 及 湯 は、 痔 ( 痔 瘻 ) の 特 効 薬 の potential が あ る 。



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