女 性 に 多 い 「 う っ 滞 性 皮 膚 炎 」 に 腸 癰 湯



第23回京都五花街合同公演 (2016/6/26)yyy





      祇 園 小 唄

女 性 に は 下 肢 静 脈 の 拡 張 ・ 怒 張 ( 静 脈 瘤 ) が 多 く み ら れ る 。 男 性 と 異 な り、 女 性 器 に よ る 下 大 静 脈 の 圧 迫 や 出 産 分 娩 に よ る 腹 腔 内 圧 の 上 昇 に 伴 う 下 肢 静 脈 の 還 流 障 害、 下 肢 筋 力 の 不 足 に よ る 静 脈 の 弛 緩 拡 張 な ど に よ り 発 症 し や す い 。 静 脈 の 還 流 が う っ 滞 し 血 液 が 外 に 漏 れ 出 す と、 む く み や 皮 膚 の 変 色 ( 赤 褐 色 ) が 出 現 す る 。 血 流 障 害 は 風 邪 を 生 む た め (血 虚 生 風) 痒 み が 生 じ、掻 破 行 為 に よ り 皮 膚 は 湿 疹 化 す る ( う っ 滞 性 皮 膚 炎 ) 。 さ ら に 皮 膚 の 肥 厚 や 苔 癬 化 や 皮 膚 潰 瘍 が 現 れ、 感 染 を 繰 り 返 す よ う に な る 。

皮 膚 に 感 染 を 起 こ せ ば 第 一 世 代 の セ フ ェ ム 系 抗 生 物 質 が 第 一 選 択 と な る が、 治 療 に 抵 抗 し 感 染 が 慢 性 化 す る 場 合 も 多 い 。 通 常 で あ れ ば 皮 膚 の 感 染 症 は、 抗 生 剤 に よ く 反 応 す る の で あ る が、 う っ 滞 性 皮 膚 炎 の よ う に 循 環 障 害 が 存 在 す る と、 ジ ク ジ ク と 長 引 い て し ま う 。 血 行 れ ば 風 自 ず か ら 滅 す と 云 わ れ る が、 風 邪 は 痒 み を 生 じ さ せ る だ け で な く、 い ろ い ろ な 病 邪 の 媒 体 と も な り、 病 を 長 引 か せ る 原 因 と な る 。 血 流 が 回 復 す れ ば、 風 は 消 え 去 る ~

後 期 高 齢 者 の 女 性 。 下 腿 が む く み 皮 膚 が 褐 色 調 を 呈 し、 中 心 部 に 潰 瘍 が み ら れ る 。 熱 感 を 伴 い 圧 痛 が 認 め ら れ る 。 整 形 外 科 で 抗 生 剤 を 投 与 さ れ て い る が 治 ら な い 。 両 下 肢 に 静 脈 瘤 が み ら れ る 。 脈 は 滑 で 有 力 。 舌 は 胖 大 で 白 苔 に 被 わ れ、 舌 下 静 脈 の 怒 張 が 目 立 つ 。 元 気 で あ る 。 腸 癰 湯 を 投与 。 1 週 間 で 消 炎 鎮 痛 し た 。

腸 癰 湯 は 牡 丹 皮 ・ 桃 仁 で 涼 血 化 瘀 し、 冬 瓜 子 ・ 薏 苡 仁 で 消 炎 排 膿 す る 。 温 剤 を 含 ま ず、 1 剤 で 瘀 血 を 去 り、 炎 症 を 止 め る 働 き が あ る 。 本 方 は 大 黄 牡 丹 皮 湯 か ら 大 黄 ・ 芒 硝 を 除 き、 薏 苡 仁 を 加 え た も の で あ る た め、 皮 膚 病 変 に は 腸 癰 湯 を 用 い る こ と が 圧 倒 的 に 多 い 。 一 方、 婦 人 科 疾 患 に は 大 黄 牡 丹 皮 湯 を 用 い る こ と は あ る が、 腸 癰 湯 を 用 い る こ と は な い 。 以 前 20 代 の 女 性 の 苔 癬 化 し た 全 身 性 の ア ト ピ ー 性 皮 膚 炎 に、大 黄 牡 丹 皮 湯 が 著 効 し た こ と が あ る が、 月 経 痛 と 月 経 不 順 が 著 し い 症 例 で あ っ た 。



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下 肢 静 脈 瘤 の 漢 方 治 療



薬草園内のお屋敷(神戸より移築)薬草陳列棚





薬草園を眺める紫雲膏の構成生薬





[牛膝] の名前の由来である 茎 の 節カギカズラ (釣藤鈎). 釣藤散の主薬





ジギタリススイートクローバー. ワーファリン(右下の錠剤)が発見された





芎帰膠艾湯/四物湯の構成生薬が同じプランター内にツムラで売上高第1位の[大建中湯]の構成生薬





オケラ (白朮)日本固有のニッケイ. 準絶滅危惧種. 現在は薬用には使用されていない










武 田 薬 品 工 業 京 都 薬 用 植 物 園 ( I )  京 都 市 一 乗 寺 
武 田 薬 品 京 都 薬 用 植 物 園 を 施 設 の ご 厚 意 に よ り 見 学 さ せ て い た だ い た ( 普 段 は 非公 開 ) 。 職 員 の 方 々 に は 懇 切 丁寧な ご 説 明 を い た だ き、 大 変 勉 強 に な り 感 謝 申 し 上 げ る 次 第 であ る 。 ツ ム ラ の 職 員 も 見 学 に 訪 れ ると い う 貴 重 な 薬 草 園 だ 。 あ ま り そ の 存 在 が 知 ら れ て い な い が、伝 統 医 学 の 歴 史 を 支 え る 貴 重 な財 産 だ 。

女 性 は 男 性 に 比 べ 筋 力 が 乏 し く、妊 娠 出 産 を 経 験 す る た め、 下 肢 に 静 脈 瘤 が で き や す い 。 静 脈 瘤 や 静 脈 の 拡 張 蛇 行 は、 血 液 の 環 流 不 全 を き た す た め、 皮 膚 は 乾 燥 し 浮 腫 を 伴 う よ う に な る 。 乾 燥 は 血 虚 生 風 を 引 き 起 こ す た め、 か ゆ み が 出 現 し、 掻 爬 行 為 が み ら れ る よ う に な り、 皮 膚 の 湿 疹 化 や 潰 瘍 を 形 成 す る こ と に な る 。

う っ 滞 性 皮 膚 炎 の 発 症 で あ る 。 桂 枝 茯 苓 丸 ( 加 薏 苡 仁 ) な ど の 駆 瘀 血 薬 が 有 効 と さ れ る が、 む く み を 伴 う 場 合 が 多 く、 利 水 剤 の併 用 も 必 要 と な る 。 五 苓 散防 已 黄 耆 湯 な ど が 用 い ら れ る 。陰 血 不 足 に よ る 疼 痛 の 治 療 薬 で あ る 疎 経 活 血 湯 も 下 肢 静 脈 瘤 に 奏 功 す る 。 本 剤 は こ む ら 返 り に も 有 効 な こ と は 以 前 話 し た 。

加 味 逍 遥 散 も 駆 瘀 血 薬 か つ 理 気 疏 肝 薬 で あ る た め、 ス ト レ スが 影 響 す る 場 合 に 使 用 さ れ る 。 桂 枝 茯 苓 丸 加 薏 苡 仁 で 改 善 が 今 一 の ご 婦 人 に、 加 味 逍 遥 散 を追 加 し、 著 効 を 得 た 経 験 が あ る 。 加 味 逍 遥 散 + 桂 枝 茯 苓 丸 は、 気 鬱 に よ る 瘀 血 に 頻 用 さ れ る 。

本 方 は ス ト レ ス の 女 性 に 有 効 で あ る が、 そ れ だ け で な く 柴 胡 に は、 気 を 升 提 す る 働 き があ る た め、 下 肢 静 脈 血 の 還 流 を 促 進 す る も の と 思 わ れ る 。 そ の 意 味 で は 補 中 益 気 湯 に は 柴 胡 に 黄 耆 も 含 ま れ る た め、 気 虚 に よ る 下 肢 静 脈 瘤 に は 有 効 と な る 。



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