糖 質 制 限 で 糖 尿 病 が 悪 化 す る (ToT)/~~~


五山の送り火「鳥居形」嵯峨曼荼羅山 2017/8/16五山の送り火「大文字」東山如意ヶ嶽






血 糖 値 を 上 昇 さ せ る の は 糖 質 だ け、 だ か ら 糖 質 制 限 が 糖 尿 病 の 食 事 に 最 適 。 イ ン ス リ ン は 肥 満 ホ ル モ ン、 だ か ら イ ン ス リ ン の 分 泌 を 抑 え る 糖 質 制 限 が、 肥 満 ダ イ エ ッ ト に 理 想 的 。 現 代 の よ う な 飽 食 の 時 代 に は、 誘 惑 に 満 ち た ス イ ー ツ を 控 え め に す る の は 正 し い 。 し か し 糖 質 を 30 g/日 に も 制 限 す る、 と い う 過 激 な 考 え は 危 険 で あ る 。 カ ロ リー の 大 部 分 を 脂 質 に 依 存 す る こ と に な る 。 高 脂 肪 食 は 全 身 の 炎 症 を 惹 起 し、 心 筋 梗 塞 ・ 狭 心 症、 脳 梗 塞、 が ん、 糖 尿 病 な ど の 生 活 習 慣 病 を 引 き 起 こ す 。

誘 惑 を 断 ち、 辛 い 糖 質 制 限 を 行 っ て い る の に、 糖 尿 病 が 悪 化 す る と 言 う の か  高 脂 肪 食 は 腸 内 フ ロ ー ラ を 撹 乱 す る た め ( dysbiosis )、 腸 内 の 善 玉 菌 が 減 少 し、 悪 玉 菌 で あ る グ ラ ム 陰 性 菌 が 増 殖 し、 リ ポ 多 糖 ( LPS = エ ン ド ト キ シ ン ) の 産 生 が 増 加 す る 。 こ の “ LPS ” が 血 中 の 炎 症 性 サ イ ト カ イ ン を 増 加 さ せ、 全 身 の 血 管 の 炎 症 を 引 き 起 こ す 。 さ ら に 糖 尿 病 で は 腸 管 の 上 皮 細 胞 の 透 過 性 が 亢 進 し て い る た め、 LPS が 体 内 に 容 易 に 侵 入 す る 。 い ま 話 題 の Leaky gut で あ る 。

ヒ ト は 考 え る 葦 で あ る 。 文 明 の 進 化 は 脳 の 働 き に 依 存 す る 。 脳 の 重 量 は 体 重 の 2 % に 過 ぎ な い の だ が、 エ ネ ル ギ ー の 消 費 は 全 エ ネ ル ギ ー の 20 % に も 及 ぶ 。 こ れ は 安 静 時 の こ と で 頭 を 使 え ば さ ら に 増 え る 。 主 食 の 栄 養 素 で あ る 糖 質 は、 脳 血 管 関 門 を 容 易 に 通 過 で き、 脳 の 活 動 に 途 切 れ な く 供 さ れ る 。 脳 の 海 馬 で の 長 期 記 憶 の 維 持 に は グ リ コ ー ゲ ン が 必 須 で あ る 。 過 激 な 糖 質 制 限 を 行 う と、 成 績 が ガ タ 落 ち と な る 。 脂 肪 は 脳 血 管 関 門 を 通 過 す る こ と は で き な い 。

糖 尿 病 な の で 糖 質 を 断 つ 。 本 末 転 倒 で あ る 。 糖 尿 病 で は 血 中 の ブ ド ウ 糖 の 利 用 が で き な い 。 細 胞 へ の 糖 の 供 給 が 不 足 し て い る 。 糖 を 利 用 で き る よ う に す る こ と が 第 一 義 で あ る 。 糖 を 細 胞 に 取 り 込 み、 エ ネ ル ギ ー に 転 換( 燃 焼 / 異 化 )す る の だ 。 だ が、 糖 尿 病 で は イ ン ス リ ン 抵 抗 性 や イ ン ス リ ン の 不 足 に よ り、 糖 の 取 り 込 み が で き な い 状 態 に あ る 。 し か し 生 体 に は イ ン ス リ ン が 働 か な く て も、 糖 を 利 用 で き る イ ン ス リ ン 非 依 存 性 の 経 路 が 存 在 す る 。

ヒ ト で の エ ネ ル ギ ー の 産 生 は 80 % が 骨 格 筋 で 行 う 。 筋 肉 の 収 縮 運 動 は、 AMP 活 性 化 プ ロ テ イ ン キ ナ ー ゼ( AMPK )の 働 き を 活 発 に し、 イ ン ス リ ン に 依 存 せ ず に、 筋 肉 細 胞 内 の GLUT 4 を 細 胞 膜 へ ト ラ ン ス ロ ケ ー シ ョ ン し、 血 中 の 糖 を 細 胞 内 に 取 り 込 み、 エ ネ ル ギ ー( ATP )に 変 換 で き る 。 筋 ト レ を 行 え ば イ ン ス リ ン の 働 き が 悪 く て も、 糖 を ATP に 転 換 で き る た め、 高 血 糖 が 改 善 し、 イ ン ス リ ン 抵 抗 性 や イ ン ス リ ン 分 泌 能 が 回 復 し、 糖 尿 病 の 完 治 も 夢 で は な い  儲 け 主 義 の 糖 質 制 限 ビ ジ ネ ス で、 お 金 を な く し て は い け ま せ ん 。

血 糖 値 を 上 げ な い た め、 糖 は 避 け、 代 わ り に 脂 肪 を 摂 る 。 イ ン ス リ ン は 肥 満 ホ ル モ ン な の で、 ダ イ エ ッ ト の た め 糖 は い ら な い 。 し か し、 イ ン ス リ ン が 分 泌 し な い と、 脂 肪 酸 は 脂 肪 組 織 に 蓄 え ら れ な い 。 過 剰 な 脂 肪 酸 は ど こ へ 行 く の で す か  あ ち こ ち の 臓 器 に 沈 着 し 異 所 性 脂 肪 に な る の で す ぞ  膵 臓 に 沈 着 す れ ば 糖 尿 病 が 発 症 / 進 行 す る 。 過 激 な 糖 質 制 限 で 脂 肪 を 食 べ 過 ぎ て、 皮 肉 な こ と に 糖 尿 病 が 悪 化 す る  こ れ を 「 脂 肪 毒 性 」 と い う 。 糖 負 荷 試 験 を 受 け る と、 そ の 値 に 驚 愕 す る こ と で あ ろ う 。


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危 険 だ ら け の 過 激 な 糖 質 制 限 食 (T_T)


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原 始 の 時 代、 生 命 は ミ ト コ ン ド リ ア と 共 生 し、 効 率 的 な エ ネ ル ギ ー 産 生 シ ス テ ム を 獲 得 し た 。 そ の 後、 生 物 は 急 速 進 化 を 遂 げ、 高 等 生 物 が 誕 生 す る こ と に な っ た 。 そ の よ う な 共 進 化 関 係 が、 腸 内 フ ロ ー ラ と 宿 主 の 間 に も 存 在 す る 。 昨 今、 食 物 繊 維 を 原 料 ( エ サ ) と し て、 腸 内 細 菌 が 作 り 出 す 物 質 に、 医 学 的 関 心 が 集 ま っ て い る 。 特 に 注 目 さ れ て い る の が、 脂 肪 酸 の 代 謝 を 活 発 に し、 肥 満 を 防 ぐ 働 き が あ る 短 鎖 脂 肪 酸 で あ る 。 イ ン ス リ ン の 分 泌 を 促 進 す る、 イ ン ク レ チ ン の 分 泌 も 促 進 す る 。 イ ン ク レ チ ン の 1 つ、 GLP-1 の 受 容 体 刺 激 薬 は、 糖 尿 病 の 注 射 治 療 薬 と し て 使 用 さ れ て い る 。

し か し、 共 生 と 言 っ て も 宿 主 が 不 利 益 を 受 け る 場 合 も 多 い 。 2014 年 6 月、 順 天 大 学 と ヤ ク ル ト 中 央 研 究 所 の 共 同 研 究 グ ル ー プ が、 衝 撃 的 な 研 究 発 表 を し た 。 糖 尿 病 患 者 の 血 液 中 に 生 き た 腸 内 細 菌 が い た、 と い う の だ( 腸 内 フ ロ ー ラ 10 の 真 実, NHK ス ペ シ ャ ル 取 材 班 ) 。 正 常 者 で も ま れ に 生 き た 細 菌 が 見 つ か る が、 糖 尿 病 患 者 で は そ の 7 倍 も 多 い 。 糖 尿 病 で は 腸 の バ リ ア 機 能 が、 障 害 さ れ て い る た め だ 。 さ ら に だ、 以 前 お 話 し た LPS( エ ン ド ト キ シ ン / 内 毒 素 )の 血 中 濃 度 も、 糖 尿 病 患 者 で は 高 値 を 示 す 。 高 脂 肪 食 で LPS が 高 値 と な る の は、 よ く 知 ら れ た エ ビ デ ン ス で あ る 。 こ れ で は 大 変 な こ と が 起 こ る  そ れ は ~

過 激 な 糖 質 制 限 食 は 高 脂 肪 食 だ か ら で あ る 。 こ の よ う な 食 事 を 行 っ て い る 糖 尿 病 の 方 々 は、 す で に 血 中 の LPS 濃 度 が 高 い の だ が、 そ れ に ま た ま た 大 量 の 脂 肪 を 食 す る 。 LPS の 値 は う な ぎ 上 り に 高 値 を 呈 す る 。 LPS は マ ク ロ フ ァ ー ジ や 樹 状 細 胞 の 表 面 に 存 在 す る TLR( Toll-like recepter )を 活 性 化 し、 種 々 の 炎 症 性 サ イ ト カ イ ン を 放 出 し、 全 身 の 血 管 内 皮 細 胞 の 炎 症 を 引 き 起 こ す 。 血 管 の 炎 症 は イ ン ス リ ン 抵 抗 性 を 高 め る( 糖 尿 病 の 悪 化 )だ け で な く、 虚 血 性 心 疾 患 や 脳 梗 塞 な ど の 血 管 死 の 原 因 と な る 。 高 脂 肪 食 は が ん の ハ イ リ ス ク で も あ る 。

現 代 ス ト レ ス 社 会 で は 精 神 に 変 調 を き た し や す い 。 些 細 な こ と で 不 安 に な っ た り、 落 ち 込 ん だ り、 イ ラ イ ラ し た り、 攻 撃 的 に な っ た り、 と き に は 鬱 積 し た エ ネ ル ギ ー を 爆 発 さ せ る 方 も い る 。 傷 害 事 件 に で も 発 展 す れ ば 大 変 だ 。 ク レ ー マ ー で 教 育 現 場 も 混 乱 し て い る と い う 。 こ れ に は、 昨 今 の 飽 和 脂 肪 酸 の 多 い 食 事 や ジ ャ ン ク フ ー ド が、 関 与 し て い る も の と 思 わ れ る 。 食 事 の 変 化 と と も に、 腸 内 フ ロ ー ラ も 変 化 す る 。

メ ン タ ル ヘ ル ス は 腸 内 細 菌 に コ ン ト ロ ー ル さ れ て い る と も 言 わ れ る 。 糖 尿 病 に は “ う つ ” が 高 率 に 合 併 す る 。 過 激 な 糖 質 制 限 は 精 神 面 に も 悪 影 響 を 与 え る 。 と く に 痩 せ て い る 方高 齢 者 に は、 非 常 ~~~ に 危 険 だ

行 き 過 ぎ た 糖 質 制 限 の 推 奨 は、 ビ ジ ネ ス( 宣 伝 広 告 )と 考 え た 方 が よ い 。 患 者 さ ん の た め と 言 い な が ら、 自 分 の 利 益 に 専 念 し て い る 方 も い る 。 医 師 が 実 質 的 オ ー ナ ー の ネ ッ ト 通 販 も あ る  ま さ に 利 益 誘 導 で あ る 。 過 激 な 糖 質 制 限 は 飢 餓 と 同 じ で、 痩 せ る の は 当 た り 前 。 で も 糖 代 謝 の 要 で あ る 筋 肉 が 痩 せ 衰 え て は、 糖 代 謝 は 完 全 に 崩 壊 す る 。 痩 せ て( skinny )、 風 と と も に 去 り ぬ ~~~ で は

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過 激 な 糖 質 制 限 に は 残 念 な 結 果 が (ToT)/~~~


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人 類 の 叡 智 の 源 泉 で あ る 脳 。 そ の 重 量 は 体 重 の 僅 か 2 % に 過 ぎ な い が、 そ の 働 き を 支 え る た め 必 要 な エ ネ ル ギ ー は、 基 礎 代 謝 の 20 % に も 及 ぶ 。 高 度 な 知 的 活 動 で は、 エ ネ ル ギ ー の 需 要 は さ ら に 高 ま る 。 こ の た め 成 長 期 の お 子 さ ん に は 十 分 な 量 の 糖 質 と、 バ ラ ン ス の と れ た 良 質 の 食 事 が 必 要 に な る 。 過 激 な 糖 質 制 限 食 ( ケ ト ン 食 ) は、 脳 の 主 食 で あ る 糖 質 を ほ と ん ど 摂 ら な い、 エ ネ ル ギ ー の 大 部 分 を 脂 質 に 依 存 す る 高 脂 肪 食 で あ る 。 と こ ろ が 脂 肪 は 脳 血 管 関 門 を 通 過 で き な い た め、 肝 臓 で 中 鎖 脂 肪 酸 か ら ケ ト ン 体 を 産 生 し、 そ れ を 脳 細 胞 に 運 搬 し 利 用 す る 。 煩 雑 な 過 程 を 経 て エ ネ ル ギ ー を 確 保 し て い る 。

し か し ケ ト ン 体 を エ ネ ル ギ ー 源 と し て 利 用 す る の は、 飢 餓 や コ ン ト ロ ー ル 不 良 の 糖 尿 病 の よ う に、 非 生 理 的病 的 ) な 場 合 に 限 ら れ る 。 生 命 を 脅 か す 非 常 事 態 で あ る 。 こ れ で は 精 巧 で 精 密 な 脳 は、 そ の 機 能 を 十 分 に 発 揮 す る こ と は で き な い 。 お 子 さ ん の 場 合、 き ち ん と 食 事 を 摂 ら な い と 成 績 不 振 に 陥 る と の 研 究 が あ る 。 糖 質 を ほ と ん ど 摂 ら な い 高 脂 肪 食 で は、 イ ン ス リ ン の 追 加 分 泌 が ほ と ん ど み ら れ な い 。 イ ン ス リ ン を 肥 満 ホ ル モ ン と 目 の 敵 に す る 糖 質 制 限 派 が い る が、 イ ン ス リ ン が 分 泌 さ れ な い と、 血 中 の 脂 肪 酸 を 脂 肪 組 織 に 蓄 え る こ と が で き な く な る 。 そ の 結 果、 糖 質 を 制 限 し た 高 脂 肪 食 で は、 血 液 は 脂 肪 で 満 た さ れ、 白 濁 し ベ ト ベ ト し、 汚 濁 さ れ た 状 態 に な る

以 前、 太 古 の 時 代 の 狩 猟 は 命 が け で、 獣 の 肉 は 希 少 で 貴 重 な た め、 普 段 は 木 の 実 や 根 菜 類 な ど、 炭 水 化 物 中 心 の 食 事 と 想 定 し た 。 そ の 考 え が ど う も 確 か ら し い の で あ る 。 南 米 ボ リ ビ ア の ア マ ゾ ン 川 流 域 に 古 く か ら 住 む チ マ ネ 族 を 対 象 と し た コ ホ ー ト 研 究文 末 に 掲 載 中 ) に よ る と、 彼 ら の 食 事 は 『 摂 取 カ ロ リ ー に 占 め る 脂 質 の 割 合 は 14 % と 低 く、 糖 分 ( 蔗 糖 な ど の 甘 味 料 ) の 摂 取 も 非 常 に 少 な く、 ω3 脂 肪 酸 や 食 物 線 維 ( 穀 類 ) は 多 く 摂 取 し て い る 』 の で あ る 。 先 史 時 代 の 人 類 の 主 食 は 炭 水 化 物 ( 摂 取 カ ロ リ ー 72 % )で あ っ た 。 運 動 に 関 し て も、 1 日 の 平 均 歩 数 は 39 歳 ま で は 2 万 歩、 40 歳 以 上 で も 1 万 5000 歩 で あ っ た 。

以 上 の よ う な 生 活 様 式 の チ マ ネ 族 と、 米 国 内 に 暮 ら す 他 民 族 に お い て、 冠 動 脈 の 石 灰 化 を 比 較 検 討 し た 研 究 が 行 わ れ た 。 40 歳 以 上 の チ マ ネ 族 で は 705 人 中 596 人 ( 85 % ) に 石 灰 化 は 認 め ら れ な か っ た 。 チ マ ネ 族 で は 冠 動 脈 疾 患 の リ ス ク が 非 常 に 低 い こ と が 判 明 し た 。 さ ら に 肥 満 や 高 血 圧 や 高 血 糖 も ほ と ん ど 認 め ら れ な か っ た 。 穀 物 を 主 食 と し、 体 を 出 来 る だ け 動 か す 。 こ れ が 心 血 管 系 の ア ク シ デ ン ト を 防 ぐ 健 康 的 な 日 常 生 活 で あ る 。 過 激 な 糖 質 制 限 は こ の 真 逆 に あ る 。 糖 質 制 限 を 行 う と 総 死 亡 率 が 高 ま る と 報 告 さ れ て い る 。

さ ら に 注 目 す べ き は、 「 過 激 な 糖 質 制 限 食 」 で あ る 「 ケ ト ン 食 」 の 予 後 に つ い て、 決 定 的 な 結 果 が も た ら さ れ て い た の だ 。 糖 質 制 限 推 進 派 の 方 々 に は、 非 常 に 残 念 な 結 果 と な っ た 。 予 後 不 良 と 判 明 し た の で あ る  世 界 有 数 の 医 学 雑 誌 『 米 国 生 理 学 会 誌 』 に 掲 載 さ れ た 研 究 論 文 で 明 ら か と な っ た 。 日 本 語 で 「 長 期 ケ ト ン 食 は 耐 糖 能 が 悪 化 し、 膵 β 細 胞 は 減 少 す る 」 と 題 し 解 説 し て い る ブ ロ グ が あ る 。 ご 参 考 に し て く だ さ い 。

チ マ ネ 族 を 対 象 と し た コ ホ ー ト 研 究

 冠動脈疾患(CAD)の発症は、現代的な生活様式と関連しているといわれる。米・University of MissouriのRandall C. Thompson氏らは、南米・ボリビアのアマゾン川流域に古くから住むチマネ族を対象としたコホート研究の結果を第66回米国心臓病学会年次学術集会(ACC 2017、3月17~19日、ワシントンD.C.)で報告。大半の住民に冠動脈の石灰化(CAC)が見られず、石灰化指数(CACS)は米国の多民族コホート研究(MESA)の数値と比較して著明に低いことが示された。

食事、運動習慣、非喫煙などがCADリスクの低下要因
 このコホート研究は、University of New Mexicoがチマネ族を対象に行っている健康と人類学に関するプロジェクト(Tsimane Health and Life History Project)の一環として行われた。
 対象は40歳以上のチマネ族705人で、コレステロール値、血圧、空腹時血糖値、喫煙頻度などを測定するとともに、CTによってCACSを評価した。
 その結果、596人(約85%)にはCACが認められなかった。また、対象をCACSが0および100超の群に分け、同様に層別化したMESAのデータと比較すると、CACSが100超の群はチマネ族全体では約3%で、MESAの群の約10分の1、80歳時点での割合も約8%でMESAの群の約51%と比較して低かった(図)。

図. チマネ族のコホート研究およびMESAにおける年齢別CACS (略)

(Lancet 2017年3月17日オンライン版)
 Thompson氏はチマネ族の食習慣や運動習慣について触れ、「平均的な摂取カロリーにおいて脂質の占める割合が約14%と低く※、糖分の摂取量も非常に少ないが、ω3脂肪酸や食物繊維は多く摂取している」と説明した。
 運動習慣については、「農作業や狩猟、家事、育児などの活動に1日のおよそ4〜7時間を費やし、日中動かずにいる時間は10%に満たない」と述べた。ちなみに、一般的な都市生活を送る人は、起きている時間の半分以上はほぼ身体を動かしていないという。
 また、チマネ族の1日における平均歩数は、39歳までは約2万歩、40歳以上でも約1万5,000歩前後に達することも示した。さらに、チマネ族では喫煙習慣がほぼないことも補足された。
 これらを踏まえて同氏は、「チマネ族では心臓病の発症要因となる炎症がよく見られるが、そういった問題を抱えていても、食習慣や生活習慣、喫煙習慣のなさなどによりCADリスクは非常に低いといえる。多くの人々にとって、チマネ族のようなライフスタイルはCADリスクを避ける方策になりうる」と総括した。
※わが国の食事摂取基準(2015年版)では、摂取総カロリーに占める割合は20〜30%とされている。


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