難 治 性 疼 痛 に 四 逆 散




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以 前、 漢 方 薬 が 著 効 し た パ ニ ッ ク 障 害 を 報 告 し た こ と が あ る 。 パ ニ ッ ク の 原 因 を ス ト レ ス に よ る 肝 鬱 生 痰 ・ 痰 濁 上 逆 と 考 え、 四 逆 散 合 半 夏 厚 朴 湯 を 投 与 し、 完 治 ・ 廃 薬 す る こ と が で き た 。 四 逆 散 は 鬱 滞 し て い る 肝 気 を 疎 通 し、 半 夏 厚 朴 湯 は 上 逆 し た 痰 濁 を 降 逆 ・ 除 去 す る 。 正 気 が ス ム ー ズ に 生 体 内 を 循 行 す る よ う に な れ ば 病 は 自 ず と 消 え る 。 こ こ で 用 い た 四 逆 散 は、 現 代 の よ う な ス ト レ ス 社 会 で は 必 須 の 処 方 薬 で あ る が、 既 に 江 戸 中 期 に 活 躍 し て い た 和 田 東 郭 は 「 気 鬱 」 に よ る 病 に 頻 用 し て い た 。

四 逆 散 は 全 身 の 気 の 流 通、 そ れ に と も な い 血 の 流 通 ( 気 は 血 の 帥 )、 を 改 善 す る 。 半 夏 厚 朴 湯 は胸 ・ 膈 ・ 胃 に 停 滞 し た 痰 飲 を 除 く こ と で、 気 の 昇 降 ( 上 下 ) を 改 善す る の だ が、 そ れ に 派 生 し 全 身 の 気 の 流 通 も 改 善 す る 。 四 逆 散 の 働 き は 全 身 に 及 び、 根 ∼ 幹 ∼ 枝 先 に 至 る ま で の 交 通 網 を 円 滑 に する 。 半 夏 厚 朴 湯 は 根 ∼ 幹 の 間 の 交 通 渋 滞 の 原 因 を 取 り 除 き、 高 速 交 通 網 を 円 滑 に す る 。

最 近、 四 逆 散 の 慢 性 疼 痛 性 疾 患 へ の 有 効 性 が 多 数 報 告 さ れ て い る 。 疼 痛 が 治 り 難 い の は、 一 つ に は 気 の 鬱 滞 ( ス ト レ ス ) が 存 在 す る か ら で あ り、 気 の 強 力 な 疎 通 作 用 を 有 す る 四 逆 散 が 注 目 さ れ る の は 当 然 と い え よ う 。 気 鬱 が 著 し け れ ば 柴 胡 疎 肝 湯 の 方 意 で 香 蘇 散 を 加 え て 用 い る 。 と く に 脇 胸 部 か ら 背 部 に か け て の 疼 痛 に は 奏 功 す る よ う だ 。 し か し、 難 治 性 頭 痛 に 対 す る 効 果 の 報 告 は な い よ う で あ る 。 群 発 頭 痛 に 奏 功 し た 症 例 を 経 験 し た 。

大 学 病 院 で 群 発 頭 痛 と 診 断 さ れた 男 性 。 毎 年 春 に 2 か 月 ほ ど、 毎 日 2 ∼ 3 回 左 目 を え ぐ ら れ る よ う な 頭 痛 発 作 が 起 き る 。 眼 瞼 が 腫 れ 発 汗 も と も な う 。 予 防 薬 と し て ワ ソ ラ ン 6 錠 を 服 用 し て い る が 効 果 が な い 。 発 作 の 度 に ロ キ ソニ ン 2 錠 と ト リ プ タ ン 製 剤 を 服 用 し、氷 枕 も 使 用 し な ん と か 凌 い で い る 。 熱 が り で 口 が 渇 き や す い 。 汗 か き で 手 掌 に ベ ッ タ リ 汗 を か く 。 ス ト レ ス で 頭 痛 が 起 き や す い 。 腹 診 で 腹 力 が 5/5、 胸 脇 苦 満 ・ 心 下 痞 鞕 ・ 腹 直 筋 の 緊 張 を 認 め る 。 四 逆 散 を 投 与 。 2 週 間 後、 ロ キ ソ ニ ン を 使 用 し な く て も よ く な っ た 。 ト リ プ タ ン 製 剤 1 回 / 日 だ け の 服 用 で 症 状 が 安 定 し た 。


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テーマ:漢方・東洋医学 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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